完ミにしたい人必見!生後1か月からの完全ミルク育児徹底ガイド

産後の暮らし

赤ちゃんが生まれると、当然のように始まる授乳。

 

最近では母乳神話が打ち砕かれ、様々な理由により「完全ミルク育児」を選ぶ人も増えています。

 

しかし、事実として

 

 

「母乳をあげるのがいちばん良い」

 

 

という前提があるので、生後すぐに完ミ育児に切り替えてしまうことを躊躇している人も多いのでは。

 

それに加え、母乳育児が圧倒的に多いことから完ミに関する情報が非常に少ないのも事実。

 

聞きたいことや疑問なことがあるのに、周囲に完ミ育児について話せる人がいないと言う状況の人もかなり多いもの。

 

この記事では完ミ育児にしたいと思っている人や、既に完ミ育児と格闘している人に向けて必要な情報をまとめました。

 

是非自信をもって、完ミ育児を頑張っていきましょう!

 

 

新生児から完ミ育児にしてもいいの?

 

結論から言って、産後1カ月未満の新生児でも完ミにしてOKです。

 

初乳はなるべく飲ませたいので、入院中の産後5日目くらいまでは頑張って母乳をあげるのが理想です。

 

しかしそれ以降であれば、完ミ育児に切り替えるタイミングは自由です。

 

つまり産後1週間くらいから、完ミに切り替えてしまっても問題はありません。

 

栄養価も変わりませんし、発育や発達、体の丈夫さ、知能など、何をとっても母乳育児と完ミ育児では差がないことが分かっています。

 

あとは、

 

 

「母乳をあげられる環境にあるかどうか」や

 

 

「母乳を頑張っていきたいかどうか」

 

 

という気持ちだけです。

 

それについても、「母乳をあきらめるのはダメな選択」などと思う必要は全くありません。

 

しんどい思いをしながら授乳をするのがいいこと、という固定概念は捨ててください。

 

授乳の方法にこだわるのではなく、親子ともに健やかに暮らせるように工夫していくことが大切です。

 

 

母乳をあげないと免疫力が低下するってほんと?

 

「母乳をあげないと赤ちゃんの免疫力が低下する」

 

この情報は常識のように刷り込まれているものですが、実際は間違った情報です。

 

赤ちゃんに必要な免疫には2種類があります。

 

□分泌型IgA(免疫グロブリンA)

消化管の病気に対する免疫

□IgG(免疫グロブリンG)

お腹の中で胎盤を通じて届けられる免疫。

風疹・麻疹・水疱瘡などに対する免疫。

 

 

ママから与えられる免疫はこの2種類です。

 

IgGの方は、胎盤から届けられるので妊娠中に赤ちゃんに届いていもの。

 

しかし生後6か月ごろまでに自然と消えてしまうのが特徴です。

 

そのために、生後6カ月間までの赤ちゃんはたくさんの予防接種をして、ウイルス感染から身を守る必要があるのです。

 

もうひとつは、母乳に含まれる分泌型IgAという免疫。

 

これは、初乳にとても豊富に含まれており、初乳100㏄あたりに2~4g程度含まれると言われています。

 

生後4日ほどたってしまうと、母乳に含まれるIgAの数値は初乳の10分の1の量にまで減ってしまいます。

 

いくら10分の1に減るとは言っても、母乳には多少の免疫が含まれていることは確かです。

 

 

しかし入院中になんとか頑張って初乳を与えておけば、それ以降の授乳と免疫力の関係はそれほど強くないと言えるのです。

 

母乳をあげていないと、突発性発疹にかかるまえに風邪やその他の感染症にかかるリスクが高まるという話もよく聞きます。

 

しかし、「母乳をあげているから風邪をひかない」というのはただの都市伝説です。

 

母乳を必死にあげていても風邪をひく子はひきますし、体が弱い子もいます。

 

完ミ育児もまた然り。

 

 

子供が育つのは、栄養と睡眠と適度な刺激、そして愛情。

 

赤ちゃんへの影響のすべてを母乳に関連付けるのは、非常にアンバランスな考え方です。

 

 

完ミ育児のメリットとは?

