指輪を着ける指には、それぞれ意味があるのをご存知でしょうか。
欧州では、親指を省くそれぞれの指は、ギリシャやローマ神話の神を象徴すると言われ、神の持つパワーが与えられると信じられてきました。
ギリシャ神話の神は太陽系の惑星を司り、インドに伝わるヴェーダ占星術では、惑星を意味する宝石があるといわれます。
古代インド医学アーユルヴェーダでは、5大元素である「空・風・火・水・土」がそれぞれの指に当てはめられ、異なるエネルギーを発すると伝わります。
右手と左手の親指から小指まで、各指には違った意味や効果がたっぷりと込められているのです。
こちらでは、それぞれの指が持つ意味から、指を象徴するギリシャ神話の神と惑星、そしてエレメントから宝石選びまでについて、指と指輪に関する情報をたっぷりとご紹介して行きます!
人差し指の意味
人や物、方向などを指さして示す時に使うことから、「人差し指」と呼ばれるようになりました。
人差し指は英語で「インデックスフィンガー(Index Finger)」と言い、ラテン語の「indico(指し示す)」が言葉の由来です。
親指から数えて2番目の指でありながら、数を数える時は1を意味することから、fore(前部)を使った「forefinger」と呼ばれる事もあります。
方向を指し示したり、支持をしたりする人差し指は、リーダーシップや勝利を意味し、ナンバーワンを表現するときに用いられています。
欧米のスポーツ試合では、ゴールを決めたり勝利を収めた時に、人差し指を高く上げて「1位」である誇りを表現します。
(ギリシャ神話の神)
人差し指は、宇宙や天候を支配する神「ジュピター(ゼウス)」を象徴します。
ジュピターは富裕や栄光、名誉、成功の神であり、豊年、暖かさ、開花、幸運、自信を象徴します。
ジュピターは木星の守護神です。
木星は太陽系で最大の惑星であり、その中でも「教育者」の地位を確立しています。
(エレメント)
人差し指は、空間を司る「風」のエレメント(要素)を意味します。
行動的でポジティブであり、日常のエネルギーの元となる重要な要素です。
(右手の人差し指の意味)
権威や野心を意味する指です。
希望に向けて努力しようという気になり、地位や力強さが身につきます。
野望や指導者を象徴する指であり、格別のパワーがあると信じられていたため、古来から王や聖職者は人差し指に指輪をはめていました。
集中力と行動力が付き、トップに立って運気を上昇させます。
(左手の人差し指の意味)
積極性を養う指です。
夢があるときに迷いを捨て、行動に移すことができます。
自分の願望に向けて、積極的になりたいパワーを与えてくれます。
(人差し指の宝石)
《インドのヴェーダ占星術》
木星の守護神ジュピターを象徴する宝石は、インドのヴェーダ占星術で最も価値の高い宝石「Pukhraj」として知られている、「イエローサファイア」です。
ジュピターである人差し指が弱くなると、困難やトラブルに見舞われやすくなり、悪い結果をもたらすことになりますが、指輪を着けることで、健康や知恵、財運に恵まれます。
イエローサファイアの指輪をつけるとラッキーな日は木曜日の朝で、特に早朝5時から7時の間が最も効果的です。
《その他の宝石》
アメシスト、ブルートパーズ、ラピスラズリ
中指の意味
5本の指の真ん中に位置する事から、「中指」呼ばれています。
中指は英語で「ミドルフィンガー(Middle Finger)」と言い、真ん中という意味のMiddleをそのまま名前にしたものです。
他にも、長いという意味の「ロングフィンガー(Long Finger)」や、長身という意味の「トールフィンガー(Tall Finger)」といった呼び方もあります。
5本の指の真ん中に位置する中指は、「バランス」を保ち、良悪、正義、真実の探求、平等、法律への従いを意味します。
(ローマ神話の神)
中指は、ローマ神話のサターン(ギリシャ神話のクロノスと同一視)を象徴します。
サターンは農耕の神であり、勇気や成熟、知恵、禁欲などを象徴します。
さらに高齢者や賢明な人物、試練を乗り越えた人物、医者や聖職者を表す神でもあります。
サターンは、土星の守護神です。
