授乳中に薬って飲める!?飲める薬や赤ちゃんへの影響を調べた結果

産後の体

産後は赤ちゃんに授乳をしなければならないので、薬が飲めないという認識の方は多いです。

 

ママが薬を飲むとその成分が母乳を介して赤ちゃんに届いてしまうので、避けた方がいいと言われることも多いですよね。

 

出産して間もないうちは、頭痛や腰痛が起こることも多いし、花粉症やアレルギーの人も増えています。

 

生理が再開すれば生理痛も来るし…。

 

授乳が終わるまでずっと薬を飲まないでいることなんて、本当にできるの?

 

そう疑問に思う方も少なくないのでは。

 

 

実は、授乳中は薬が一切飲めないというのは間違った知識です。

 

そこで今回は、授乳中に薬を飲む場合に気を付けたいことや、薬を使わずに体調を調整する方法などをまとめてみました!

 

 

授乳中の薬の服用は一切禁止、というわけではありません

授乳中は一切薬を飲んではいけない、と思っている人も多いのでは。

 

実は、一般的な鎮痛剤や風邪薬などは授乳中に飲んでも影響はないと言われているのです。

 

多くの市販薬には「授乳中などと書かれていますし、古くから母乳をあげているときは薬が飲めないと伝えられてきました。

 

それによって、授乳中は一切の薬の服用ができないと思っている人も多いのですね。

 

「授乳中の服用を避ける」

「授乳中の服用は有益性が危険性を上回る場合のみ」

 

などと難しく書かれていることも多く、判断に迷います。

 

有益性が危険性を上回る、というのは薬を飲まないと危険な状況人なったときだけ服用OKということですね。

 

しかしママが薬を服用したいときって、そんなに「危険性」があるような状況ではないことも多い。

 

不調をすっきりさせて、家事や育児をいつも通りにやりたいという感じですよね。

 

だから「赤ちゃんに影響があるなら、薬は我慢してやめとこう…。」ってなっちゃうわけです。

 

実は、乳から薬の成分が移行する量はとても少なく、0.5%~1.0%と言われています。

 

薬の種類によって、考えられる赤ちゃんへの影響は違ってくるのですが、授乳中に飲める薬はひとつもないというわけではないということ。

 

正しい選び方を知り、服用のタイミングなどを調整することで、授乳中でも薬を飲んで体調を整えることが可能なのです。

 

ただし、とても大事なことは「自己判断しないこと」です。

 

ネットの情報では「大丈夫」「絶対ダメ」など意見がバラバラ。

 

賛否両論ということは、自分が信頼できる情報を採用するしかありません。

 

しかし最も信頼できる情報をくれるのは、掛かりつけの小児科医や産婦人科医です。

 

どんな薬でもまず、服用可能かどうかを相談するということを頭に入れておきましょう。

 

 

授乳中に飲める薬は?

基本的に、以下の薬は授乳中でも特別大きな影響はないと言われています

 

 

解熱鎮痛剤

 

頭痛や生理痛などで飲むロキソニンやバファリンなどです。

 

バファリンには「授乳中の服用は避けてください」との記載があります。

 

これは「赤ちゃんにとって必要のない成分なので、母乳を介して与えるのはあまり良いことはない」から。

 

授乳中にバファリンなどの鎮痛剤を飲んで、赤ちゃんに重大な影響が出たという事例はありません。

 

しかし、「絶対に100%影響なし」と言い切れるわけでもないということです。

 

同じ解熱鎮痛剤でも、カロナールやタイレノールは赤ちゃんの発熱などに処方されることもあるので、さらに使いやすいとされています。

 

 

抗アレルギー剤

授乳中でも飲める抗アレルギー剤はあります。

 

花粉症やアレルギーに使われる抗アレルギー薬は、ほとんどのものが

 

「授乳中は避ける」

「服用の場合は授乳を中止する」

 

などの記載があります。

 

しかし病院で相談すると、どの薬なら授乳中でも飲んで良いとの指示をもらえることや、授乳中でも安心して飲める種類の抗アレルギー剤を出してくれることも。

 

同じ抗アレルギー剤でも、クラリチンは安全性が高め、アレグラは少し成分が強め、などと違いがあるのです。

 

 

胃腸薬

 

胃腸薬は、授乳中の服用を避けるべきという記載がないものが多くあります。

 

ただし、全ての胃腸薬が安心というわけではないので注意しましょう。

 

授乳中に胃腸薬を飲む場合は、「ロートエキス」という成分が含まれないものが安全です。

 

ロートエキスとは、鎮静作用のある薬の成分で、胃薬にはよく配合されており、乗り物酔い薬などにも入っていることがあります。

 

ロートエキスは、母乳を介して赤ちゃんに移行すると赤ちゃんの脈が速くなったり母乳の出を悪くさせてしまうことも。

 

 

この成分に注目しながら薬の指示書をチェックすると、授乳中でも飲んでよいと記載されているものも結構ありますので探してみましょう。

 

 

風邪薬

市販の風邪薬にはこちらもやっぱり

 

「授乳中の服用は避ける」などと記載があります。

 

しかしこれも、予防的な観点から書かれているのであって、危険だから絶対に飲んではいけないという意味ではありません。

 

いちばん安心なのは、病院で授乳中でも飲める風邪薬を処方してもらうことですが、どうしてもつらくて市販薬でしのぐときは、用法容量をきちんと守れば重大な影響は起こらないとされています。

 

 

授乳中は避けた方が良い薬とは?

