有効な育毛剤って何を選べばいいの?育毛剤の種類と選び方

ヘアケア

髪が抜けた原因をまず探る

シャンプーマッサージは育毛のケアのために欠かせないものです。

抜け毛、女性の薄毛を原因から治そうとするとき、ハッキリ理解していないとダメなのは育毛剤です。

髪が薄くなってくると気にしないでいようと思っても、「脱毛」「育毛」「発毛」といった文字が目に入ってきます。

他人に知られないようにインターネットやドラッグストアなどで自然と育毛剤を探すようになると思います。

 

しかし育毛剤には様々な種類があり、何を基準に選んだらよいのかわからないものです。

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そこで、育毛剤の効能、成分、選び方などについて、解説していきましょう。

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ひと口に抜け毛やハゲ・女性の薄毛と言っても、いろいろな誘因による脱毛が考えられます。

 

男性型脱毛症の場合は、男性ホルモン対策ということになります。


女性の場合は、男性と同じ原因・誘因のものもありますが、分娩後脱毛などのように女性特有のものもあります。

 

ですから、自分の髪がどういう原因・誘因で抜けているのかを見極める必要があります。

 

また育毛剤は値段も様々ですが、注意して見ると「医薬部外品」とか「医薬品」という文字が目につくはずです。

中には「ヘアトニック」というようなものもあり、ますます選ぶのが困難になってきます。

 

市販の育毛剤はほとんど医薬部外品

育毛剤(養毛剤)・発毛剤(発毛促進剤)を定義づけてみます。

「頭皮のフケ・痒み、脱毛、薄毛、種々の脱毛症の治療・予防・防止、養毛、育毛、円形脱毛症などの発毛促進、毛生促進、などの目的で用いられる医薬品および医薬部外品の外用剤」ということになります。

市販されている育毛剤・発毛剤で

「薬用○○」というようなものは、ほとんどが積極的治療よりも予防に重点をおく「医薬部外品」で、病気の治療や予防に用いる「医薬品」に分類されるものは数種類しかありません。

 

医薬品には医師による処方菱が必要な「医療用医薬品」と、薬局、薬店などで購入できる「一般医薬品」があります。


育毛剤・発毛剤では、医療用医薬品には男性型脱毛症用の「プロペシア」があります。

 

これは1998年にFDA(米国食品医薬品局)が認可した飲む脱毛抑止剤で、2005年には日本でも認可され、医師の処方のもとで購入できるようになっています。

 

一般医薬品はその副作用などにより日常生活に支障を来す程度の健康被害が生ずるおそれがあるので第一類、第二類、第三類の3種に分けられています。

 

一般用医薬品としての市販経験が少なく、安全性評価が確立していない成分や、リスクがとくに高いと考えられる成分のものは第一類医薬品。

まれに日常生活に支障を来す健康被害が生ずる恐れのあるものは第二類医薬品。

そして日常生活に支障を来す程度ではないが、身体の変調・不調が起こる恐れのあるものを第三類医薬品としています。

 

育毛剤・発毛剤では、薬剤師が常駐する薬局などで薬剤師が手渡しし、商品内容や使用法について文書で購入者に説明する義務がある第一類医薬品は、壮年性脱毛症の発毛、育毛および脱毛の進行予防薬の「リアップ」です。

第二類医薬品は、「カロヤンアポジカΣプラス」、「ハツモールヘアーグロアS」など。


安全性に第一少の注意を要する第三類医薬品は、「NFカロヤンガッシュ」というようになっています。医薬品の中で通信販売が認められているのは今のところ第三類医薬品のみとなっています。

 

医薬品として認可されるまでには、効果を立証する試験や安全性などに対する治験がメーカーに課せられ、長期間を要します。

日本は海外に比べると医薬品の認可に対しては慎重であることから、海外で医薬品として認可されているものでも、国内では医薬品として認可されていないものもたくさんあります。

 

育毛剤・発毛剤はすべて効く

育毛剤というのは

「現在生えている頭髪をいかに護り育てていくか」

という観点で作られたもので、発毛促進剤はそのものズバリ、毛を生やす薬ということになります。

円形脱毛症などの場合のように、ウブ毛もなくなったようなところから生えてくる場合を「発毛」と言い、男性型脱毛症のような場合は、ハゲていてもウブ毛はあるわけですから、ウブ毛を育てていくということで「育毛」ということになりますが、厳密な区別がないので発毛も育毛も混同して使われているのが現状です。