土星は太陽系で最も活動的な惑星で、占星術では「バランスを支える車輪」を意味します。
(エレメント)
中指は、感情とコミュニケーションを司る「空・エーテル」のエレメントを意味します。
他の4つのエレメントとのバランスを守り、全ての感情を受け止める心の支えとなります。
のびのびと自由な気持ちにあふれ、自己表現が上手になるので、人とのコミュニケーションが上手く行きます。
(右手の中指の意味)
右手の中指は悪い気や物事を追い払い、将来へ向けての自己確立へと歩むことができるようになります。
直感的に良い物事の判断ができるようになるので、仕事や勉強に頑張って取り組むことができ、良い運気をどんどん引き寄せます。
(左手の中指の意味)
心のバランスを養い、周囲とのコミュニケーションが上手になる指です。
相手の立場になって、冷静に物事が考えられるようになり、職場や家族、友人との関係がよりスムースになります。
人間関係で悩んでいたり、トラブルを解決したい時などに効果的です。
(中指の宝石)
《インドのヴェーダ占星術》
土星の守護神サターンを象徴する宝石は、ブルーサファイアです。
紺碧の輝きが美しいブルーサファイアを中指に着けると、金運や財運をもたらし、幸運やキャリアアップの機会に恵まれます。
ブルーサファイアの指輪を着けるとラッキーなのは土曜日で、特に朝5時から7時の間が効果的です。
《その他の宝石》
ローズクオーツ、アクアマリン、コーラル
薬指の意味
古来では薬を溶かしたり塗ったりすることに使っていたことから、「薬指」と呼ばれるようになった指です。
英語では、結婚指輪をはめる指として一般的なことから、指輪という意味の「リングフィンガー(Ring Finger)」と呼ばれています。
古代には魔法の指と言われていたことが由来で、魔法や指輪に関連した名前を付けている国もあります。
心臓と直接つながると言われる薬指は「愛情」を意味し、創造力や美、同情心などを養います。
結婚指輪など、特別な記念や意味合いのある指輪を着ける場所です。
(ギリシャ神話の神)
薬指は、ギリシャ神話の芸術の神「アポロ」を象徴します。
芸術や芸能などの分野でのクリエイティブな才能や、愛と美を象徴する神です。
アポロは太陽の守護神です。
太陽は温かさと生命、光を司る惑星で、勇気や誠実、高貴、自己中心、生命の創造と誕生を象徴します。
(エレメント)
薬指は、不動の力や安定を司る「土」のエレメントを意味します。
心身の土台となり、体を支えて安定や安全を保ちます。
愛情や勇気や安心といった気持ちから、恐怖や不安といった感情を受け止めて、心を安定させてくれます。
(右手の薬指の意味)
直観力や創造力が鋭くなり、新しい発想が思いつくようになります。
どんな場面でも落ち着いた気持ちで冷静に状況を判断でき、いざという時に思わぬひらめきやアイデアで行動することができます。
(左手の薬指の意味)
古来から心臓に直接つながる血管があると言われ、愛を誓い合う指輪をはめる場所とされてきました。
ふたりの絆や愛といった、大切な意味が込められた指です。
(中指の宝石)
《インドのヴェーダ占星術》
太陽の守護神アポロを象徴する宝石は、ルビーです。
太陽系の9つの惑星内で唯一のエネルギー源である太陽は、惑星の「王」とも言える存在です。
真っ赤に燃える太陽のような色をしたルビーは、尊厳、権限、大胆、指揮、勇気、親切心を意味します。
ルビーの指輪を着けるとラッキーな日は日曜日の朝で、特に朝5時から6時の間が最も効果的です。
《その他の宝石》
アメシスト、サファイア、ムーンストーン、ターコイズ
小指の意味
最も小さい指である事から「小指」と呼ばれています。
英語では、小さいという意味の「リトルフィンガー(Little Finger)」や、オランダ語で小さいという意味が由来の「ピンキーフィンガー(Pinky Finger)」などと呼ばれています。
無意識の感情を象徴する小指は、感情をコントロールして柔軟性が高まり、身近なパートナーとの関係を良くします。
(ローマ神話の神)
小指は、ローマ神話の神マーキュリーを象徴します。
旅や商いをする人の守護神であり、神のメッセンジャーでもあるマーキュリーは、知的能力や思考、理解力や知的活動の全てを司ります。