 

完ミ育児は、様々なメリットがあります。

 

ネガティブな印象を持たれやすいですが、完ミ育児だってこんなにいいことがあるというポイントを詳しくまとめてみました。

 

 

腹持ちがいい

ミルクは何といっても腹持ちがいいので、赤ちゃんがしっかり満腹になってぐっすり眠ってくれるといメリットがあります。

 

もちろん個人差はあるので、ミルクでも頻繁に泣いてほしがってしまう子もいますが、基本的にはお腹にしっかり溜まってよく眠るようになると言われています。

 

完ミは授乳するママの体力も消耗しませんし、赤ちゃんもぐっすり眠ってくれます。

 

体力のないママや、疲れが溜まってふらふらな状態のママは特に、大きなメリットです。

 

無理してふらふらになりながら母乳をあげるより、ミルクに切り替えてゆったり授乳してあげた方がメリットも大きいはずです。

 

 

授乳にかかる時間が一定

 

完ミ育児は1回の授乳量が決まっていますので、赤ちゃんの授乳にかかる時間も一定に管理しやすいです。

 

 

ほとんどの場合長くても30分程度、短くても15分程度で終わります。

 

母乳のように、いつまでも飲んでいて満足できないということも少ないので、時間の管理がしやすいというメリットもあるでしょう。

 

 

授乳量がはっきり分かる

完ミ育児は、赤ちゃんがどれだけの量を飲んでいるのかがはっきり分かるのも大きなメリットですね。

 

母乳育児は、赤ちゃんが直接飲んでしまうので、どのくらいの量が出たのか分からず混乱することも多いです。

 

しかしミルク育児はきっちり計測してあげるものなので、こういった不安は全くありません。

 

体重の増え方などとも照合しやすいので、「増やす」「減らす」などの授乳計画が立てやすいのもメリットといえます。

 

 

誰でも授乳ができる

 

こちらも現代の忙しいママには欠かせないポイント。

 

ママ以外の人が誰でも自由に授乳ができるのが完ミ育児の魅力です。

 

産後すぐに仕事を始める人や、疲れてしまったときなど、夫や両親、自分の友人など人を選ばず誰でも授乳をすることができます。

 

上のお子さんがしっかりした年齢ならば、お兄ちゃんお姉ちゃんに上げてもらうことだってできます。

 

ママの育児単が減るだけでなく、赤ちゃんと周囲の人を触れ合わせるよい機会作りにもなるでしょう。

 

ママが好きなものを食べたり飲んだりできる

 

完ミなら、ママは好きなものを食べたり飲んだりしても何の問題もありません。

 

母乳育児をしていると、辛いものや香辛料のきいたもの、脂っこい料理やスイーツなど。制限がかなり多いですよね。

 

もちろんお酒もたばこもダメ。

 

ママには嗜好品はもちろんのこと、美味しい食べ物や飲みものも禁止されてしまうのです。

 

適度にストレス発散するために、たまにはお酒を飲んだり、刺激のある料理を食べたりすることも可能です。

 

 

カフェインも気にせず、コーヒーや紅茶を楽しむことができるので、気分転換もとりやすいですね。

 

服薬できるようになる

母乳をあげていると、とにかく薬が飲めないので不便です。

 

産後は頭痛や腰痛なども起こりやすいので、鎮痛剤が飲めないと厳しいですよね。

 

さらに花粉症や鼻炎などの抗アレルギー剤なども服用したい人が多い時代。

 

自分の健康管理、体調の調整をしながらも授乳が出来るのも完ミ育児のメリットです。

 

産後ダイエットもしやすい

 

何を食べてもいい、ということは逆に言えば

 

「どんな食事でもいということ。

 

赤ちゃんへのエネルギー供給を機にせず、カロリーコントロールができるということです。

 

