【ドイツ・スイーツ 厳選20】10年在住で10キロ太る、素朴でボリュームたっぷり!

グルメ

ドイツ料理といえば、ソーセージにジャガイモ料理が有名ですが、ドイツにもおいしいスイーツがあります。

 

ドイツ人はビール好きで、甘いものも大好き!

 

日曜日のお茶の時間は欠かせません。

夕方になると、コーヒーかお茶に、ケーキを1つ。

 

そんな習慣があります。

 

ドイツのケーキは、日本の和菓子やフランス系の洋菓子に比べると、ずっしりとお腹にくる、しっかりとしたお味。

 

そして何よりもその大きさに驚かれるでしょう。

 

ドイツのケーキは、日本のケーキの2倍の大きさといっても過言ではありません。

 

それでは、これからドイツのスイーツの中でも、ケーキ探訪の旅へと出かけましょう。

本当に楽しみ!

 

 

【ケーキ編】

ドイツのケーキ屋さんに行ったら、どのケーキにするか迷ってしまうはず。

 

クリームがのっているもの、それとも果物がたっぷり?

 

あら、お野菜の入ったケーキもある!

 

そう、ヘルシー嗜好のお菓子好きも心を躍らせる、そんなラインナップが揃っています。

 

 

[シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ]

ドイツを代表するケーキといったら、こちら「シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ(Schwarzwälder Kirschtorte)」です。

 

直訳すると、「黒い森のさくらんぼのケーキ」という意味です。

 

「黒い森」とは、ドイツ南西部に「黒い森」という名前の大きな森のことです。

 

その一帯を黒い森地方、ドイツ語でシュヴァルツヴェルダー地方と呼びます。

 

その地方の特産物であるチェリー酒を使ったケーキなので、この名がつけられました。

 

 

ココアのスポンジに、チェリー酒キルシュヴァッサーをふりかけ、あいだには生クリームとさくらんぼを挟みこみます。

 

ココアとさくらんぼか

 

最後、表面には、細かく削ったチョコレートを飾るのがお決まりです。

 

今では、どの町のどのケーキ屋さんでも見つけられると言っていいこのケーキは、1930年代に全国的に広まりました。

 

チョコレートが大好きなドイツ人に、生クリームの贅沢さ。

 

そこにチェリー酒が添えられて、ドイツ人のツボを突いたかのような黄金律のケーキ

 

このボリューム感も、ドイツらしいスイーツです。

 

 

[シュトロイゼルクーヘン]

こちらもドイツでおなじみのケーキ「シュトロイゼルクーヘン(Schtreuselkuchen)」

 

「シュトロイゼル」とは、ケーキの上を飾るバター、砂糖、小麦粉でできたクランブルのこと。

 

その下には、しっかりめに焼き上げたスポンジに、甘酸っぱく煮た果物やカスタードクリームが挟み込まれます。

 

焼きあがったクランブルがクリスピーで、そのさくさくとした食感が嬉しい「シュトロイゼルクーヘン」は、人気があります。

 

コーヒーとあいそう

 

[りんごのケーキ]

ドイツでりんごのケーキと言えば、二種類あります。

 

1つは、名前はそのまま、りんごのケーキという意味の「アプフェルクーヘン(Apfelkuchen)」

 

やわらかいスポンジの上に、刻んだりんごを乗せて焼いたシンプルなケーキ。

 

その素朴の味わいは、飽きのこない定番ケーキといえるでしょう。

 

アップルパイはないのかな??

 

[アプフェルシュトロイデル]

もう1つのりんごのケーキが「アプフェルシュトロイデル(Apfelstrudel)」で、薄い生地にりんごを包んだケーキです。

 

ドイツに限らず、オーストリアやスイスなどドイツ語圏で、お茶の時間や食後のデザートとしても人気です。

 

クレープのような薄い生地で包まれたりんごの甘酸っぱさを堪能できる、口当たりのやさしいケーキ

 

カフェやレストランでは、アイスクリームや生クリームが添えられてくることも多いでしょう。

 

 

[キャロットケーキ]

お野菜入りのケーキで定番といえば「キャロットケーキ(Möhrenkuchen)」です。

 

薄力粉と強力粉を混ぜ合わせたしっかり目の生地に、アーモンドパウダーやウォールナッツ、それにメインのにんじんも加えて焼き上げたケーキです。

 

口当たりもしっかり目、お味も濃厚

 

甘さと香ばしさ、そして少し重めの味わいが、ドイツらしいキャロットケーキです。

子供に食べさせよ!

