乾燥肌だから化粧水はヒタヒタに毎日いっぱい使っていました。
化粧水なんてケチってどうするの?
こういう考えの人が殆んどだと思います。
事実、わたしはそう思って何十年と化粧水を使っていました。
でも、間違いなんですね。。
化粧水のつけすぎで乾燥肌に?
もともと化粧水は肌への水分補給のために必要なものです。
水分補給ならば水を与えればいいように思うかもしれませんが、肌表面を覆う皮脂などによって水は肌の奥には入っていきません。
そのため、肌に浸透するような美容成分を加えた化粧水で水分袖給をし、状態を整えるのです。
水分補給というイメージからか、「化粧水はたっぷりと使ったほうがいい」と言われることが多いのですが、たっぷりつけたところで、油断して保湿ケアをおろそかにすると肌に悪影響が出ます。
化粧水は美容成分と水分でできていますから、すぐに蒸発して肌を乾燥させてしまうのです。
手のひらかコットンか
化粧水をつけるときに、手でつけるのがいいのかコットンのほうがいいのか聞かれることがあります。
肌にうるおいを求めるなら、化粧水を手に取って顔を包み込むようにしてつけるといいでしょう。
そして、まだ肌が化粧水でうるおっている状態のときに、スクワランオイルや乳液、クリームなどの保湿剤をつけます。
手でつけるメリットはうるおいを符ることだけではありません。
手はセンサーのように敏感ですから、自分の手を使って肌をさわることで、肌の微妙な変化を日々確認することができます。
また、化粧水をいきわたらせるためにコットンに取ってすみずみまでパッティングするのもおすすめです。
コットンに化粧水を数滴たらして、こすらず軽くおさえる感じでパチパチとたたきます。
この場合も、すぐに保湿剤をぬって、乾燥を防いでください。
シュウレン化粧水
化粧水は気に入ったものを使えばいいのですが、なるべく保湿効果の高いしっとり系のものにしておいたほうがいいでしょう。
保湿効果の高いものには、ヒアルロン酸やセラミドなどが配合されています。
これらは肌に水分をとどめやすくします。
一方、オイリー肌用のさっぱりタイプの多くは、アルコール成分が配合されています。
シュウレン効果があり、パッティングをして肌をひきしめるのには向いていますが、アルコール成分が一時的に皮脂の分泌をおさえてしまいます。
目の下や頬など、皮脂が戻りにくい部分に使うと乾燥が進むことがあります。
また、スーツとして刺激が強いため、肌にしみるおそれもあります。
こちらはTゾーンのみに使うなど、部位によって使いわける必要があります。
保湿化粧水を使っているから大丈夫?
その後のちょっとしたポイントだけで、お肌の潤いが変わるとしたら?
簡単「保湿ケア」
洗顔後のケアは化粧水で水分を補い、その蒸発を防ぐように乳液やクリームをつけるのが一般的です。
でも、できることなら、化粧水の前に、カサつく部分にだけ保湿ケアをして、肌のバリア機能を上げておくといいでしょう。
また、洗顔後、すぐに肌がつっぱるようなときは、顔の水気が取れないうちに保湿ケアをしておいて、あらためてスキンケアをするようにしてください。
この最初の保湿ケアにスクワランオイルを使うと、その後のスキンケアの効果がアップします。
手元にスクワランオイルがないときは保湿用乳液やクリームを代わりに使ってもかまいません。
自分のお肌の状態
洗顔後のスキンケアのしかたは、その人の肌の状態やスキンケアのタイミングによって変えるのがいいと思います。
【とくに肌に問題がない人のケア】
洗顔→化粧水→保湿用乳液・クリーム
【部分的にカサつきがある人のケア】
洗顔直後に、カサつく部分だけスクワランオイル→化粧水→スクワランオイル→保湿用乳液・クリーム
【乾燥が気になる人のケア】
洗顔直後にスクワランオイルで保湿→その後あらためて化粧水→スクワランオイル→保湿用乳液・クリーム
洗顔後、うっすらスクワランオイルをぬっておくと、皮脂の不足分が補われて、肌のバリア機能が高まるだけでなく、その後の化粧水の効果を高めてくれます。
また、洗顔後はとにかく肌を乾燥させないことが第一です。
洗面所で顔を洗ったあとに、自分の部屋に移動してゆっくりスキンケアをしたいというときは、洗面所にスクワランオイルを置いておいて、まだ水気が残っているうちにぬってください。
乾燥からガードできます。
スクワランオイルで肌を落ち着かせた状態で、あらためていつものスキンケアをすれば、特別な化粧品を使わなくても、それだけで乾燥肌は改善されます。
保湿ケアをしても、皮脂が十分に確保されていないと、その後2時間もすれば再び肌は乾燥していきます。
ところが、皮脂がきちんと足りていると、スキンケア後のうるおった肌の状態を長くキープすることができるのです。
保湿ケアの効果が一番高いのは?