母乳育児は何もしなくても痩せると言いますが、これはすべての人に同じことが言えるとは限りません。

 

母乳育児で過剰にお腹が空いて暴食してしまうことも多く、逆にカロリーコントロールが難しくなることも。

 

完ミなら、赤ちゃんへの影響を考えずに食事制限することも可能です。

 

 

断乳や卒乳の不安がない

 

完ミなら、断乳や卒乳の不安がありません。

 

かなり長い期間断乳できず、そのタイミングに悩んでしまうママも多いもの。

 

しかし、最初からおっぱいへの執着がないので、1~2歳前後の断乳や卒乳の時期の手間がありません。

 

生理も早く再開しやすいので、2人目以降の妊娠計画も立てやすいというメリットもあります。

 

 

完ミ育児の授乳間隔

 

ミルクの基本は3時間おき

ミルクの場合、次の授乳までの感覚を最低3時間はあけるようにするのが基本です。

 

母乳と違ってミルクは腹持ちがよい、言い換えると消化に悪いのです。

 

まだまだ未熟な赤ちゃんの胃腸に負担がかかることがないように、3時間程度は時間を置いてから次の授乳をするのが理想的です。

 

 

ただし、きっちり1分も狂いなく3時間以上空ける必要はないでしょう。

 

同じ赤ちゃんでも体質や消化器官の発達、成長具合はみんな同じではありません。

 

毎日きっちり3時間ごとにミルクを欲しがるとも限らないと思います。

 

機械ではないので、3時間より早くお腹が空いてしまう日もあれば、もっとご機嫌に過ごせる時間が長いこともあります。

 

大人でも、なんだか食欲が増す日もあれば、そうでない日もあります。

 

ぴったり3時間という時間にこだわらず、大体の目安として考えればよいと思います。

 

 

3時間空かずにミルクを欲しがるときは?

3時間は必ず空けないと怖い、と感じてしまうママも多いのは事実です。

 

下痢や便秘などの消化不良、吐き戻しなどの心配もありますよね。

 

そこで、3時間足らずで赤ちゃんが泣き止まないときに考えられる理由を挙げてみます。

 

 

1. 口さみしくて泣く

生後間もなくから1歳くらいまでの時期は、「口唇期(こうしんき)」と呼ばれる時期です。

 

口に触れる乳首の刺激を求めているので、お腹の空き具合に関わらず泣くことがあります。

 

またこの刺激が欲しいときも、指や唇をなめたり、口をパクパクしたりする動作をすることも。

 

このような様子を見ると、いかにもお腹が空いているように見えてミルクをあげたくなってしまうかもしれませんね。

 

3時間以上たってからの授乳を心がけるには、おしゃぶりや吸い付く形状のおもちゃなどを利用して、口さみしさを満たしてあげてください。

 

おしゃぶりの使用にもまた様々な意見がありますが、とても便利な育児グッズのひとつと考えて良いです。

 

歯並びにも影響は出ませんし、口呼吸の防止や指しゃぶり防止など様々なメリットがあります。

 

 

2. 成長による違和感や不快感で泣く

 

乳児期の成長は本当に目まぐるしいものです。

 

毎日急成長を遂げているので、骨や筋肉、臓器、脳など様々な場所が常に変化しています。

 

大人には決して体験することができませんが、この時に何らかの違和感や不快感を覚える可能性があります。

 

例えば、もう少し大きくなったお子さんは夜中に足が痛いと言って成長痛を訴えることがあります。

 

これも、急激に骨や筋肉が成長することによる違和感・不快感の一種です。

 

赤ちゃんは症状を正確に伝えることが絶対にできないので、

 

オムツ?ミルク?なんで泣いているのか分からない!

 

 

とママがパニックになってしまうことも。

 

こういう理由で原因不明のギャン泣きをすることもある、ということを覚えておきましょう。

 

 

3. うとうとする感覚や寝起きの感覚で泣く

 

赤ちゃんは眠りに落ちるときに「恐怖」を感じるという説を聞いたことがありませんか?

