新生児連れの外出はダメ?生後1か月前後の赤ちゃんを連れて歩くには

産後の暮らし

一般的に、赤ちゃんは産まれてしばらくの間は外出せず、家の中だけで静かに過ごすことが望ましいとされています。

 

 

中には3か月間一切外出させないと言うママもいますし、事情によって1カ月前後でも赤ちゃんを連れて外出しなければならない状況のママもいますよね。

 

 

今回は、産後間もなく自分で色々な用事を済ませなければならないママに向けて、新生児とのお出かけのコツや注意点をまとめましたのでご参考ください。

 

 

新生児はいつから外出してもいいの?

新生児とは、生後28日に満たない生まれたての期間の赤ちゃんを指す言葉。

 

生後28日、つまり生まれてから約1カ月の間は「新生児」に該当するので、不必要な外出は避けるべきとされています。

 

 

産後1カ月経ってからの「1カ月検診」のときに赤ちゃんは始めての外出をするというケースがとても多いですね。

 

 

なぜ生まれたての赤ちゃんを、買い物や用事などに連れてあるくのはダメだと言われているのでしょうか?

 

 

新生児が外出を控えるべき理由とは?

 

1. 体温調節機能が未熟

新生児の間は、自力での体温調節機能がまだまだ未熟です。

 

そのため、屋内から屋外へ移動するたびに気温差に触れることとなります。

 

季節によってはさほど温度差が感じられないこともありますが、真夏や真冬などの寒暖差が大きい季節の外出は特に負担となりやすいのです。

 

 

2. 音や光などの刺激が負担となる

屋外の眩しい光、お店の中の蛍光灯やネオン、車の騒音や人混みの雑音など、外の様々な様子は新生児期の赤ちゃんへの刺激となります。

 

多少の刺激は家の中でももちろんありますし、必要なことです。

 

しかし、屋外に出ると音や光の刺激が格段に大きく多くなるでしょう。

 

 

3. ウイルスや病原菌などへの感染

もっとも心配なのは、ウイルスや病原菌への感染です。

 

新生児は免疫力が低いので、菌に感染しやすいというもの理由のひとつでしょう。

 

母乳から免疫をもらっているから、風邪や病気をしないという説を信じている方も多いかもしれません。

 

しかしこれは信ぴょうの性のない嘘だと思っていいでしょう。

 

生後1か月の新生児でも、ウイルスに感染すれば風邪をひきます。

 

冬場や感染症が流行しているシーズンなどの外出は特に用心しましょう。

 

また、ショッピングセンターなどの大勢の人が屋内に集まるような場所も、避けた方がいいですね。

 

どうしても新生児の赤ちゃんを連れて外出しなければならない!

新生児うちはできるだけ外出せずに過ごすのが基本です。

 

しかし、そうも言っていられないとう状況の方もいることでしょう。

 

  • 役所への手続き
  • 買い物
  • 病院の受診
  • 上の子の幼稚園や習い事の送迎

 

などなどちょっとした用事で出かける必要が出てくることもあります。

 

赤ちゃんを一人にすることはで来ませんから、預けられる人がいない場合は一緒に連れて出かけるほかありません。

 

基本的に、1~2時間前後の外出で、赤ちゃんの状態にしっかりと気を配ってあげられれば問題ないでしょう。

 

産後里帰りや手伝いなしで乗り切るときは、夫の都合がつかない限りママが用事を済ませに行くしかないですよね。

 

ただしその場合は、なるべく短い時間で済ませることが前提です。

 

実際に夫の都合がつかない、実家に頼れない事情がある人などは、産後1か月未満でも買い物や兄弟の送迎に下の子を連れて出かけています。

 

ただし「そうしている人がいるから大丈夫。」ということではありません。

 

そうせざるを得ない状況ならば最短の時間、最短のルートで無理をせずに外出をすべきだということです。

 

ですから、生後1か月前後の小さい赤ちゃんを連れてのショッピングモールや、テーマパークなどのいわゆる「おでかけ」は避けるべきでしょう。

 

新生児を連れて外出するには周囲の目が気になる!

新生児を連れて外出すると、周囲の目が気になるという人も多いのでは?