マーキュリーは水星の守護神です。
水星はコミュニケーションと交換の惑星で、知恵、機知、愛、教育、ビジネス、良運を司ります。
(エレメント)
小指は、コミュニケーションを司る「水」のエレメントを意味します。
水が土の方面へ流れるように、直観的や感覚的でありながら、心に強い力を与えて人間関係を良好に保ちます。
(右手の小指の意味)
自分の気持ちに正直になれるので、内面の魅力が自然に発揮できて、告白や恋愛も上手く行きます。
パートナーに対してきめ細やかな愛情を持って接することができるようになり、ふたりの仲が一層深まります。
(左手の小指の意味)
進路を変えたいときや、新しい出会いや物事に出会えるチャンスに恵まれます。
パートナーとの愛情を深めたいときや、生活習慣を変えたいなどに、よりよい変化をもたらします。
(小指の宝石)
《インドのヴェーダ占星術》
水星の守護神マーキュリーを司る宝石は、エメラルドです。
深い緑色をしたエメラルドを小指に着けると、我慢強くなり、イライラや怒りを鎮めて気持ちを平穏に保つことができます。
家族の気持ちが理解できるようになり、家庭に平和と調和をもたらします。
エメラルドの指輪を着けるのにラッキーな日は水曜日の朝で、特に朝5時から7時の間に着けると効果がアップします。
《その他の宝石》
シトリン、琥珀、ムーンストーン
親指の意味
全ての指の中で一番大きく、他の指と向き合っているのが「親指」です。
英語では「サム(Thumb)」と言います。
親指は性格や個性、変わらない強い意志を意味する指で、エネルギーを与えて自立心を付け、勝利へと導きます。
人を恨んだりせずに、大らかで寛容な心を持つことができ、礼儀正しさや責任感が身につきます。
(ギリシャ神話の神)
親指は全体でただひとつ、ギリシャやローマ神話の神を象徴しない指です。
(エレメント)
親指は、活力や知力を司る「火」のエレメントを意味します。
他の指の活動力をバックアップしたり、全体のエネルギーをバランスよく調整して活性化します。
火が燃え続けるように、何事にも情熱的に真剣に取り込むことができて、困難やトラブルも乗り越えられる力が付きます。
エレメントが火であることから、親指は火星(マーズ)を意味します。
火星は「戦いの神」を司る惑星で、燃えるような情熱や、体内の新陳代謝や生命力を表します。
自然に持つ強い治癒力を発揮し、心身のバランスが崩れて不調になったときにも、しっかりと立ち直る力と勇気を与えてくれます。
(右手の親指の意味)
洞察力と集中力が身に付くので、周りの人達からの信頼度が高まります。
知性と活力、行動力にあふれるので、職場で指導する立場に立つようになり、昇進の機会に恵まれます。
気持ちが落ち込んだときに元気を与えてくれ、試験や面接などのお守りとしても効果的です。
(左手の親指の意味)
将来の夢や希望を叶えてくれる指だと言われています。
前向きな気持ちで勉学や仕事に打ち込むことができて、夢をあきらめずに目標に向かって最後までやり通す情熱が持てます。
(親指の宝石)
《インドのヴェーダ占星術》
出典元:https://www.hamiltonjewelers.com/
親指のエレメントである火を司る惑星「火星」の宝石は、コーラル(珊瑚)です。
深紅の赤色をした火星は、勇気、決断、体力、怒り、自己性を象徴する惑星です。
赤いコーラルは火星から放たれた前向きなパワーを保存し、幸福な結婚生活と家庭の平和を約束すると言われています。
コーラルを親指に着けるとラッキーな日は火曜日の朝で、特に午前11時から午後1時の間が最も効果的です。
《その他の宝石》
ガーネット、カーネリアン、ルビー
プレゼントとしての指輪
指輪は古代の時代から愛情や友情を証明する贈り物として使用されてきました。
プレゼントとしての指輪は時代とともにデザインや込められた意味も変化してきました。
こちらでは、古代エジプトから始まった指輪をプレゼントする習慣から、現代の婚約指輪を贈る習慣までについてを説明していきます。
古代エジプト・ギリシャ・ローマ
指輪をプレゼントとして贈る習慣が始まったのは、今からおよそ5000年ほど前の古代エジプトだと言われています。