 

赤ちゃんはお母さんのおなかの中では真っ暗な中でほとんど眠って過ごしていました。

 

そのため、生まれて間もなくの間は「眠る」「起きる」の区別が難しいのです。

 

 

赤ちゃんが眠るときにぐずったり、泣いたりしながら眠りにつくこと。

 

 

また眠りから覚めるときも、泣きながら起きることが多いですよね。

 

 

眠る→起きるということに、まだ慣れていないのでそのときの感覚が不快に感じてしまうのです。

 

眠りに落ちそうなときの感覚や、うとうとしているときのあの微妙な感覚に恐怖感や違和感を覚えて泣いている可能性があります。

 

また、眠りから覚めたときの感覚は、人によって「苦痛」を伴うことがあります。

 

寝起きに機嫌の悪い人や、寝起きの悪い人がいるように、眠りから覚めたときにひどい不快感を覚える赤ちゃんもいます。

 

 

4. 退屈で泣く

 

生後3か月未満の赤ちゃんは、あまり外出をしないことが多いですよね。

 

中には1日中家の中にいてママと二人きりであることに、物足りなくなっている場合もあります。

 

お散歩に出かける程度であれば、どんどん外に出てOK。

 

人混みや騒音の激しい場所でない限り、気に触れさせて色々な刺激を感じさせてあげてください。

 

その際は気温と湿度に十分注意して、疲れ過ぎないよう短時間で切り上げることをおすすめします。

 

家の中であっても、音楽をかけたりママが話しかけたり歌ったり、誰かとお話ししたりして、赤ちゃんによい刺激を与えてあげるように工夫してみましょう

 

5. それでもだめなら授乳量を増やしてみて

 

何を試しても授乳間隔が3時間空かないときは、授乳量が足りていないと判断してもよいでしょう。

 

ミルク缶に書いてある量はあくまでも目安です。

 

あまりにも授乳間隔が空かなくてママも赤ちゃんも苦しいようなら、少しミルクの量を増やして次の段階へ進みましょう。

 

意外にも赤ちゃんは成長が早いので、あっという間に以前より多くの量を飲めるようになります。

 

もちろん欲しがるだけあげるというわけにはいきませんが、臨機応変に授乳量を増やしてあげることも必要です。

 

そのためにも、大まかな授乳量は育児日誌やカレンダーに記入しておくといいですね。

 

いつから今の授乳量になったのかが分かると、そろそろ増やしてもいいかどうかの判断がしやすいです。

 

 

完ミ育児の授乳量と体重移行

 

新生児から完ミ育児の場合、生後1か月~2ヵ月の間に赤ちゃんがドンっと大きくなることが多いです。

 

完ミだとその時期の赤ちゃんに必要な量をしっかり計測しながら与えることができるので、限られた授乳回数でも栄養がしっかりと行き届きます。

(母乳は欲しがるときに欲しがるだけあげることができるので、成長への影響は同じです。)

 

生後3か月までは赤ちゃんの満福中枢が未熟です。

 

その子にとって少し多い授乳量だったとしても、あげたらあげただけ飲んでしまうのがこの時期の特徴。

 

その分体重もずっしりと増える時期になります。

 

しかし3か月以降は赤ちゃんの満福中枢も発達してくるので、お腹がいっぱいになれば哺乳瓶を離してごちそうさまができるようになるでしょう。

 

ですから、場合によってはこれまでよりも授乳量が減ってしまうこともあります。

 

今まで飲めていた量が飲めないとなると、具合が悪いのかな?ミルク足りているのかな?と不安になるかもしれませんね。

 

しかし、多くの場合が満福中枢の発達によるものなので心配はいらないでしょう。

 

飲む量もその子によって多少は違います。

 

男の子と女の子でもミルクを飲める量が違うので、あまり心配しすぎず赤ちゃんのペースを見守ってあげればよいです。

 