 

基本的に産後数カ月は、出かけても数分間の近所のお散歩程度。

 

できるだけ人がいる場所には連れ出さない、というのが常識となっています。

 

そのため、批判的な意見をしてくる人も結構いるのも事実。

 

年配の方や、上の子のママ友さんなど、赤ちゃんに興味のある層に指摘されることもあるかもしれませんね。

 

 

しかし、状況によってはママが自分で動かないと生活できない人がたくさんいるのです。

 

昔は世帯が複数同居していて、祖父母や曽祖父などたくさんの人で子供たちを育てていた時代でした。

 

それに比べて現代は、ほとんどが核家族です。

 

近所に実家があっても、様々な事情により毎回は頼れないという人も多いですね。

 

特に高齢の方は、小さな赤ちゃんを連れて歩いているのを見ると

 

「こんなに小さな子を連れ歩いたらかわいそう。」

 

「病気にかかったらどうするの?」

 

などと、見ず知らずの母親に意見してくる人もたくさんいます。

 

そのような意見ははっきり言って「聞き流す」しかありません。

 

じゃあその人が赤ちゃんを子守していてくれるのですか?

 

代わりに用事を済ませてくれるのですか?

 

絶対にそんなことはできませんので、笑顔で聞き流すのが一番の策だと思います。

 

 

最近では産後すぐに育児に家事にと働かざるを得ないママも増えていますし、それに対する理解も少しずつ増えています。

 

周囲の目線は気になるかもしれませんが、あなたが赤ちゃんの安全や体調をしっかりチェックしていれば何も問題ありません。

 

 

新生児を連れて外出するコツ

 

小さな赤ちゃんを連れて歩くときコツ・注意点をみていきましょう。

 

1. 気温に注意する

新生児は体温調節機能が未熟です。

 

ですから大きな気温差や、暑すぎる・寒すぎる気温には注意が必要。

 

例えば夏は、車の中がとても暑くなります。

 

大人は暑い車内に我慢して乗り込んでしまうことも多いですが、小さな赤ちゃんを乗せるときは必ず温度を下げてから乗る必要があります。

 

また、真夏の抱っこは熱がこもりやすいので注意しましょう。

 

冬は暖かい車内や建物の中から突然出ると、外との気温差で赤ちゃんに大きな負担を与えます。

 

赤ちゃんはしっかりと防寒対策をして出かけるように配慮しましょう。

 

2. 外気に触れすぎないようにする

新生児の赤ちゃんは直接風に当たってはいけません。

 

例え夏場の過ごしやすい気温であっても、長時間風に触れると体温を奪われてしまうため危険です。

 

おくるみなどで肌をしっかりと覆い、長時間風の当たる場所にいないように気を付けて下さい。

 

上の子の幼稚園の送迎時などは立ち話が長くなることも多いので、十分に注意が必要です。

 

 

3. 抱っこひもの使用について

新生児からつかえる抱っこひも、というものもありますが、個人的に新生児には縦抱きの抱っこひもはおすすめしません。

 

人気の抱っこひも「エルゴベビー」は新生児用インサートなどが別売りされていますが、正直新生児にはインサートを使っても不安が大きいです。

 

その他にも新生児から縦抱きできる製品は多いですが、できれば横抱きの抱っこひもスリングなどの方が安定感があっておすすめです。

 

 

4. 持ち物はしっかりチェック

新生児の赤ちゃんはうんちやおしっこの回数も多く、授乳頻度も高めです。

 

おむつ替えが必要になることも当然ありますし、さらに外出先でうんちの後ろ漏れなどが起こる可能性も!(経験あります。)

 

こうなると、総着替えが必要になるので荷物もしっかり準備しておく必要があります。

 

「ちょっとの外出だから、何も持たなくてもいいかな?」

 

と油断したときに限って、トラブルが起こることがあります。

 

荷物の準備や持ち運びは面倒ですが、念のためしっかりと備えておきましょう。

 

 

5. 授乳の時間を計算して出かける

外出先で授乳することになると、外出時間も長くなり赤ちゃんへの不安が増えます。

 

なので、可能な限り授乳の時間を調整して出かけるのがコツ。

 

だいたい短くて1時間、長くて3時間ほどの授乳間隔が空くものですよね。

 

1~3時間の間隔が空けば、その間に簡単な用事を済ませることが可能。

 

ただしミルク育児の場合は、万が一に備えて調乳セットは持っておくべきです。

 