当時は皮や麻の紐などで作られた輪を指にはめるシンプルなものでしたが、途切れなく永遠に続く輪は「永遠の命」「永遠の愛」を象徴する力強いシンボルとして大切にされていました。
古代エジプトでは指輪は特に高く評価されており、王族など高貴な身分の人物は、スカラベをモチーフにしたものや印章のついたシグネットを愛用していました。
古代ギリシャやローマ時代でもシグネットリングの人気は高く、個人を証明する印章としての役目を果たしており、シグネットリングが後にローマで婚約指輪として使用されたリングの着想になったともいわれています。
古来から指輪をプレゼントすることには深い意味が込められており、古代エジプトでは献身の証明として指輪を贈り、古代ギリシャでは、愛を象徴する女神エロスの像が彫られた指輪を贈ることにより、愛情を証明していました。
古代ローマでは永遠に変わらないという意味を込めて、パートナーに鉄の輪を贈る習慣がありましたが、9世紀にはローマ皇帝ニコラウスの結婚式で、正式に結婚指輪が交換されたという記録が残されています。
ギメルリング(ジョイントリング)
出典元:https://www.metmuseum.org/
15世紀~17世紀のイギリスやドイツなどで流行した指輪です。
2本または3本のリングを全部合わせるとひとつの指輪が完成する、というデザインに作られており、婚約中のカップルは1本ずつ指に着けますが、結婚した後は2本を重ねて着けます。
ギメルリングは大変凝ったデザインが特徴的で、繊細な彫刻やエナメル、色石などを使用したものも作られています。
モチーフとして使用されていたのは、愛の証明であるふたつの手やハート、忘れな草などですが、永遠の愛や生命を象徴する乳児とスケルトンなどの風変りなものも使用されています。
ポージーリング
出典元:https://www.nationaljeweler.com/
15~17世紀のイギリスとフランスでは、指輪にメッセージなどを彫刻した「ポージーリング(Poesy Ring)」と呼ばれるゴールドの指輪を、恋人にプレゼントする習慣が流行しました。
ポージーリングには宗教的な言葉や言い伝えなど、愛する人へのメッセージとなる短い言葉が記されていました。
15世紀にはシンプルな形をしたリングの表面に言葉が彫刻されているだけでしたが、時が経つにつれてメッセージは個人的なものに変化したことから、言葉が指輪の内側に彫られるというパーソナルなスタイルに移り変わりました。
17世紀になるとポージーリングの内側にはメッセージが記され、表面には植物や動物などといった複雑なモチーフが彫刻されており、中にはエナメルを施して色を付けたものも残されています。
ポージーという名はフランス語で「ポエム」という意味があり、指輪に彫られたメッセージは愛情や宗教的な意味がある詞的な言葉が選ばれています。
中世ヨーロッパでは宗教は生活の一部として日常的に取り入られており、パートナーや親しい人への愛情の証として、指輪に宗教的な言葉やモチーフが彫刻されるのは一般的になっていました。
こういった理由から、当時は指輪は大切な人へのプレゼントとして贈るほかにも、宗教的な意味を込めたお守りとしても使用されていたそうです。
フェデリング/クラダリング
出典元:http://www.britishmuseum.org/
「信頼し合うふたつの手」を象徴するフェデリングは、ふたつの重なり合う手をモチーフにしたロマンティックなデザインが特徴的です。
フェデリングのように誠実を誓う指輪は古代ローマ時代から使用されていましたが、最も有名なのは、アイルランドで使われた「クラダリング」ではないでしょうか。
出典元:https://www.claddaghring.com/
アイルランドが発祥地で、その後大流行したクラダリングには、ふたつの手にハートと王冠のモチーフが付き、古来のものより一層ロマンティックなデザインになっています。
恋人へプレゼントするポージーリングが流行したこともあり、18世紀には愛の絆を象徴するスタイルの指輪の人気がさらに高まりました。
クラダリングの発祥地はアイルランドの西にある、ゴールウェイという小さな港町でした。