極端に飲まない、その他にも体調に不安があって機嫌が悪いようなときは小児科に相談するようにしましょう。

 

また、体重の増え方もその子によって違います。

 

生後間もなくから3ヵ月以内にドカンと増えて、あとはほとんど横ばいというケースは多いです。

 

しかし中には、規定量の完ミ育児をしているのになかなか体重が増えずに悩んでいるというケースもあります。

 

体重の増え方は個人差があり、増えない子は増えないものです。

 

身長がしっかり伸びていれば、重さにはそれほど神経質にならなくてもよいでしょう。

 

最低限の量が飲めていて、機嫌もよく、消化に問題がないのであれば様子を見て大丈夫です。

 

それでも心配なときは、保健センターや子育て支援センターの栄養相談などを利用してみてくださいね。

 

 

完ミ育児の調乳を楽にするコツとは?

完ミの最大のデメリットは、手間です。

 

夜中に眠い目をこすりながら調乳するのは確かに面倒なんですよね。

 

そこで夜中にいかに手間をかけず楽に調乳するかをご紹介します。

 

ここからは私の体験談なので、参考程度にしてみてくださいね。

 

 

ポイント①夜中の調乳のコツ

自分が寝る前に、枕元に用意するものがこちら。

 

  • お湯(保温性の高い水筒に入れる)
  • 1回分ずつ測った粉ミルク
  • 哺乳瓶
  • 白湯

 

白湯も蓋つきのボトルに入れておきます。

 

お湯は沸騰したものを、なるべく保温機能の高い水筒に入れておきました。

 

電気ポットなどを使っても良いですが、毎回寝室に持ち込むのが面倒。

 

電気ケトルで調乳のたびにお湯を沸かしていたので、夜中は水筒を使っていました。

 

粉ミルクは1回分ずつ軽量して持ち運べる、ミルカ―という容器に入れておきます。

 

これは重ねて使えるので、夜中に2回以上の授乳があっても大丈夫。

 

枕元に全てセットしてから寝れば、赤ちゃんが泣いてもすぐに調乳できます。

 

寒い冬でも足は布団に入ったまま調乳することができていましたよ。

 

ただし、調乳するときのお湯と白湯の分量を間違えると熱すぎるミルクになります。

 

ミルクを覚ますには哺乳瓶を流水に当てながら冷やさなければならないので、そうなると布団から出る羽目になります!

 

ちょうどよい温度になる調乳の加減を覚えておくと良いと思います。

 

 

ポイント②ミルクをはかるのが面倒ならキューブタイプ

 

キューブタイプの粉ミルクも今や定番商品になっていますよね。

 

1つのキューブで40ml分になっていますが、スリットが入っているので半分に割って20ml単位でも使えます。

 

割って、入れて、溶かすだけなので粉がこぼれたりベタついたりする心配もありません。

 

お出かけや夜中の調乳に便利なので、よく使いました。

 

普通の粉ミルクよりは少し割高なので、本当に面倒なときや忙しいお出かけ時だけに限定して使った方がいいかと思います。

 

ポイント③調乳は慣れです

 

母乳育児が当たり前の人からすると、夜中に起きてミルクを作るなんて面倒で真似できないなどと言われますよね。

 

でも、慣れを超える完ミ育児のテクニックはありません。

 

毎日何度もミルクの調乳をしていれば、半分眠っていても普通に調乳できるようになります。

 

温度の調整も、何度も作っているとジャストな温度に調整することができるように。

 

ただし、時間だけはちゃんと見て覚えておくようにしましょうね。

 

自信がないときは枕元の調乳セットの横にメモ帳と紙を置いて、何時に飲ませたか走り書きしておくと良いです。

 

あまりきっちりやりすぎなくても、大丈夫。

 

毎日やっていれば、コツをつかめるようになってきますよ。

 

 

完ミ育児の哺乳瓶の消毒方法はどうする?

