家計を見直すとき、最初に手を付けるのが食費の節約ですよね。
食費は工夫しだいで大幅にコストダウンできるので、低価格で美味しい食材をうまく調理してみましょう。
ただ、いくら節約につながっても手間や時間のかかるレシピでは、リピートして作らなくなることが多いものです。
思いついたときにさっと作れるレシピをレパートリーに加えることで、無理なく楽しく食費の節約ができるようになります。
そこで今回は、節約料理のコツ、そして簡単に調理できる節約レシピをまとめてご紹介します。
家計に優しい、簡単で安いレシピのポイントは?
簡単で安いレシピには、共通したポイントがいくつかあります。
節約ご飯の基本をおさらいしておきましょう。
ひき肉・鶏胸肉・缶詰・卵
タンパク質は、メインおかずになるもの。
メインのおかずはタンパク質多めでボリューム感のあるものが最適ですよね。
そこで、安いタンパク質食材をチェックしてみましょう。
ひき肉は、合いびき肉・豚ひき肉・鶏ひき肉などが安値で購入しやすいです。
ただし、ひき肉にも若干の違いがあって、価格や質が異なります。
例えば同じ豚挽き肉でも、「上ひき肉」「並ひき肉」と分かれていることがあります。
上ひき肉は豚のスネ部分を使っている赤身で、価格は若干高め。
並ひき肉は脂身の多い白っぽいひき肉で、価格が安くなります。
ハンバーグや餃子、チャーハンなどに使用するのであれば並でじゅうぶんです。
また、鶏ひき肉も「ムネひき肉」と「モモひき肉」の2種類があります。
鶏肉同様、ムネひき肉はたんぱくで脂身少な目、価格は安いです。
モモひき肉はジューシーな触感になりますが、ムネに比べて高くなります。
また、完全栄養食である卵や保存のきく缶詰も、安い食材として人気です。
中でも低価格なツナ缶やサバ、サンマの缶詰はとても便利です。
節約中のメニューはどうしても肉や卵といったタンパク質に偏りがち。
魚は高くつくので、食卓になかなか並ばない家庭も多いですよね。
そこで、サバの水煮缶やサンマのかば焼き缶を使うことで、メニューの幅も広がります。
しかも1缶100円前後なので、お財布にも優しいですね。
缶詰めを上手に取り入れることで、トータルの食費を大幅にダウンできるでしょう。
フライはバッター液で簡単化
安い食材を使うと、どうしてもこざっぱりして満足感を得にくくなるもの。
何でもフライにして揚げることでジューシーさが増し、ボリューム感も満足感も感じやすくなります。
しかし、フライは衣をつけるのが面倒だと感じて嫌煙してしまう人も多いですよね。
そこでおすすめなのがバッター液で揚げる方法。
本来のフライの手順は、小麦粉→卵→パン粉の順ですよね。
最初の小麦粉と卵を混ぜて液体状にしたものがバッター液です。
バッター液にしてしまうことで、フライの衣付けの工程を一つ減らせます。
ほとんどの揚げ物レシピは、バッター液で代用可能なのでぜひ試してみてほしいと思います。
かさましアイテムを多用
かさましアイテムは、節約レシピの強い味方です。
安い食材を混ぜて量を増やしながらも、全体の食費は減らすことが可能なのです。
〈かさましに使える食材〉
- エノキ
- しめじ
- もやし
- 豆腐
- 高野豆腐
- おから
- お麩
- ちくわ
など
低価格なものをたくさん混ぜ込んだり、食感のいいサイズに切って加えたりすることで、おかずの満足感をアップさせることができます。
イモ類で満足感をアップさせる
育ち盛りのお子さんや肉体労働のご主人などがいる家庭の場合、ボリュームのあるおかずを作らなければなりません。
唐揚げなどの定番メニューだと、1回1キロのお肉を使うという家庭も珍しくありません。
しかし、1回1キロの鶏肉を毎回使っていると、当然食費はかさみます。
そこで、ジャガイモやサツマイモなどの低価格で満足感の高いイモ類を取り入れてみましょう。
唐揚げと同様、唐揚げ粉をまぶして野菜を揚げるとフライドポテトのような感覚で食べることができます。
また、お肉ばかりだと高くついてしまうので、コロッケをメインにする方法もよいですね。
ジャガイモ、サツマイモのほかに、低価格なカボチャもコロッケや素揚げに適しています。
このように、安いのにお腹を満たしてくれる野菜をうまく活用しましょう。