 

[ケーゼトルテ]

 

ドイツのチーズケーキ「ケーゼトルテ(Käsetorte)」

 

これも一度味わっていただきたいケーキです。

 

私たちが知っているチーズケーキとは、ちょっと違います。

 

使われているチーズが、ドイツでヨーグルトのようなクリーミーな味わいのクワークです。

 

そのためチーズの濃厚さがありながら、軽い口当たりのケーキに仕上がっています。

 

チーズケーキにヨーグルト風味を添えたような味わいといっていいかもしれません。

 

ケーキ屋さんやパン屋さんなど、いろんなところで見かけることができる、ドイツでポピュラーなケーキの1つです。

これは食べたい!

 

 

[ドナウヴェレ]

チョコレート大好き、濃厚なお味が大好きなドイツ人のためのケーキ「ドナウヴェレ(Donauwelle)」

 

直訳すれば、「ドナウの波」となります。

 

切ったときに、ドナウ川のさざ波のような模様が現れるので、「ドナウヴェレ」と名づけられました。

 

プレーン生地にココア生地、そしてチェリーを入れて、この模様を作り出します。

 

バタークリームとチョコレートでコーティングしたケーキの上部にも、波型が描かれます。

 

濃い目の味がお好きなら、一度は試していただきたいケーキ「ドナウヴェレ」です。

 

濃いめが好きです。

 

 

[ビーネンシュティッヒ]

こちらもドイツで定番のケーキ「ビーネンシュティッヒ(Bienenstich)」です。

 

「蜂の一刺し」なんて変わった名前がついています。

 

その由来は古く、15世紀のドイツ、ライン川沿いにあるリンツという町で、二人のパン屋の見習い職人が城壁沿いに蜂の巣を見つけます。

 

ちょうどそのとき、敵が襲ってきたので、その蜂の巣を敵に投げつけると、敵は蜂に襲われて逃げていきました。

 

その記念として、このケーキが作られたと、言われています。

 

 

「ビーネンシュティッヒ」は、イースト生地の表面に、スライスしたアーモンドをキャラメルで固めてこんがりと焼いたケーキです。

 

バターと生クリームでできたバタークリームを挟み込んでいます。

やばい組み合わせ

 

表面のカリカリした香ばしさと、ふんわりしたバタークリームの相性は絶妙。

 

コーヒーでも紅茶でも、どちらにも合うおいしさです。

 

【ちょっとブレイク:ドイツで有名なコーヒー】

ドイツ人はビール好きで知られていますが、コーヒーの消費量もなかなかのもの。

 

コーヒー好きな国民といっていいでしょう。

 

 

そんなドイツで有名なコーヒーメーカーは、「ダルマイヤー(Dallmayr)」

 

 

食料品を扱う店なら、必ず置いてあるコーヒーです。

 

香り高く、味は濃厚です。

 

元来ドリップ式で飲まれていたコーヒーで、年配の方は、今でもそのままで飲むことが好まれます。

 

[メリタ]

ところで、ペーパードリップはドイツで生まれたのをご存知ですか

 

ペーパードリップで有名なメーカーが「メリタ」です。

 

ドイツの都市ドレスデンに住むドイツ人のメリタ・ベンツによって発案された飲み方を採用したのが始まりです。

 

ご主人のために、おいしいコーヒーをいれようと、試行錯誤の末、紙で濾す方法を思いついたのだそうです。 

 

 

[ミルクカフェ]

 

若い世代では、外国からの影響で、カフェラテやカプチーノが人気があり、「ミルヒカフェ(Milchkaffee)」というドイツらしい飲み方もあります。

 

「牛乳コーヒー」という意味ですが、ドリップ式のコーヒーを使うので、カフェオレと似ています。

 

カフェオレと違うところは、泡立てたミルクを使うところです。

 

とても優しいお味のコーヒーです。

 

【ちょっと変わったドイツのケーキ】

[モーンクーヘン]

この見た目のインパクトが大きい真っ黒なケーキ。

 

この正体は、ケーキに入れられた「モーン」、つまりケシの実です。

 

 

ケシの実を粉にして、砂糖やバター、ミルクなどで練ったフィリングをぎっしりと詰め込んだのが「モーンクーヘン(Mohnkuchen)」

 

ケシの実のプチプチとした食感を楽しみながら食べるケーキで、羊羹を食べるようなずっしり感があります。

 

 

ドイツ以外でも、ポーランドやチェコ、ハンガリーなど、家庭で焼かれているケーキです。

 

インパクトのある見た目とは裏腹に、素朴な味わい。

 

家庭の温かさを感じるケーキです。

 

 [ラバーバ入りのケーキ]

春から初夏にかけて八百屋の店先に並ぶ「ラバーバ(Rhabarber)」

 

日本ではめったに見かけない野菜です。

 

このセロリにも似た野菜は、このままでは食べられないので、煮るとその赤さが一層増します。

 

とても酸っぱいので、肉料理のソースなどに使われます。

 