 

完ミ育児におけるもうひとつのデメリットは、使った哺乳瓶の片付けや消毒が面倒だということですね。

 

基本的には

 

  • 哺乳瓶専用の洗剤を使って、柄の長い母乳ビンブラシで中を洗う
  • その後別途消毒する

 

という方法が一般的です。

 

最近では食洗器が普及しているので、洗浄は食洗器を使った方が衛生的な場合もあります。

 

(瓶などの筒型が洗えない食洗器もあるので、ご家庭の製品の取扱説明書をご参照ください。)

 

ただし、消毒・除菌に関しては食洗器だけでは不十分な可能性があります。

 

食洗器のお湯の温度は、60℃~75℃くらいまで。

(メーカー製品によって違います。)

 

食中毒の原因になりやすいボツリヌス菌やウェルシュ菌は100℃で数分間加熱しないと死滅しません。

 

ノロウイルス・ロタウイルスなどは85℃で1分以上。

 

このように食洗器の温度では除菌の基準を満たせない菌も存在するので、別途消毒したほうが確実です。

 

煮沸消毒

煮沸消毒はお鍋とお水さえあれば消毒ができるのがメリットです。

 

しかしお湯を沸かしてから哺乳瓶が冷めるまでにそれなりの時間がかかること、火を使うのでその場から目を離すことができないなどのデメリットも目立ちます。

 

電子レンジ消毒

 

専用の容器に哺乳瓶を入れて、電子レンジで加熱する消毒方法です。

 

短時間で消毒が終わることと、その場を離れても安心というメリットがあります。

 

専用容器を購入しなければならないことと、消毒後に哺乳瓶が冷めるまで使えないなどのデメリットも。

 

薬剤消毒

 

水に専用の薬剤をいれて、1時間以上付け置きする消毒方法。

 

ミルトン・ミルクポンなどが有名です。

 

1度薬剤を入れたお水は24時間続けて使うことができます。

 

熱を使わないので、取り出したら水気を拭き取りすぐに使うことができて便利。

 

ただし、薬剤を購入するコストと薬剤の独特のニオイがデメリットになると言えます。

 

どの消毒方法にもメリットとデメリットがあり、消毒の効果も同じです。

 

自分に合った方法をいくつか試しながら、最終的に確立していくのがおすすめです。

 

 

完ミ育児の外出のコツ

完ミ育児の場合、調乳セットを持って出かける必要があります。

 

もちろん荷物は多くなるし、哺乳瓶の洗浄や消毒のことを考えると長時間のお出かけはなかなか難しいことも。

 

しかし、最近では便利な使い捨て哺乳瓶なども登場しているので、以前に比べてお出かけのハードルも低くなっています。

 

便利なグッズを使いつつ、ママのお出かけを楽にするポイントをご紹介します。

 

1. 使い捨て哺乳瓶

 

1個250円前後で、使い捨ての哺乳瓶を購入することができます。

 

授乳したら捨ててしまえばいいので、外出時荷物を減らすことが可能。

 

次の授乳も、洗浄や消毒の心配がなくて便利ですね。

 

通販で多めに買って、非常用にストックすることもできるので持っていると安心です。

 

 

2. ミルカ―

 

ミルカ―は、粉ミルクを1回分ずつに小分けで持ち運ぶのに便利な容器です。

 

注ぎ口が漏斗(ろうと)のようになっているので、粉をこぼさず哺乳瓶に入れることができます。

 

屋外や車の中など不安定な場所でも調乳することができて便利です。

 

 

3. キューブタイプの粉ミルク

 

市販のキューブタイプの粉ミルクは、お出かけの際には欠かせませんでした。

 

出先で調乳するとき、粉ミルクがこぼれて服やバッグが汚れることや、その場にこぼれて周囲に迷惑をかける心配もありません。

 

ミルカ―よりもさらに軽量で、かさばらないのもメリット。

 

多少コストがかかっても、お出かけ用にストックしておくのもいいと思います。

 

 