クラダリングには「愛」「忠誠」「友情」という意味が込められており、「クラダ」はゲール語で石の多い砂浜という意味があります。
モチーフであるハートは愛を、王冠は忠誠を、そして手は友情を象徴するといわれ、着こなしや用途の幅の広さから、愛情の証のプレゼントとしてクラダリングの人気は一気に世界中に広がりました。
大切な人へプレゼントとして贈ったり、婚約・結婚指輪として贈るなど使い方は多彩で、アイルランドへ旅した際のお土産としても人気のアイテムです。
クラダリングにまつわる伝説は沢山ありますが、指輪のつけ方もそのひとつです。
指輪を着ける人がシングルであったり、パートナーを探している場合は、王冠を指の根元側に置いて、ハートが逆さまになるように着けます。
すでにパートナーがいる人は、ハートを正常な形にして着けると「心はすでに奪われている」という意味になるそうです。
キーパーリング(ガードリング)
出典元:https://www.butterlaneantiques.com/
18世紀のイギリスで流行したのが、キーパーリングという指輪で、後に結婚指輪としてのエタニティリングへの着想へ結びついています。
ダイヤモンドの指輪が流行していた当時、指にはめているダイヤモンドリングが抜け落ちてしまわないように「キープ」するために使われており、さらに大切なパートナーを「キープ」するという意味でのプレゼントとしても人気がありました。
キーパーリングにまつわる伝説は多く語られていますが、1761年にイギリスで行われたジョージ3世の結婚式で、花嫁であるシャーロット王妃にダイヤモンドが配された結婚指輪を贈ったのが最も有名な話として伝わっています。
出典元:https://www.royalcollection.org.uk/
ダイヤモンドがリング一周に配された結婚指輪は、王妃が着けていたダイヤモンドの婚約指輪とともにキーパーリングとして重ねて着けされ、その着け方やデザインが一気に流行し始めたということです。
王妃に贈られたダイヤモンドの結婚指輪は、その後エタニティリングと呼ばれるデザインになり、結婚指輪や婚約指輪などにも使用されるようになりました。
ダイヤモンドの婚約指輪
出典元:https://www.77diamonds.com/
古代ローマの時代には、婚約を約束する儀式の席で、鉄でできたリングを贈るという贈る習慣がありました。
左手の薬指は心臓に直接繋がる太い血管があると信じられていた事から、ハートに通じるこの指に、「愛を誓う」婚約指輪や結婚指輪を着けるようになりました。
ダイヤモンドの婚約指輪が贈られたという正式な記録が残っているのは、1477年にオーストリアのマクシミリアン大公がマリー・ド・ブルゴーニュへのプロポーズとして贈ったのが最初です。
上部写真の右側がその指輪で、マリーの頭文字であるMの形に象られた上に平らなダイヤモンドが配されています。
19世紀に入って南アフリカでダイヤモンド鉱山が発見され、流通が盛んになりますが高価なものであることから、当時は王侯貴族のみがダイヤモンドを婚約指輪として贈っていました。
1938年以降にはダイヤモンド鉱山を所有するデビアス社がダイヤモンドの婚約指輪を大々的に宣伝するようになり、その後世界中でダイヤモンドのソリテイアリングが婚約指輪の定番として定着するようになったのです。
さらにティファニー社が開発した「ティファニーセッティング」がダイヤモンドの婚約指輪の定番スタイルとして世界中に広がりました。
現在は婚約・結婚指輪のデザインのバラエティは幅広くなり、伝統的なスタイルを取り入れたものから個性的なものまで、大変多彩になってきています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
古来から、指にはこんなに沢山のパワーがあると信じられ、様々な想いが込められていたのですね。
願いことを叶えたかったり、もっとパワーアップしたいという時には、指輪を着ける指を選んでみましょう。
指輪として着ける宝石も、ぜひ参考にしてみて下さい。
指が持つ意味を知ってから指輪を着けると、気持ちがグンとポジティブになりますよね。