また砂糖をたっぷり入れて、煮詰めてジャムにしたりジュースを作ります。

 

そのラバーバのコンポートを使ってタルトにしたのが、ラバーバ入りのケーキです。

 

「ラバーバクーヘン」

ドイツならではといえる「ラバーバクーヘン」ですが、そのお味は酸っぱくなく、甘さしっかり出ています。

 

あの酸っぱいラバーバにどれだけ砂糖を入れればこんなに甘くなるのか・・・

考えないほうがいいでしょう。

 

 

[プラム入りケーキ]

ドライフルーツとしてのプルーンは、おなじみですよね。

 

ねちゃっとした食感に、酸っぱいお味です。

 

 

ドイツでは、ドライではない生のプルーンを使って、ケーキを作ります。

 

プルーンの収穫時期は夏の終わりから秋にかけての、たったの数週間ほど。

 

 

その時期にだけお目見えするケーキは、その旬を味わうケーキなのです。

 

ドイツ語で、「プフラウメンクーヘン(Pflaumenkuchen)」、または「ツヴェットシュゲンクーヘン(Zwetschgenkuchen)」といいます。

 

タルトやスポンジではなくて、薄く延ばした甘めのパン生地に、プルーンを乗せて焼きます。

 

プルーンの上に、クランブルを乗せることもあります。

 

 

そのお味は、一言、酸っぱい。

 

甘いケーキを期待していたら、ショックを受けるお味でしょう。

ケーキは甘くないと

 

甘いものが大好きなドイツ人でも、旬を味わうためならと、必ずプルーンの収穫時期に店頭に並ぶ「プフラウメンクーヘン」

 

年に一回の行事だと思って、お一ついかがですか。

 

 

【他のケーキとは別格 バウムクーヘン】

最後に登場は、日本でおなじみの「バウムクーヘン(Baumkuchen)」です。

 

 

輪切りにすると樹木の年輪の模様のように見える「バウムクーヘン」。

 

「バウム」が「木」、「クーヘン」が「ケーキ」を意味しています。

 

 

ドイツ生まれのこのケーキ、日本でこんなに有名なのだから、ドイツでもさぞかし好まれるだろうと思われるかもしれません。

 

 

でも、実は、違います。

 

 

町角のケーキ屋さんやパン屋さんで、バウムクーヘンを見たことはありません。

 

スーパーで売られていますが、残念ながら、売れ筋商品とは言えないようです。

 

 

「バウムクーヘン」を知らないドイツ人もいるほどです。

 

ドイツを代表するケーキとは、きっとドイツ人は言わないでしょう。

 

なぜならこのケーキの作り方が特殊なため、高級菓子として扱われているからです。

 

[バウムクーヘンの歴史]

日本でドイツの代名詞とも名高い「バウムクーヘン」ですが、発祥の地ははっきり分かりません。

 

15世紀のイタリアの料理本に、初めてそのレシピが紹介されました。

 

 

ドイツではその後100年以上してから、あるドイツ人コックの料理本にレシピが載っています。

 

日本に「バームクーヘン」が伝わったのは、比較的早い時期です。

 

 

ドイツの菓子職人カール・ユーハイムが、世界第一次大戦中に捕虜として拘束された後、そのまま日本に残ります。

 

 

そして神戸の製菓会社ユーハイムの前身となるカフェ「JUCHHEIM’S」をオープンしました。

 

そこで「バームクーヘン」を作ったのが始まりです。

 

「バームクーヘン」だけではなくて、マロングラッセもユーハイムが日本で初めて販売しました。

 

 

[本場ドイツで、バウムクーヘンを買おう!]

高級菓子の「バウムクーヘン」は、クリスマスなどのお祝いの贈答用としても購入されるケーキです。

 

そのため「バウムクーヘン」を買うためには、王手のデパートや専門店に行くことになります。

 

ドレスデンとミュンヘンに2店舗かまえる「クロイツカム(Kreutzkamm)」(写真上)。

 

デュッセルドルフに本店があり、全国展開をする「ハイネマン(Heinemann)」

 

ドイツ北部オシュナブリュックを拠点にするのは、「ライジーファー(Leysieffer)」が、「バウムクーヘン」を取り扱うお店として有名です。

 

空港のお土産売り場にもあるかもしれませんので、チェックしてみるといいでしょう。

 

 

【ボリュームたっぷりドイツのケーキを召し上がれ!】

ドイツのケーキをご紹介しましたが、いかがでしたか。

 

バラエティに富んで、なかなか食べ応えのありそうなラインナップだったかと思います。

もしもドイツに行く機会があれば、ぜひカフェやケーキ屋さんにお立ち寄りください。

今年はドイツに行ってみたい!

 

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