育毛効果が医学的にも立証されている成分として、
「ミノキシジル」、
「セファランチン」、
「ヒノキチオール」、
「センブリエキス(スウェルチノーゲン、スウエルチオール」、
「モノニトログアヤコールナトリウム」、
「ペンタデカン酸グリセリド」、
「モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン」、
「ジアルキルモノアミン誘導体」など、
枚挙に暇がないほど、
いろいろあります。

効果についてですが、
ほとんどの医薬部外品の育毛剤には、
基本的にアルコール類が含まれていて

センブリエキスが配合されています。


これらは血行を促進する作用がありますので、
育毛効果はあると言えます。

しかし、
これらが自分の症状に合ったものかどうかを知らないで使っても、
あまり効果の上がるものではありません。

また期待が大き過ぎる人にとっては期待通りにならないと、
効かないと思われる場合も多く、
効果の測定法があいまいです。

ある人にとっては

昔の自分の髪の状態にならなければ効果がないと感じたり、
抜け毛の数が少しでも減れば効果があると感じる人もいます。

ハゲが目立たなくなった、
ウブ毛が伸びるようになった、
異常脱毛が減ったという人たちもいることから、
それなりの効果は上がっているものと言えます。

ただし即効性は期待しないほうがよいでしょう。

なぜならば、
頭髪は人間の細胞の中でも

腸の紋毛細胞と並んで分裂スピードが非常に速く、
それをさらに速くしてしまうと異常細胞が発生し、
がん化する恐れもあるからです。

実際に育毛剤の開発のためにマウス実験をした際に、
非常によく効く細胞分裂促進剤を塗ったら、
毛が伸びてくるスピードは速くなったものの、
イボができてがん化していったというようなことを

NHKの番組で放送していたことがありました。

 

育毛を促す様々な要因

男性型脱毛症に対するオーソドックスな育毛剤としては

「毛細血管の拡張と血行促進」

「皮脂除去。皮脂腺の活動抑制」

「毛母、毛乳頭など毛根部の細胞の活性化」

「その他新陳代謝の活性化、保湿、フケ止め、栄養補給など」

を狙ったものや、
「抗男性ホルモン効果」を取り入れたものなどで、
対症療法的なものがほとんどでした。

 

だから、女性が男性の育毛剤を使ってもダメなんです。

毛の培養や遺伝子解析ができるようになってからは、
毛髪そのものを作り出したり、
組織、
器官の再生なども研究の対象になりました。

また脱毛・発毛のプロセスにおける各ステージの育毛を促す増殖因子や、
阻害因子の研究や、
幹細胞の研究なども進んで、
本来は毛がないところにも

毛を生やすことができるようにする研究なども進められています。

脱毛・発毛のプロセスにおけるヘァサィクルの成長期、
退行期、
休止期の各ステージにおいて、
何がどの時期に鋤くかの研究をもとに育毛剤・発毛剤が開発されています。

 

育毛剤の種類と選び方

さて、

以上の研究成果を踏まえて、

育毛剤・発毛剤は数多くの商品が市販されています。

 

髪が薄くなったり、

抜け毛が多くなったら、

頭皮につけてマッサージをするものというくらいはわかっていても、

いざ自分の症状に合っているものなのかということになると、

シャンプーの場合と同じように、

広告の多さやイメージで選んでいるのがほとんどではないでしょうか。

 

今のところ、
ハゲに対しての決定的な治療法がないため、
いろいろな治療法や育毛剤などが開発されています。

育毛剤は効果的と言われる成分をアルコール・水に配合し、
毛乳頭や毛母細胞などの働きを促して発毛・育毛させることを目的として、
それぞれの化粧品メーカー、
薬剤メーカーなどが独自の処方で調整して製品化しています。

髪が薄くなってきた時、
頭皮にどのような症状が現れているかをチェックしてみると、
頭皮が硬くて血行不良に陥っている、
皮脂の分泌が多くなっている、
ヒゲや体毛が濃くて男性ホルモンの分泌過剰の状態である、
炎症が起きていたり頭皮が褐色になっている、
荒れたりフケや痒みが増えてきたなど、
いろいろな症状が現れてきます。

そこでほとんどのメーカーの製品は、
このような症状に対処すべき成分を含んでいます。

そこで、
対症療法的に考えうたて、
どのような症状の人に自社製品を勧めているか、
パンフレットや広告の調い文句をよく調べ、
自分の症状に合った内容成分が配合されている育毛剤を選ぶことが大切です。