何らかの事情で帰れなくなった(事故や渋滞、交通ダイヤの乱れなど)ときに、赤ちゃんに授乳できなくなると大変です。

 

なるべく、万が一のことを考えつつ行動する癖を付けましょう。

 

 

6. 最短ルート・時間で出かける

出かける前に、用事を済ませるための最短ルートを考えておくようにしましょう。

 

例えば、買い物ひとつでも必ずメモを書いて持っていきましょう。

 

お店に行ってから買うものを考えると、迷ってしまうので時間がかかります。

 

予め買いたいもの、予算などを計画してから買い物に行くようにしましょう。

 

また、用事何件かはしごする場合も最短ルートになるよう、計画を立ててから行くとよいです。

 

ムダな時間を作らないことは、素早く用事を済ませて赤ちゃんへの負担を最小限にとどめることに繋がりますよ。

 

 

こうやって計画を立てて行動すれば、用事や買い物にかかる時間の感覚がつかみやすくなります。

 

これから先、赤ちゃんが大きくなると一緒にお出かけする機会は増える一方。

 

時間の配分はお出かけ上手なママへの第一歩とも言えるでしょう。

 

 

7. 赤ちゃんの水分補給をしっかりと

生後間もない赤ちゃんは、外出するといつもより長く眠ることがあります。

 

家にいると細切れに起きて泣いたりするのに対し、外出先では連続で長い時間寝てしまうのです。

 

これは、外的な刺激から自分で身を守ろうとしている様子。

 

眠ることで音や光りなどの刺激をシャットアウトしているのです。

 

しかし、普段よりも長い時間眠ってしまうと水分不足などが心配になります。

 

外出先ではずっと眠っていてくれるのでラッキ

 

と思ってしまいがちなのですが、定期的に起こして水分を補給してあげると安心です。

 

外気に触れたときは、いつも以上に水分が必要。

 

長い時間のお出かけを避けるのがいちばんですが、どうしても長くなってしまった場合は赤ちゃんへの水分補給を忘れずに行いましょう。

 

 

なるべく外出しなくて済む方法

生後1か月未満であっても、短時間の用事程度なら外出してもさほど問題はありません。

 

しかし、いちばん安心なのは外出しなくても済む方法を選ぶこと。

 

産後のママに便利なサービスやサポートを知っておくことで、最低でも新生児の間は外出を避けることができる場合もありますよ。

 

 

1. 買い物はネットスーパーが本当におすすめ

 

イトーヨーカドー・アピタなどのネットスーパーは産後の女性や赤ちゃんがいて思うように買い物に出かけられない人には本当におすすめです。

 

午前中の早いうちに注文できれば、その日の14時~17時くらいまでには商品が届きます。

 

赤ちゃんのベビー用品も取り扱いがありますし、衣料品・生活雑貨・傘なんかまで取り扱いがあります。

 

赤ちゃんが大きくなっても、天気が悪い日や体調が悪い日、買い物に行く時間がない日などは非常に重宝しますよ。

 

■イトーヨーカドーのネットスーパー

 

■アピタのネットスーパー

 

■イオンネットスーパー

 

 

2. 出生届は休日でも届け出が可能

出生届の提出は、休日でも時間外受付で受理してもらうことができます。

 

24時間365日、いつでも役所に届け出ることが可能です。

 

そのため、旦那さんがお休みのとき、または両親などの手助けしてくれる人がいけるときに提出すれば問題ないでしょう。

 

ただし、その場では出生届や母子手帳などが「預かり扱い」となることだけは承知おきください。

 

後日母子手帳や必要書類を取りに行くことが必要になります。

 

また、書類に不備や間違いがあったときには再度役所に出向いて、訂正しなければならないと言うケースもあります。

 

 

3. 母乳や育児に関する不安は電話で相談

 

母乳育児や赤ちゃんのこと、さらにママ自身の体調やメンタルなど、産後は誰かに聞きたいこと・相談したいことがたくさんありますよね。

 

産婦人科や、母乳外来を受診したいと思うこともあるでしょう。

 

しかし、産後1か月過ぎるまでは直接受診する前に「電話相談」からにしてみることも大事です。

 

焦ったり、不安になったりすると気持ちが先走ります

 

しかしまずは電話相談でしっかり状況を説明して、適切な指導を受けることができれば、必要以上に外出しなくて済むということもあるのです。

 