4. 赤ちゃん用のお水

 

白湯を持ち歩くのって結構面倒なんですよね。

 

また、うっかり白湯だけ忘れてきてしまった!なんてこともあります。

 

そんなときは、ドラッグストアやベビー用品店で赤ちゃん用のペットボトルのお水を買ってしのぐことができます。

 

市販のミネラルウォーターしかない場合は、裏面をよく見て買うようにしましょう。

 

硬水と書かれているミネラルウォーター赤ちゃんには不向きです。

 

ミネラル分が多く含まれているので、赤ちゃんのお腹には刺激になってしまうので避けましょう。

 

軟水と書かれているものは、ミネラル分の含有率が低いので緊急時に代用する程度なら問題ないです

 

ただし、なるべく純粋・ピュアウォーターを使用するのが安心。

 

緊急時以外は白湯や赤ちゃん用のお水を使うように注意してあげましょう。

 

 

完ミ育児とママの体

完ミ育児にしたいけれど、母乳をあげないと子宮の回復が遅れることや、体重が減らないなどの「ママの体」に関するデメリットが不安な人も多いのでは?

 

確かに母乳をあげることで子宮復古が促され、体調も回復しやすいというメリットがあります。

 

母乳をあげることによってエネルギーも消費されるので、産後ダイエットもしやすいと思っているママも多いでしょう。

 

 

子宮の回復は完ミでも変わらない

 

赤ちゃんに母乳を吸わせることで子宮の回復を促す効果があるのは事実。

 

でも、早い段階でミルクに切り替えてしまったせいで子宮復古が遅れて大事に至るということはありません。

 

私も1人目は産後1カ月で、2人目は2カ月で完ミに移行していますが、どちらも問題なく回復が進みました。

 

子宮は約8週間かけてゆっくりと元に戻っていきます。

 

悪露の状態の体調をよく観察し、もし不安なことがあれば産院に連絡したり、1カ月検診で相談するようにしましょう。

 

 

産後ダイエットと完ミ育児

 

母乳をあげるだけで、1日800kcal前後のエネルギー消費があります。

 

授乳しているだけでこんなにエネルギーを消費するのだから、当然母乳育児ほうが痩せそうですよね。

 

実際にそのような体験談も多く聞きます。

 

しかし、産後の体重変化やダイエット経過は、年齢や体質、生活環境など様々なことが関係しているので、母乳だから痩せる・ミルクだから痩せないと短絡的に結び付けることはできません。

 

母乳育児であっても、あまり動かず食欲ばかり出て食べ過ぎているようでは当然痩せませんし、ミルク育児でエネルギー消費量は普通でも、適度に運動しながら食事量をコントロールすればきちんと痩せることができます。

 

私も実は完ミ育児をしながら、産後6か月までの間に-8キログラムを達成しています。

 

完ミの場合、自分の食生活が赤ちゃんにダイレクトに影響することがないので、置き換えダイエットやダイエットサプリなども自由に使えるので、食事のコントロールは母乳育児よりも簡単です。

 

母乳でもミルクでも、それぞれにメリットがあるのは産後ダイエットの面においても言えることなのではないでしょうか。

 

 

さいごに

 

今回は、完ミ育児に切り替えようと決意したママに向けて、詳しくお話をしてきました。

 

私の経験談を交えていますので、全てのママや赤ちゃんに当てはまるわけではありませんが、参考にしていただけたら幸いです。

 

また、母乳育児・ミルク育児という枠にとらわれることなく、平等に考えていくことも完ミ育児のコツと言えます。

 

どちらも立派な育児方法であって、どちらが優れている、どっちが大変でどっちが楽ということも決められません。

 

自分に合っている方法を柔軟に選んでいけばいいのです。

 

赤ちゃんとママが、より健やかで明るい気持ちで生活をしていけることがいちばんです。

 

全てのママが自分の育児方法の選択に自信をもって、子育てを楽しんでいってほしいと願っています。

 

 

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