頭皮・毛髪の加齢老化
頭皮・毛髪の加齢老化についても、
説明しておきましょう。
毛髪の変化は、
幼少期⇒思春期⇒成人期⇒熟年期
の4つのステージに分けられ、
それぞれ伸び方や髪の太さなどが異なります。
[char no=”1″ char=”かみの先生”]
加齢による毛髪の老化現象は、
熟年期で顕著になります。
幼少期はもともと毛髪が細くあまり伸びません。
毛髪の成長期も短いため15cm以上は伸びないとされています。
毛髪は細いけれど、
ハリやコシがあるのは、
髪の表面を覆うキューティクルが整っているからです。
思春期に入ると、
毛髪の直径が太くなり、
60cm以上伸びるようになります。
思春期から成人期になると、
毛髪が太く(ちなみに、
日本人女性の毛髪の直径は約0.08mmなり、
成長期の期間が長く(5~6年)なっていきます。
そのため、
毛髪が長く頭皮に留まり、
ボリュームが維持されます。
これが熟年期に入ると、
毛髪の加齢老化が顕著になってきます。
主な原因は、
毛髪を生み出す毛包がわずかに減少すること、
そして、
毛母細胞の新陳代謝が悪くなり、
毛髪が伸びるスピードが遅くなることです。
そのため、
髪は全体的に薄くなります。
一方、
頭皮の加齢老化には、
頭皮のたるみ、
ドライ頭皮、
毛母細胞の衰え、
色素細胞の衰えなどが挙げられます。
これにより、
髪が細くなる、
白髪が増える、
毛包が曲がることにより縮毛が増えるなどの症状が現れます。
[char no=”2″ char=”かみやま看護師”]
時の流れを止めることはできませんが、
顔ヨガや頭皮マッサージ、
正しいへアケアなどで加齢老化を遅くすることは可能です。
頭皮マッサージはこちらを参考に。
頭皮・毛髪の光老化
光=紫外線がどのようにして老化を引き起こすのか、
その仕組みを説明しましょう。
紫外線は、
波長によって
UV-A波、
UV-B波、
UV-C波
の3種類に分けられます。
紫外線について詳しくはこちらを参考に。
このうちUV-C波は、
オゾン層によって遮られているため、
地上には届きません。
一般的に「紫外線」や
「UV(=ウルトラ・バイオレット)」と呼ばれているものは、
UV-A波とUV-B波を指します。
UV-B波は、
UV-A波よりも波長が短くエネルギーが強いので、
肌が赤くなるなど日焼け(サンバーン)の原因となります。
UV-A波は波長が長いため、
エネルギーはUV-B波ほど強くはありませんが、
UV-B波よりも多く地上に到達し、
ガラスや薄い布なども透過して、
頭皮の奥にまでじわじわと影響を与えることがわかっています。
毛母細胞が波長の短いUV-B波のダメージを受けると、
その働きが衰え、
抜け毛の原因になる場合があります。
[char no=”1″ char=”かみの先生”]
太陽に近い頭頂部や日焼けしやすい分け目から
女性の薄毛になるケースが多いのは、
紫外線による影響ではないか、
とも考えられているのです。
また、
紫外線は、
毛髪の内部にあるメラニン(毛髪を黒くしている色素)も分解してしまいます。
これが毛髪の退色の原因となるため、
赤茶っぽく、
まさに「焼けたような色」になってしまうのです。
こうして、
光のあたり具合によっては「白髪っぽい」髪が生えてきてしまうことになります。
毛髪が主にタンパク質(ケラチン)でできていることは先述しました。
毛髪のタンパク質は、
アミノ酸のシスティン結合により橘成されており、
紫外線を受けると、
この結合が分解してしまいます。
その結果、
毛髪のキューティクルがはがれて内部が乾燥し、
枝毛、
切れ毛、
さけ毛などのダメージヘアの原因となります。
[char no=”2″ char=”かみやま看護師”]
頭皮の紫外線老化の現象は、
いわゆる日焼けです。
毛髪で守られているため気づきにくいですが、
頭皮も顔も「一枚肌」。
皮膚の構造は同じですから、
紫外線の影響で日焼けします。
日焼けによる炎症が、
抜け毛を引き起こすのです。
毛髪や頭皮の紫外線老化を防ぐには、
とにかくUV対策をすること。
あまり知られていませんが、
髪にも日焼け止め効果があるへアケア剤があるのをご存じでしょうか?
