シミの種類とそれぞれの有効なケアって?一番良いシミ対策をしよう。

スキンケア

シミの種類に合わせたケア

日焼けに注意していても、

どうしてもある程度のシミは

避けられないものでしょう。

 

じゃぁ、

シミができてしまったら、

どうしたらよいのでしょうか。

 

「当然、美白化粧品」

思う人が多いことでしょうが、

紫外線でできたシミは、

美白化粧品では消えないものが多いのです。

 

シミ治療の実際を見てみましょう。

 

 

まず、シミといっても種類があり、

それぞれ、治療法が異なります。

 

 

老人性色素斑

いわゆる日焼けでできるシミで、

女性が気にするシミの

半分以上はこのタイプ。

 

 

 

ほおのあたりからでき始めることが多い。

 

数ミリメートル~数センチメートル大で、

通常は円形に近い形。

 

はっきりと沈着してしまったものは、

レーザーでないと消えない。

 

ソバカス

10代から現われてくるシミで、

遺伝性があります。

 

 

鼻を中心に、

1.2ミリメートルの

小さなシミが散らばったようにできます。

 

ソバの殻をくだいたように、

丸でなく三角や四角の形をしています。

 

美白化粧品が有効といわれるが、

実際にはなかなか薄くならないことが多いようです。

 

レーザーでキレイにとれますが、

再発することもある。

 

最近は、

レーザーよりも

おだやかなIPL

(Intense Pulsed Light)という光を

顔全体に照射してソバカスをとる治療が

開発されており、

こちらのほうが広範囲に

手軽に当てることができるそうです。

 

炎症性色素沈着

ニキビや虫さされ、

すり傷の痕などがシミになって残ったもの。

 

名前はあまり知られていないが、

シミの中では案外多いタイプ。

 

 

輪郭があまりはっきりせず、

ぼやっとした感じのシミになります。

 

どちらかというと色黒の人が

この炎症性色素沈着を起こしやすいので

要注意です。

 

ニキビや傷などができてしまったら、

その部分を日に当てないことが大切です。

 

治療は、レーザーは不向きで

ピーリングがよく効くそうです。

 

ピーリング化粧品を試すか、

ピーリングを扱う皮府科で相談をしましょう。

 

肝斑

最近話題の、

女性ホルモンのバランスが

くずれることでできるシミ。

 

 

ほお骨のあたりに

左右対称にできることが多いシミです。

 

点々としたシミではなく、

太い刷毛でサッと塗ったような

大きなシミが特徴。

 

薄い茶色かグレーで、

輪郭は比較的はっきりしています。

 

妊娠中、ピル内服中、

更年期などにできやすい特徴があります。

 

肝斑は40歳以上によく見られるが、

一生できない人のほうが多い。

 

最近テレビCMの影響などで

肝斑の名はよく知られるようになりましたが、

シミとしては

「老人性色素斑」のほうが圧倒的に多い。

 

治療はトラネキサム酸内服、

ピーリング、ビタミンCイオン導入など。

 

レーザーは不向きといわれていたが、

レーザートーニングという

低出力のレーザーが

肝斑に有効であることが報告され、

注目を集めています。

 

シミ治療

美白化粧品

美白化粧品の多くは、

肌の中でメラニンがつくられるのを

防ぐ作用を持ちます。

 

しかし最もメジャーなシミである

老人性色素斑の場合は、

肌の中でメラニンが増えているだけでなく、

皮膚の構造そのものが変化してしまっているため、

美白化粧品で消すことはできないのです。

 

美白化粧品は、

できたシミを消すものというよりは、

予防として使いましょう。

 

予防なので、

夏だけでなく年間を通して顔全体に使います。

 

そのためには、

使用感がよくて価格的にも続けやすいものを

選びましょう。

 

美、化粧品を選ぶ際は、

当たり前のことですが

美白成分が入っているものを選びましょう。

 

「ホワイト○○」など、

白をイメージさせるような名前のついた化粧品でも、

美白成分を含んでいないものもあるのです。

 