節約を意識しない日を作る日も必要
安いレシピばかり作っていると、当然同じような食材に飽きたり、味付けも似通ってきたりしてしまうことがあります。
特に、節約メニューは白いご飯とお味噌汁によく合う、和食系のメニューが多くなりがち。
家族も節約メニューに不満を募らせたり、作っている自分自身もマンネリを感じたりするものです。
そこで週に1日は節約を意識せず、自由に料理する日を作るという工夫も大事です。
例えば、まとめ買いをしてきた当日から翌日は食材が豊富にそろっていますよね。
買い物をした日は普段よりちょっと食材コストを上げるとか、家族のリクエストに答える日を設けるなど、食事の楽しさをメインに献立を考えてみましょう。
人気の節約おかずレシピ15品
かさましボリュームシュウマイ
〈 材料 8~10個分 〉
豚ひき肉 120g
エノキ 1袋
シュウマイの皮 10枚
砂糖・醤油・ごま油・砂糖 各小さじ1
塩 少々
溶き卵 1/4個
片栗粉 大さじ1
すりおろし生姜 適量
サラダ油 適量
- エノキだけを細かくみじん切りにします。(だいたい1cmに満たないくらいの長さでOKです。)
- ボウルに全ての材料を入れて、食材に粘りがでるまで混ぜます。
- シュウマイの皮に具を包み込みます。
- サラダ油をひいたフライパンに並べ、火をつけます。
- 水を80㏄ほど入れ、蓋をして中火で6~8分間蒸し焼きにしてできあがり。
キャベツともやしのとん平焼き
〈材料 2~3人分〉
キャベツ 4分の1個
もやし 2分の1袋
卵 4つ
サラダ油 大さじ1
塩コショウ 少々
とろけるチーズ 適量
お好みソース 適量
マヨネーズ 適量
- キャベツは荒く千切りにし、もやしは洗っておく。
- フライパンでキャベツともやしを炒め、塩コショウで味を調えお皿に分けておく。
- フライパンを中火で熱し、サラダ油をひいて溶き卵を入れる。
- 大きく卵を広げ、火を弱める。
- 卵の表面にチーズをのせ、炒めたキャベツともやしを厚さが均等になるように乗せる。
- 卵をオムレツの要領で巻き、お皿に盛りつける。
- お好みソースとマヨネーズを適量かけ、お好みで青のりや鰹節をちらしてできあがり。
※チーズはなくても構いません。代わりに豚コマやひき肉を入れても美味しいです。
ちくわの磯生姜揚げ
引用元:クックパッド https://cookpad.com/recipe/4804140
〈材料 2人分〉
ちくわ 1パック
紅ショウガ 適量
青のり 適量
小麦粉 大さじ2
水 大さじ1
ベーキングパウダー 小さじ1/2
塩 少々
- ちくわは食べやすい大きさに切っておく。
- ボウルに小麦粉・水・ベーキングパウダー・塩・紅ショウガ・青のりを入れて混ぜる。
- ②の衣にちくわを絡める。
- 180度に熱した油で、2~3分揚げてできあがり。
※ちくわはそのまま食べられる食材なので、揚げすぎないように注意しましょう。
表面の色がこんがり濃くなって、衣が固くなったら火からおろしましょう。
ツナとジャガイモのコロッケ
〈材料 2人前〉
ツナ缶 1缶
ジャガイモ 中2個
玉ねぎ 1個
片栗粉 大さじ1
塩コショウ 適量
卵 1個
小麦粉 1/3カップ
パン粉 1と1/2カップ
- ツナ缶は油をきり、玉ねぎはみじん切りにする。
- ジャガイモは皮をむいて1cm角に切る。
- 耐熱容器にジャガイモを入れて、レンジで5分間加熱する。
- その間にツナと玉ねぎをフライパンで炒める。
- ジャガイモに火が通ったら、フォークやポテトマッシャーでつぶす。
- ⑤に④で炒めたツナと玉ねぎを加えて混ぜ、塩コショウで味を調える。
- 卵と小麦粉に、少量ずつ水を加えてバッター液を作る。
- ⑥を丸めてバッター液、パン粉をつけて形成する。
- 180度の油で3分程度揚げて、出来上がり。
※ツナの代わりにハムや余っているひき肉などを使ってもよいですね。
豆腐ステーキ
引用元:クックパッド https://cookpad.com/recipe/705154
〈材料 2人分〉
豆腐 350~400gのものを1丁
小麦粉 適量
片栗粉 適量
サラダ油 大さじ2
焼き肉のたれ 適量
きざみネギ 適量
- 豆腐は食べやすい大きさに切り、キッチンペーパーなどで水切りする。