掛かりつけの産婦人科や、母乳育児相談などは気軽に電話で相談をしてみましょう。

 

電話相談の内容で診察の必要がある場合、電話で解決しない場合に限り次の段階に進みましょう。

 

 

4. ファミリーサポート事業

 

ファミリーサポート事業は、自治体が運営する子育て世代を手助けする支援事業です。

 

どこの自治体にも必ずあり、産後の手伝いや上の子の送迎、買い物など様々な用事をお願いすることができます。

 

一度お願いして印象が良ければ、同じ人にまたお願いするなどと言うことも可能。

 

多くは、子育てが終わった中高年代の女性で、支援事業に参加するにあたって研修などを受けているので安心です。

 

頼れる人がいないけれど、産後はしっかり休みたい、赤ちゃんを連れての外出に不安があるなどと言う場合にはとても役に立つサービスです。

 

4.ベビーシッターサービスの利用

マザーネットやキッズラインなどのベビーシッターサービスも使えます。

 

赤ちゃんを見ていてもらっている間にママが用事を済ませることもできますし、反対にママは赤ちゃんと休んでいて買い物や用事をお願いすることもできます。

 

シッターサービスのメリットは、必要なときに素早く対応してもらえること。

 

突発的な用事は、ファミリーサポートよりもシッターサービスの方が使いやすいです。

 

 

 

2人目以降は新生児でも外出せざるを得ないことも

第一子の場合はお世話をする対象が一人しかいないので、新生児のうちからあちこち連れまわすということもそれほどないでしょう。

 

しかし、2人目以降は「連れまわす」という言葉がぴったりと当てはまって申し訳ないくらいになることも。

 

里帰りなし、産後の手伝いなしという場合には、もう赤ちゃんは新生児のうちから常に一緒に行動しなければなりません。

 

  • 上の子の幼稚園の送迎
  • 上の子の習い事
  • 上の子の外遊び

 

などなど、外に出なければいけない状況ばかりです。

 

上の子に我慢をさせるのもかわいそうで、外遊びや支援センターなどに早いうちから出かけざるを得ないママも少なくないのでは?

 

 

以下のような場合は、例え2人目であってもなるべく避けたいところです。

 

  • 真冬の感染症のシーズンの外出
  • 真夏の公園や屋外レジャー
  • ショッピングモール
  • テーマパーク

 

このような新生児にとって心配や負担の大きい場所への外出は、例え上の子の希望でも避けた方がいいですね。

 

上の子には

 

「あなたが生まれたときも、この子と同じように大切に扱ったんだよ。」

 

ということを伝えつつ、少し我慢させることも必要です。

 

 

 

幼稚園や習い事の送迎や、ちょっとした外遊びなどだったら下の子を連れて出かけても構わないでしょう。

 

ママ自身2人目ですから要領や赤ちゃんの様子なども分かっていますよね。

 

2人目ママの多くが生後3週間程度で上の子に付き合って短時間の外出をしています。

 

必ず時間は短めに、最短ルートで返ってくることをお忘れなく。

 

 

また、真冬の風邪や感染症のシーズンでなければ、生後1か月ごろから兄弟一緒に子育て支援センターや児童館などに足を運ぶママも多いです。

 

支援センターではベビーベッドなどに下の子を寝かせて、その間に上の子と遊んだりママ友とお話して交流したりすることもできます。

 

赤ちゃんが泣いて起きると先生や他の子のママが教えてくれたり、抱っこしてあやしてくれたりすることも。

 

顔なじみのママや先生がいると、交代で抱っこしてみんなで可愛がってくれるなんていうケースもあります。

 

 

上の子がいる場合は「こうあるべき!」という概念に縛られず臨機応変に、赤ちゃんとのお出かけ計画を立てていけばよいのではないでしょうか。

 

 

さいごに

 

いかがでしたでしょうか。

 

新生児の間は、なるべく外出を控えるべきではあります。

 

しかし、やむを得ない事情や用事のときは、赤ちゃんの様子や気温、外気などに注意して外出計画を立てましょう。

 

万が一のハプニングにも慌てないように、万全の対策ででかけることをおすすめします。

 

ただし、産後1か月間はママの体もまだまだ本調子ではない状態。

 

決して無理をせず、なるべく外出しないで済む方法を考えて選択するということも、もちろん大事なことになります。

 

 

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