また、「美白ラインの化粧品」というものがありますが、

こういうものの場合、

美容液かクリームにだけ美白成分が入っていて、

化粧水には入っていないなどということもあります。

 

美白成分は成分表示で確認するか、

もしくは医薬部外品の美白化粧品を使いましょう。

 

4MSK

酵素チロシナーゼ

(皮膚のタンパク質に含まれるチロシンがメラニンになるための酵素)

の活性を抑え、
角化プロセスの乱れに作用して、

たまったメラニン色素を排出する。

D-メラノ (ナイアシンアミド)

メラノサイト(メラニンを形成する細胞)の中にある

遺伝子(MITF)に働きかけ、メ

ラニン生成の指令を出すのを阻止する。

 

t-AMCHA (t-シクロアミノ酸誘導体)

表皮伝達物質のブロスタグランジンを抑制する効果
があり、メラニン生成の指令の伝達を妨げる。

アルブチン

もともとはコケモモから抽出された成分。チロシナ
-ゼの働きを阻害する。

シグナルAMP

メラニン色素の蓄積を抑え、シミ、ソバカスを防ぐ。

カモミラET

カモミール(西洋カミツレ)から抽出される成分。

報伝達物質エンドセリンを抑制する。

抗炎症作用を併せ持つ。

コウジ酸

麹のコウジ菌がつくり出す物質。

チロシナーゼの働きを抑える。

 

トラネキサム酸

メラノサイトの樹枝状突起形成に対して

抑制的に働く。

プロスタグランジンE2と、

チロシナーゼの働きを抑制する。

 

ビタミンC誘導体

ビタミンCを肌に吸収しやすい形に変えたもの。
チロシナーゼ抑制効果がある。

抗酸化作用も持つので、

老化予防やニキビの炎症を抑えるのにも役立つ。

リン酸アスコルビル、APRSなどが代表。

 

リノール酸

サフラワー油(紅花油)などの

植物油から抽出される。

チロシナーゼの量を減らす効果がある。

 

ルシノール

シベリアのモミの木に含まれる成分。

チロシナーゼ活性阻害効果がある。

 

ロドデノール

チロシナーゼ活性を括抗阻害する働きと、

チロシナーゼタンパク質の分解を促進して

メラニン生成を抑制する働き、

そしてチロシナーゼ関連酵素に働いて

ユウメラニン(黒色メラニン)を

顕著に減少させる働きがある。

 

グラブリジン
(油溶性甘草エキス)

甘草という漢方薬から抽出した成分。

チロシナーゼを抑制する働きがある。

消炎効果もあるため、かぶれにくく、

肌の弱い人でも比較的使いやすい。

 

ハイドロキノン

美容皮膚科などで処方される薬剤。

チロシナーゼの働きを抑える。

濃度が高いと刺激が出やすい。

 

ピーリング

AHA(αヒドロキシ酸)という、

一種の酸を塗って角質をはがすこと。

 

肌の代謝はいせつを上げ、

メラニンを排油し、

シミだけでなく毛穴の開きや

小ジワの予防になります。

 

シミの種類でいうと、

ニキビ痕などの炎症性色素沈着に対しては

ピーリングがベス卜の治療といえます。

 

自分でピーリング化粧品を選ぶ場合は、

何に気をつけたらよいのでしょう。

 

まずピーリング化粧砧の多くは

「ピーリング」でなく

「角質ケア」と表示されています。

 

酸の種類はフルーツ酸、

クエン酸、グリコール酸などいろいろありますが、

市販のピーリング化粧品の場合は

酸の種類によってさほど違うものではなく、

ペーハー(pH)によって効果が異なってきます。

 

ただしペーハーは表示されていないので、

自分の肌で試して選ぶしか方法がありません。

 

また、ゴマージュ、スクラブ、拭き取りタイプなど

さまざまなピーリングコスメがありますが、

肌にやさしいのは洗い流すタイプです。

 

塗って洗い流すだけの、

クリームかジェルタイプのものが

肌に負担をかけません。

 