(時間がない場合や、しっかり水分を飛ばしたいときは、レンジで3分加熱します。)
- 豆腐の水気が切れたら、片栗粉と小麦粉を混ぜたものをまんべんなくまぶす。
- よく熱したフライパンにサラダ油をひき、②の豆腐を並べて焼く。
- 表面がこんがり焼けてきたら、焼き肉のたれを回しかけて焦げないうちに火からおろす。
- お皿によそって、お好みできざみネギやいりごまをかけてできあがり。
※豆腐の水がしっかり切れていないと、焼いたときに表面がカリっとなりませんので、しっかり水切りしましょう。
鶏ハム
引用元:みんなのごはん http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/2269
〈材料 2~3人分〉
鶏胸肉 2枚
塩 大さじ1/2
砂糖 大さじ1/2
- 鶏胸肉は、包丁で開いて厚さを均等にしておく。
- お肉の両面に、塩と砂糖をまぶす。(味付けはお好みで調整してください。)
- 塩と砂糖をまぶした状態で、1晩冷蔵庫で保存。
- 翌日、お肉の表面の塩と砂糖をさっと洗い流し、水分をしっかり拭き取る。
- お肉を端からクルクルと巻いて、ラップで包みキャンディーのように両端をしぼる。
- 水分が入らないよう、さらにラップで巻いて固定する。
- 大鍋にお湯を沸かし、沸騰したら火を止め、胸肉を入れる。
- 冷めるまで放置して、できあがり。
※鍋のお湯は、たっぷり沸かしてください。
鍋が小さすぎたり、お湯が少なかったりするとお肉に火が通り切りません。
仕上がりはほんのりピンク色になります。
鶏そぼろどんぶり
引用元:Mikageマダムの夕食レシピ2007~
〈材料 2人分〉
鶏ひき肉 200g
卵 2個
A醤油 大さじ3
A砂糖 大さじ2
A酒 大さじ1
Aみりん 大さじ1
Aすりおろし生姜 小さじ2
B砂糖 小さじ2
B 顆粒だし ?? 小さじ1
サラダ油 適量
白いご飯 適量
- 卵は溶きほぐし、Bの砂糖とだしを加えて混ぜておく。Aの調味料も混ぜておく。
- フライパンを熱し油をひき①を入れていり卵にし、お皿に分けておく。
- いり卵のフライパンをキッチンペーパーなどでふきとる。
- 再びフライパンに火をつけ、鶏ひき肉を炒める。
- 肉に火が通ったらAの調味料を投入。
- 水分を飛ばしながら中火で煮詰める。
- 温かいご飯にいり卵を乗せ、そこに⑥のひき肉も盛り付ける。
お好みで、色合いがよくなるきぬさやや枝豆、薬味ネギなどを盛り付けるときれいです。
合いびき肉のサイコロステーキ
引用元:クックパッド https://cookpad.com/recipe/2545210
〈材料 2人分〉
合いびき肉 250g
塩コショウ 適量
片栗粉 大さじ1/2
焼き肉のたれ 適量
- 全ての材料をボウルに入れて、しっかり混ぜる。
- バットなどに①を移し、平たく伸ばしていく。(厚さを均等にする。)
- 包丁でサイコロステーキ状に切る。
- フライパンで4方面をしっかり焼く。
- お好みで焼き肉のタレやステーキソースを入れて、こんがり焼く。
あんかけかに玉
引用元:クックパッド https://cookpad.com/recipe/4717602
〈材料 1人前〉
◎かに玉
卵 2個
かにかま 2本
しいたけ 1枚
白ネギ 適量
酒 小さじ1
みりん 小さじ1
◎あんかけ
水 200㏄
中華スープの素 小さじ1/2
酢 大さじ1/2
醤油 大さじ1/2
砂糖 大さじ1
塩 少々
片栗粉 大さじ1/2
ごま油 大さじ1/2
- かに玉の材料は全て同じボウルに入れて混ぜる。
- ①にラップをふんわりとかけ、600wの電子レンジで2分加熱。
- 別のボウルにあんかけの材料をすべて入れて混ぜる。
- ③はラップをかけずに600wの電子レンジで1分加熱。
- あんかけを一度取り出して、混ぜる。
- 再び30秒加熱し、とろみがついたらかに玉にかけて出来上がり。
黒はんぺんフライ
引用元:クックパッド https://cookpad.com/recipe/4826923
〈材料 2人前〉
黒はんぺん(白でも可) 1袋(10枚程度)
卵 1個
小麦粉 適量
パン粉 適量
- 卵と小麦粉を混ぜ、水を少し加えてバッター液にする。