症状に対して毛根に働きかける成分は次の4つに大別できますので、
商品の選択はこちらを参考にしてください。

 

 

血行促進タイプ

抜け毛の誘因として、
ほとんどの人に当てはまるのが血行不良で、
とくに頭皮が硬くなっていたり、
頭皮温度が低い人に向いています。

毛乳頭の血流量を増やして、
毛母細胞に必要な栄養やエネルギーを与え、
毛根の代謝を促進します。

毛細血管の拡張、
血流量の増大をはかる成分は、
唐辛子から作られるトウガラシチンキしょうがさんしようや、
生美から作られるショウキョウチンキ、
センブリエキス、
ニンニクエキス、
山椒、
塩化カルプロニウムなどや、
降圧剤から転用されたミノキシジル、
つづら藤から作られたセファランチン(白薬子エキス)などがあります。

 

毛母細胞賦活・活性タイプ

血行を促進するとともに毛髪を作り出す毛母細胞に作用して、
新陳代謝を高めるものです。

コシがなく、
薄毛や細い毛が目立つ人に向いています。

塩化カルプロニウム、
ペンタデカン酸グリセリド、
アデノシン、
t‐フラバノン、
6-ベンジルアデニン(サイトプリン)、
ソフォラ抽出エキス、
カミツレ花エキス、
アルニカエキスなどがその成分です。

プラセンターエキス(胎盤エキス)や
D‐パンテノールなどを配合してアルコール分を控えた
女性用のものもあります。

 

男性ホルモン抑制タイプ

男性型脱毛に用いられる代表的なもので、
主に女性ホルモンが使われています。

ただし大量に配合すると女性化などの副作用があると考えられていることから、
配合量は決められています。

遺伝的に薄毛だと思われる人や、
体毛が濃い人に向いている成分です。

エチニルエストラジオール、
スピロノラクトン、
ジエチルスチルベストロール、
サィプロテロンアセテートなどが配合されたものがあります。

塗布タイプではなく、
飲用タイプのものとして、
フィナステリドがあります。

 

皮脂の抑制・除去タイプ

皮脂腺の活動を抑制するもので、
額や鼻が脂っぽく、
髪がすぐにべタつく人に向くものです。

毛穴を塞いでいる脂栓やフケを除去するには本来はシャンプーで行いますが、
その後の発生を抑えたり、
フケの項で説明したようにいろいろな微生物が繁殖し、
目に見えない炎症を起こしたような状態を改善します。

塩酸ピリドキシン(ビタミン日)、
グリチルリチン酸ジカリウム、
レシチン、
何首烏エキス、
オドリコ草エキス、
硫黄などの配合されたものを用います。

 

発毛に影響のある雑菌の繁殖を防ぎ

フケを止めたり頭皮を清潔に保つための成分にはレゾルシン、
ビタミンE、
イソプロピルメチルフェノール、
サリチル酸などがあります。

これらの他にも、
育毛剤にはビタミン類、
保湿剤、
皮層刺激剤、
倖み止め剤、
角質軟化剤などを配合して独自の特徴を出しているものもあります。

頭皮の状態は季節や食生活などで変化しますので、
そのつど使い分けることが必要になる場合もあります。

育毛剤は1本使ったり、
1ヵ月使ってみて効果が現れないからと諦めたりせずに、
次のことが大切です。

  • 自分の症状に合った育毛剤を選ぶ。
  • 育毛理論に基づいた育毛剤を選ぶ。
  • 保湿剤として許可を取り、成分に独自性を持たせたものもあるので、何が「売り」なのかはっきりしたものを選ぶ。
  • 成分も大切だが、浸透力や毛穴環境を整えて浸透を確実に行う。
  • いちばん大切なことは、使用上の注意をきちんと守ること。
  • 使い始めたら少なくとも半年は使ってみる。
  • 育毛剤だけに頼らない。

毛の培養ができるようになってからは、
組織蓬器官の再生なども研究の対象になり

脱毛・発毛のプロセスにおける

各ステージでの育毛を促す増殖因子や、
阻害因子の研究が進んだので、
これらを配合し、
安全性を考慮した製品がこれからは開発されてくることでしょう。

 

女性用育毛剤についてはこちらを参考にしてください。

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