ゴマージュのように

こするタイプのものが市販品には多いですが、

こすることを続けていると

肌が黒ずんでしまうことがあります。

 

ピーリング化粧品は、

通常、週に1~2回使用します。

 

肌の調子が比較的よいときを選んで

使用しましょう。

 

よく「ピーリングをすると肌が薄くなる」などといいますが、

それは逆で、むしろコラーゲンが増えて

表皮が厚みを増します。

 

そのため、

シワや毛穴の開きも改善されるのです。

 

よって、

皮膚が薄い人はピーリングができない

ということもありません。

 

クリニックでも

ピーリング治療を受けることができます。

 

美容皮膚科などで

行なっていますので問い合わせてみましょう。

 

皮膚科では、シミ、シワのほかに

ニキビ痕の治療などにも

ピーリングを用います。

 

1回約1万円、月に1回くらいのペースで

5~10回程度行ないます。

 

ビタミンCイオン導入

ビタミンCの化粧水を、

イオン導入器という美顔器につけて

肌に浸透させる方法です。

 

ビタミンCの化粧水をただつけるよりも、

20倍以上浸透力が高まるといわれます。

 

シミだけでなくシワの予防にもなるので、

週1回程度、

習慣的に行なうとよいでしょう。

 

家電量販店などで美顔器を購入して

行なうこともできますし、

美容皮府科で受けることもできます。

 

導入に使うビタミンC化粧水は

「リン酸アスコルビル」配合のものがよいでしょう。

 

どういう導入器を選べばよいかという質問が

非常に多いのですが、

イオン導入はとてもシンプルなメカニズムなので、

機械による差はさほど大きくありません

(もちろん電化製品なので、ある程度信用できるメーカーのものを買うべきですが)。

 

あまりデラックスなものよりも、

シンプルで手早く使えるもののほうが

続けやすいようです。

 

レーザー治療

紫外線でできたシミ、

すなわち「老人性色素斑」の治療には、

レーザーがどうしても必要です。

 

レーザーにも種類がありますが、

ルビーレーザー、ヤグレーザー、

アレキサンドライトレーザーなどが

主にシミ治療に使われます。

 

照射は一瞬パチンとはじくような感じで、

1センチメートル以下のものであれば

麻酔などは不要です。

 

照射後は黒くかさぶた状になり、

1~2週間で自然にはがれます。

 

照射した部分を強くこすらないようにすれば、

洗顔やメイクは当日からできます。

 

テープやガーゼを貼ることまでは、

通常必要としません。

 

料金は1センチメートルのシミで

4~5千円程度でしょう。

 

シミのレーザー治療は

最近急速に普及していますが、

色黒の人や日焼けしてしまっている人には

レーザーは適しません。

 

また、照射直後にノーメイクで

日に当たったりすると、

すぐにシミが再発してしまいます。

 

レーザーは魔法のように

シミを消すものではないことを

認識しましょう。

 

lPL

レーザーでなく、

波長の広い光を発してシミを治療するもの。

 

シミだけでなく

毛穴引き締めなどの

肌質改善効果も持つといわれます。

 

機種名はフォトフェイシャル、

オーロラ、フォトシルクプラスなど。

 

シミ用レーザーよりもおだやかなので、

顔全体にかけることもできます。

 

小さいシミが

顔中に散らばっているタイプなどに向きます。

 

 

光を発する機械は

何でもレーザーというわけではなく、

単一波長を発するものがレーザーです。

 

レーザーは医療機関でしか扱えないので、

エステで行なう光脱毛はレーザーではありません。

 

レーザーは美容目的だけではなく、

歯科、眼科、耳鼻科、整形外科などの

さまざまな治療でも導入されています。

 

レーザートーニング

主に肝斑治療のために開発された

ヤグレーザーの一種。

 

従来のシミ用レーザーよりも

低出力のレーザー光を用いることで、

今まで治療できなかった

肝斑などにも効果を発揮します。

 

通常数回の照射を行ないます。

 

比較的新しい、

注目のレーザーです。

 

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