- 黒はんぺんにバッター液、パン粉の順で衣をつける。
- 180度の油で2~3分揚げる。
※お好みで、大葉やとろけるチーズをはさんでも美味しいです。
黒はんぺんは10枚入りで200円前後と、とても低価格。
白はんぺんで代用するときは、油はねに注意しましょう。
油揚げの肉詰め
引用元:クックパッド https://cookpad.com/recipe/4319428
〈材料 2人前〉
油揚げ 大3枚(6個分できます)
豚ひき肉 150g
エノキ 適量
にんじん 1/4本
醤油 大さじ2
砂糖 大さじ1
みりん 大さじ1
顆粒だし 小さじ1
水 2カップ
- 油揚げを油抜きし、6枚にカット。ニンジンとエノキをみじん切りにしておく。
- ニンジンは耐熱容器にラップをかけて1分間加熱しておく。
- ひき肉とニンジン、エノキをボウルに入れてよく混ぜる。
- 油揚げに③のタネを詰める。
- ④の口を楊枝で縫うようにとめる。
- 鍋に調味料と水を入れ、煮立ったら④を入れて味が染み込むまで煮る。
※楊枝の代わりに乾麺のパスタで口を閉じてもOKです。
チキンナゲット
〈材料 2人分〉
鶏ひき肉 200g
豆腐 60g
唐揚げ粉(粉末タイプ) 1/2袋
揚げ油 適量
- 豆腐はキッチンペーパーでくるむか、レンジ加熱するなどして水切りする。
- ボウルにひき肉・豆腐・唐揚げ粉を入れて粘りが出るまで混ぜる。
- 一口大に丸めて、180度の油できつね色になるまで揚げる。
※唐揚げ粉がだまになっていると、食べたときに粉っぽくなります。
②の工程でしっかり混ぜ、唐揚げ粉と材料を馴染ませてください。
もやしの中華あんかけ
〈材料 2~3人分〉
もやし 1袋
卵 3個
◎ポン酢 大さじ3
◎砂糖 大さじ2
◎中華スープの素 小さじ2
◎水 100㏄
◎片栗粉 大さじ1
ごま油 適量
- 卵は溶きほぐし、もやしは洗っておく。◎の材料を混ぜておく。
- もやしを炒め、塩コショウで味を調えお皿に分けておく。
- ②のフライパンにそのまま油をしき、卵を入れて半熟のいり卵にする。
- もやしの上に③を乗せる。
- 使ったフライパンにそのまま◎の調味料を入れて、とろみがつくまで加熱する。
- ④にあんかけをかけてできあがり。
高野豆腐のからあげ
〈材料 2人分〉
高野豆腐 4枚
◎だし汁 大さじ3
◎すりおろしにんにく 適量
◎すりおろし生姜 適量
◎酒 大さじ2
◎醤油 大さじ3
◎塩コショウ 適量
片栗粉 大さじ7
揚げ油 適量
- 高野豆腐を熱湯でもどし、◎の材料を合わせておく。
- 高野豆腐をよくもんで水洗いし、しっかり水気を切る。
- ビニール袋に②と◎の調味料を加え、片栗粉も入れて揉みながら混ぜる。
- 170℃くらいの油で、きつね色になるまで揚げる。
※高野豆腐についた調味料の水分によって、油はねすることがあります。
厚揚げのみぞれ焼き
〈材料 2人分〉
厚揚げ 2枚
片栗粉 大さじ1
サラダ油 適量
◎めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ1
◎醤油 小さじ1
◎大根おろし 大さじ3
◎酒 大さじ1
◎砂糖 小さじ1
◎すりおろしにんにく 適量
◎すりおろししょうが 適量
薬味ネギ 適量
- 厚揚げは油抜きしておく。◎の調味料と大根おろしを合わせておく。
- 厚揚げに片栗粉をまぶし、サラダ油を熱したフライパンで焼く。
- 焼き色が付いてきたら、◎の調味料と大根を回し入れ、とろみがつくまで加熱する。
- お好みで、薬味ネギをちらしてできあがり。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
安い食材を上手に使えば、1食100円~200円でも立派な食卓となります。
節約に役立つ食材の下処理方法や、まとめ買い後の保存方法をチェックしておくことも大事ですね。
紹介したレシピはどれも手順の少ないものばかりなので、レシピも覚えやすいのではないでしょうか。
是非レパートリーに加えて、安くても満足できる食卓にしていきましょう。
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