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ビールが大好きで、甘いものも大好きなドイツ人。
お肉をたっぷり食べた後でも、食後のデザートは欠かせません。
あまり見たことのない、珍しいデザートのラインナップ!
デザートは別腹のドイツ人の、おいしくて甘いデザートを紹介します。
また、ちょっと小腹が空いたときのお供、ドイツのお菓子もご紹介しますよ。
【ドイツのスイーツ デザート編】
[ダンプヌーデル]
バイエルン地方やオーストリアでは、主食としても食べられる、温かい一皿「ダンプヌーデル(Dampfnudel)」。
別名「ヘーフェクルーゼ(Hefekloese)」とも呼ばれます。
酵母を入れた小麦粉の生地で団子を作り、その中にジャムなどを入れて蒸し上げます。
その上からバニラソースをかけて、ケシの実を散らせばできあがり。
中華まんのようにやわらかく、バニラソースの甘さ嬉しい温かいデザートです。
食後のデザートとしては、なかなかのボリュームのため、主食としても食べられます。
カフェやケーキ屋さんでは売られていませんので、レストランでいただけます。
[ムース・オ・ショコラ]
フランスから来たデザート「ムース・オ・ショコラ(Mousse au Chocolat?)」は、チョコレートムース。
ドイツでは、フランス語がそのまま名称になっています。
定番のデザートで、ホイップされたチョコレートは口当たりがよく、お腹がいっぱいでも、つい食べてしまう軽さです。
ドイツ料理は、フランスやイタリアからの影響があり、こうしたデザートやチーズなどは、フランス産が好まれます。
[カイザーシュマレン]
食後に食べたりないと感じたら、おすすめのデザートがこちら「カイザーシュマレン(Kaiserschmarren)」。
小さくちぎられたパンケーキで、ほんのりおこげが香ばしいデザートです。
「カイザーシュマレン」は、パンケーキと似た生地をフライパンで焼き、その途中で小さく切ってしまいます。
レーズンを入れた生地に、焼き上がりには粉砂糖を振りかける。
そこに、プラムソースを添えて食べるのが王道です。
アレンジもいくつかあり、スライスしたアーモンドを入りや、プラムソースの代わりにアップルソースを使ったりと、いろいろ楽しめます。
皇帝が愛したデザート「カイザーシュマレン」
「カイザーシュマレン」は、元来オーストリアで有名なデザートで、オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が好んだデザートです。
その逸話にちなみ、デザート名に、皇帝を意味する「カイザー」が冠しています。
パンケーキの甘さに、さっぱりとしたプラムソースとの絶妙な味わい。
オーストリアだけではなくて、ドイツでも人気のデザート「カイザーシュマレン」。
一押しのデザートです。
[プディング]
「プディング(Pudding)」は、ドイツ版プリンです。
見た目はプリンと変わりませんが、ドイツ版プリンは、どろどろしていて固まっていません。
どろっとした甘いヨーグルトを食べているような食感です。
その理由は、レシピの違い。
日本のプリンは、材料を混ぜたあと、蒸したり、オーブンで焼いたりします。
しかしドイツ版プリンは、混ぜた材料をそのまま冷蔵庫に入れて、冷やすだけなのです。
人気のフレーバーは、バニラやチョコレートで、子供たちも大好きな冷たいデザートです。
「バッケルプディング]
「バッケルプディング(Wackelpudding)」とは、ドイツのゼリーことです。
「バッケルプディング」で思わず目を引くのが、このド派手な色です。
ゼリーの固まり具体も、少し固めです。
新鮮な果物を使った優しいお味のジュレという雰囲気からは、残念ながらほど遠いデザートです。
正直、お勧めというデザートではないのですが、これも経験のうち。
よろしかったらお試しください。
[アイスクリーム]
ドイツの定番デザートは、なに?
と聞かれて、最初に思いつくのが「アイスクリーム」です。
みんなが大好きドイツのアイスクリームは、イタリアンジェラード。
口どけやわらか、喉越しのいいアイスクリームです。
夏には、他のデザートはないのかもしれないと思われるほどに、ドイツ人はアイスが大好きです!