リンス・コンディショナ-・トリートメントなどが販売されています。
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これらを髪につけることにより、
頭皮の紫外線防止にもなります。
これ以外のUV対策として、
帽子や日傘も効果があります。
帽子や日傘にUVカット加工がされているものならば、
さらに高い効果が期待できます。
可能であれば、
紫外線が強い時間帯(10~14時)の外出を控えることもおすすめします。
ちなみに、
気象庁のデータによると、
関東地方では、
4月から急激に日射量(太陽からの放射エネルギー量)が増えて5月に最大となります。
6月は梅雨のために一旦下がりますが、
再び7月から8月にかけて増えています。
地上に降り注ぐ紫外線量は、
太陽高度や上空のオゾン量、
雲、
大気中の不純物などの影響を受けて変化するため、
日射量=紫外線量というわけではありません。
関東地方では、
5以降、
紫外線の影響の強さを指標化した
「UVインデックス(1から数字が大きくなるほど強い)」が
「8(紫外線の影響が非常に強い)」を超える日が増えてきて、
8月にピークを迎えます。
[char no=”1″ char=”かみの先生”]
従って、
UV対策は、
紫外線の影響が強くなる、
5~8月に行うと効果的です。
ただし、
紫外線は一年中降り注ぎ、
頭皮・毛髪に悪影群を及ぼします。
できればUVケアは、
一年を通して行うのがベストです。
頭皮・毛髪の乾燥老化
毛髪の乾燥老化とは、
乾燥によるダメージヘアのこと。
健康な毛髪は12~13%の水分を保持しており、
最大35%まで水分を保持できます。
毛髪の水分が7%を下回ると、
表面のキューティクルがカラカラになってはがれ、
切れ毛やさけ毛、
折れ毛、
枝毛となって、
髪のダメージが表面化します。
さらに傷ついた部分から、
毛髪の内部の水分まで出ていってしまい、
ダメージが進んでしまいます。
[char no=”2″ char=”かみやま看護師”]
髪が乾燥すると、
ダメージがダメージを呼び、
悪循環に陥るというわけです。
冬は湿度20%を切る日が多く、
空気が乾燥している状態です。
毛髪をトリートメントなどできちんと保護しないと、
毛髪の水分がどんどん外へ出てしまうのです。
髪の乾燥は、
ドライヤーによるブローでも起こります。
ドライヤーを正しく使うことも、
毛髪の乾燥老化を防ぐためには重要です。
ドライヤーは最後の仕上げに冷風でセットしましょう。
冷風でセットすると、キューティクルの壊れを防ぎ天使の輪が出来ます。
[youtube id=”GDgcQYL8evY” align=”center” maxwidth=”600″]また、
乾いた土壌で植物が育たないように、
乾いた頭皮からは、
健康な髪は生まれません。
加齢やシャンプーのし過ぎなどで皮脂の量が減少すると、
ドライ頭皮になってしまいます。
また、
秋から冬にかけては気温が上がらないため、
新陳代謝が悪く、
皮脂の流動性が低下し、
ドライ頭皮になりやすい季節といえます。
皮脂の分泌は、
年齢によっても左右されます。
皮脂量は25歳ぐらいをピークに、
その後は減少の一途をたどります。
[char no=”2″ char=”かみやま看護師”]
40歳ごろの「脂性肌」は、
25歳にしてみれば、
「乾性肌」に相当する皮脂量。
決して「皮脂量が多過ぎる」とはいい切れません。
[char no=”1″ char=”かみの先生”]
皮脂量水分量ともに減少する年齢になったら
頭皮にマイルドで皮脂を取り過ぎない、
アミノ酸系シャンプーに替えることをおすすめします。
シャンプーの選び方はこちらを参考に。
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更に詳しい白髪の情報は下記の記事を参考にしてください。