スクワランオイルがない場合は、保湿ケア用の乳液やクリームを直接ぬってもかまいません。
洗顔後、タオルを顔にボンボンとあてて軽く水気を取り、肌の薄い部分を保湿しましょう。
一瞬たりとも乾燥状態をつくらない!
くらいの気持ちが大切です。
ひとつだけ注意しておきたいのはクリーム。
もしあなたの肌が、敏感になっていたり、アトピー性皮膚炎と診断された経験があるなら、洗顔後じかにクリームをぬるのはあまりおすすめできません。
クリームはやわらかくて伸びがよいので使いやすいのですが、肌のバリア機能が極端に落ちているときには刺激が強いのです。
また、近頃、化粧水の保水効果と乳液やクリームの保湿効果が合わさったローションやジェルなどが主流になりつつあります。
化粧水の前に乳液やクリームをぬるとべたつきが気になるという人は、こちらのほうが、肌になじみやすくていいでしょう。
ただし、これらは、保水効果があるため、水分を多く含んでいます。
商品によっては、水分が蒸発して乾燥につながりやすいものもあります。
もっとも保湿力が高く、どんな肌にも安心して使えるのは、実は軟膏のベースとして使われている白色ワセリンです。
ワセリンをぬっておけば、皮脂膜が1枚余分にできたようなもの。
安くて安全な商品なので、おすすめですが、やはりつけた感じがべたべたで重たいのが難点。
その点が気にならなければ、ぜひ使ってみてください。
「セラミド」って?
肌を落ち着かせてからあらためてスキンケアをするとき、これは好みの問題なのですが、化粧水はつけてもいいですし、スクワランオイルを使うなら、それを保湿用化粧水とみなして、省略してもかまいません。
私は、洗顔後スクワランオイルをぬってから、化粧水をつけ、保湿クリームをつけています。
クリームは、肌のうるおいを補うことに重点を置いてつくられたセラミド入りのものを使っています。
セラミドとは、肌の内部に存在する天然保湿因子。
うるおい成分とも呼ばれます。
角質と角質のあいだに存在するのですが、洗顔するときにセラミドも逃げ出してしまうのです。
とはいえ、肌の皮脂バランスがとれていないと、いくらセラミドを加えてもうるおいはなかなか戻ってきません。
その点、スクワランオイルや乳液などでいったん肌を盤えてからセラミド入りクリームを使うと、セラミド本来の効果を長く発揮させることができるのです。
おわりに
まずは自分のお肌の状態をしること。
そして、正しいケアすることを行うこと。
高いケア商品を買えば良いってわけじゃなく、自分のお肌の状態に合ったもの。
それを正しく最大限に効果を得られる使い方をする。
ちょっと意識を変えるだけで、お肌の調子もかなり変わるはず。
最後は、ステキな恋をすればお肌の潤いは完璧に仕上がりますよ。