フレーバーもいろいろあり!アイスクリーム屋さん
食後のデザートとして、おやつとしても一年中愛されている「アイスクリーム」。
夏にもなれば、アイスクリーム屋さんの前に並ぶのは当たり前。
ワンスクープが1ユーロほどというお手軽価格も、人気の理由でしょう。
アイスの種類は、日本と同じようにたくさんあります。
でも定番のフレーバーは、ストロベリー、チョコレートにバニラと、あまり変わりありません。
ドイツならではのアイスなら、パンにつけたりクレープのソースとして人気の「ヌテラ」というチョコレートソースのアイス。
甘さもほどほどで、食べやすいアイスです。
アイスのオーダー時に、ワッフルかカップを選んで、大人なら2スクープをオーダーする方が多いようです。
夏しかオープンしないアイス屋さん
ドイツ人はアイスがとても好きなのに、ドイツのアイス屋さんは、夏季限定の営業です。
冬は店閉まいしてしまいますので、夏の終わりにアイス屋さんに駆け込む姿もちらほら。
長い夏の終わりを惜しむように、アイス屋さんのアイスも恋しくなるのです。
ちなみに、ドイツにカキ氷はありません。
代わりにあるのが、「ヴァッサーアイス(Wassereis)」というジュースはあります。
ストローで飲めるほどに小さく砕いたクラッシュアイスに、ジュースを混ぜた飲み物で、子供には人気があります。
[スパゲッティアイスクリーム]
ちょっと変り種のアイスクリームが、「スパゲッティアイス(Spagettieis)」です。
見た目は、トマトソースのスパゲッティのようですよね。
でも甘さも抜群!
冷たいアイスクリームです。
バニラアイスをスパゲッティ型で形を整えて、そこにストロベリーソースがかかっています。
さらに刻んだホワイトチョコレートでパルメザンチーズの演出までして、スパゲッティに見えるようにこだわっています。
マンハイム出身のダリオ・フォンタネッラ氏が考案して、フォンタネッラさんが経営するマンハイムのカフェ「アイス・フォンタネッラ」で食べられます。
でも「スパゲッティアイス」は全国的に有名になり、ドイツ中のアイスクリーム・カフェで食べることができるようになりました。
見た目がおもしろいだけではなくて、お味も確か。
スパゲッティのように見えるバニラアイスが舌触りがよく、口の中で心地よく解けていきます。
見た目のインパクトが抜群の「スパゲッティアイス」。
ドイツのアイスカフェで、味わってみてください。
【ちょっとブレイク ドイツの紅茶】
あまり知られていませんが、ドイツのお茶大国。
ドイツ人は紅茶が大好きで、紅茶が病気の治療にも使われることもあります。
フレーバーティやフルーツティの種類は豊富で、しかもお安いのが魅力です。
[フレーバーティやフルーツティ]
定番のフレーバーはもちろんのこと、ちょっと代わったフレーバーもたくさんあって、楽しいドイツのフレーバーティ。
写真の紅茶は、ティーポットという意味の紅茶メーカー「ティーカネ」のフレーバーティです。
レモンケーキに、ストロベリーチーズケーキなど、聞きなれないフレーバーのオンパレード。
どれを買うのか迷ってしまいます。
最近では煎茶や抹茶入りのお茶なども、ごく普通のスーパーで売られるようになりました。
お味は、日本の緑茶に比べると、苦味が少なくさっぱりとしたお味です。
効能からお茶を選ぶことも
効能から選ぶことができるのが、ドイツのお茶の特徴です。
よく眠れるようになるお茶や、免疫力を上げるお茶。
デトックスティーに、気持ちを落ち着かせるためのお茶、女性ホルモンを整えるお茶などもあります。
男性用のお茶もあるんですよ。
どれもお薬ではなくて、あくまでも紅茶の種類だというのが、ドイツのフレーバーティの奥深いところです。
[ロンネフェルト]
ドイツの高級紅茶として有名なのが、「ロンネフェルト(Ronnefeld)」。
高級ティーサロンや高級ホテルで、サーブされることが多い「ロンネフェルト」の紅茶です。
1823年にフランクフルトで創業されて以来、その品質とブレンド技術が高く評価されています。
ドバイの7つ星のホテルバーシュアル・アラブでも使用されているそうです。
高級紅茶としてのイメージが強い「ロンネフェルド」ですが、価格はお手ごろ。
ハーブティやフルーツティが100グラム600円ほどから1300円くらいです。
お土産にも、おすすめです。
[風邪もお茶で治す?!ドイツ流の風邪の治し方]
ドイツ人のお茶好きは、風邪を引いたときにも止まりません。
風邪を引いて医者に行っても、この程度の風邪ならば、お茶を飲んで家でゆっくり休んでくださいと言われることがあるのです。
お薬を処方されずに、お茶を飲むように指示されます。
その風邪用のお茶は、スーパーやドラッグストアで手軽に買うことができます。
【ドイツのスイーツ お菓子編】
[国民的スイーツ チョコレート]
国民一人当たりのチョコレートの消費量が、欧州一という輝かしい記録を持つドイツ。
スーパーやデパートのチョコレート売り場は、国内外のメーカーのチョコレートが、色とりどりに並びます。
板チョコから始まって、生チョコタイプまで、種類も豊富。
その中でも、ドイツ産のチョコレートメーカーをご紹介します。
ドイツの板チョコといったら「ミルカ」
紫色のパッケージが目印の「ミルカ(milka)」は、シンプルにミルク味の板チョコが人気です。
他にも、ナッツやクッキー入りや、みんなが大好きなオレオとのコラボもあり。
ミルカチョコレートを使ったパウンドケーキもあって、多種多彩なラインナップです。
1825年、フィリップ・スシャールがスイスでチョコレート修行。
1901年に、スイスの企業として初めてドイツでチョコレート工場を設立しました。
「ミルカ」の魅力は、アルペンミルクを100%使うことで、味わい深いながらも、口どけのいいチョコレートになっていることです。
「リッタースポーツ」
カラフルなパッケージに、正方形の形が目印の「リッタースポーツ(RitterSport)」。
持ち運びしやすくて、割れにくいのが特徴です。
フレーバーもさまざまで、ヴィーガン向けのチョコレートもあって、常時20種類以上のラインナップを揃えています。
季節限定商品もあるので、ついチェックしたくなるのが「リッタースポーツ」です。
チョコレートをパッケージに入れたまま、両手でパキッと折ると簡単に袋が開けられる「クニックパック」を採用。
味わいに、手軽さも備えた両刀のチョコレートです。
[焼きアーモンド]
ドイツに行く機会があり、お祭りがやっていたら、ぜひご賞味いただきたい昔懐かしい味「焼きアーモンド(Gebrannte Mandeln)」です。
大きなお鍋にお砂糖と一緒にぐるぐる混ぜて焼き上げた一品。
アーモンド以外にも、くるみやカシュナッツ、ヘーゼルナッツなどがあり、どれを買うのか迷ってしまいます。
大人にも子供にも人気の「焼きアーモンド」の屋台を見つけるのは、とても簡単。
甘くていい匂いが、遠くまで漂ってきますから。
[グミ]
子供のお菓子の定番、「グミ(Gummi)」。
世界最大のグミメーカー「ハリボー(HARIBO)」が製造するグミは、他社製よりも少し固めです。
戦後に暮らす子供たちが噛む力が弱かったので、それを補うために、創始者のハンス・リーゲル氏はグミを開発しました。
フルーツフレーバーが一番人気ですが、トロピカルフルーツ味やコーラ味、またいろんなキャラクターを型取ったものなど、多種多彩。
見ているだけでも楽しいハリボー社のグミです。
[ラクリッツ シュネッケン]
なぜこんなものが売られているのかと思うほど、まずいお菓子「ラクリッツ シュネッケン(LAKRITZ SCHNECKEN)」。
でも不思議なことに、ドイツの子供たちのあいだでは好まれています。
特に細長い、うずまき状の「カタツムリ」と呼ばれるラクレッツが人気。
大人の意見は分かれるところで、なかなか興味深いお菓子です。
ラクレッツの食レポをするのなら、「ゴムを食べるようなお味」といった感じでしょうか。
でもこの表現では、誰も理解してくれませんね。
詳細に述べると、その食感はまさにゴム。
そのお味は漢方薬の原料のようです。
ドイツの印象が悪くなるので、ドイツみやげとして持って帰ってはいただきたくない代物ですが、話のネタにどうぞ。
前述のハリボー社がグミの一種として作っている、ちょっと変わったお味のお菓子です。
【ドイツのデザートとお菓子をご賞味あれ!】
ドイツの代表的なデザートやお菓子を紹介しましたが、見た目にインパクトあるデザートやお菓子が多かったかもしれません。
写真を見ただけでは想像しにくいお味もあるでしょう。
実際にどんなお味か確かめに、ドイツに行ってみませんか。