授乳中でも飲める薬は実際いくつもある、ということが分かった一方で、本当に避けるべき薬もあるので注意が必要です。

 

便秘薬

便秘薬は便を緩くするセンナという成分が含まれていることがあります。

センナの入った便秘薬は効果が強いので、母乳を介して赤ちゃんに移行すると赤ちゃんも一緒に下痢をすることがあります

 

 

カフェインの入った薬

 

少量カフェインならさほど影響はない、という見解もあります。

 

しかし、薬にはどの程度の効果のものがどのくらいの量で含まれているのか、素人には分かりません。

 

赤ちゃんが眠れなくなったり、ぐずったりする可能性も高くなるので注意したほうがよいでしょう。

 

 

咳止め

 

咳止めは授乳中でも問題ないという情報も多く、薬の指示書に特別な記載がないこともあります。

 

しかし、中には副交感神経を刺激する成分、依存性のある成分などが含まれていることも。

 

これは赤ちゃんに移行すると、眠れなくなったりぐずったりといういつもと違う反応をみせる可能性がありますので避けた方が無難です。

 

向精神薬

向精神薬とは、精神に作用する薬のこと。

 

抗うつ剤や睡眠薬などもこの部類です。

 

アルコールと同じ位置付けとなっていることからも、授乳中は避けるべきとされています。

 

以前処方してもらっていたものを勝手に服用する、というケースもありますが、赤ちゃんへの影響が心配されます。

 

 

その他、抗がん剤・抗不整脈薬・放射性の医薬品・免疫抑制剤などが授乳中避けるべき薬です。

 

国立成育医療研究センターでは、妊娠中・授乳中に飲める薬の一覧を公開しています。

ぜひこちらのサイトを参考にして、安全性を確かめるようにしてみましょう。

    ↓ ↓

 妊娠と薬情報センター

 

授乳中に薬を飲むときの注意点

 

 

 

 

 

いちばん大事なのは、まず薬の指示書をよく読み、薬の影響について調べること。

 

そしてもっとも安心なのは、病院に相談すること。

 

でも、産後すぐのママや子供を連れての外出が大変なママは、病院に行くのをためらいますよね。

 

病院に行けないから、市販薬で何とかしたいと思うわけです。

 

そこで、授乳中に薬を飲むときに注意したいポイントをまとめました。

 

 

新生児~生後2か月くらいまでは、なるべく市販薬を使わないで

授乳中の薬の服用はさほど心配がない、とは言っても新生児や1~2カ月の低月齢の赤ちゃんへの影響は少し心配です。

 

月齢が低い赤ちゃんは、内臓の機能が未熟なので薬の成分を排出できず体の中に溜め込んでしまうことがあります。

 

特に花粉症の薬や片頭痛の鎮痛剤など、頻繁に長期間使用するのは避けておくべきです。

 

産後1~2カ月まではママの自己判断で使用せず、出産した病院や小児科に相談しましょう。

 

 

授乳のタイミングを工夫しましょう

薬の成分が母乳に移行するのは、服用してから2~4時間と言われています。

 

ただし医師によって見解が違うこともあり、6時間以上空けるように指示されることもあるので、その点は自己責任ということになりますね。

 

できれば、授乳直後に薬を飲んで次回の授乳までの時間を長く開けられるようにしましょう。

 

さらに心配な場合は、薬を飲んだ後は母乳を搾乳して捨てて、ミルクで代用することも視野に入れてみてください。

 

ただしミルクや哺乳瓶を赤ちゃんが嫌がって飲まないということもありますので、ご承知おきくださいね。

 

授乳中、投薬意外で体調を整える方法は?

 

やっぱり、100%大丈夫だという保証がない限り、授乳しながら薬を飲むのは怖い。

 

そんな慎重派ママは、薬以外で体調を整える方法、症状を緩和させることも可能です。

 

サプリメント

サプリメントは薬と違い、天然由来のものや食品由来の物が多いので安心して使えます。

 

もちろん授乳中に飲めるものとそうでないものがありますが、産後のママの体の悩みに合わせた製品を選ぶことで体調の改善が見込めることも。

 

すぐに効く対症療法ではありませんが、体質改善のために取り入れることで体調不良を根本から治すというのも方法のひとつですね。

 

 

アロマテラピー

アロマテラピーは意外と知られていませんが、鎮痛作用やアレルギー症状の緩和、精神の安定効果、傷の治癒効果など、即効性の効き目があります。

 

香りを楽しむものもちろんですが、それ以上に心身の不調不調を改善する効果がすごいのです。

 

薬を飲むのに不安のある授乳中や妊娠中にはおすすめですよ。

 

お子さんにも使うことができるので、今後の育児にも役立ちます。

 

 

健康茶

お茶は一般的に日本茶や麦茶などがメジャーですが、健康効果のあるものがけっこうあるんです。

このように、お茶にはたくさんの健康効果、体質改善効果があります。

 

もちろん、薬のように即効性はありませんが、自分が陥りやすい体の不調に合わせて取り入れるのもよい方法ではないでしょうか。

 

 

さいごに

 

授乳中は、何が何でも薬を我慢しなければならないというわけではありません。

 

どうしてもしんどいときは、市販薬を飲むという人もいます。

 

ただし、自己判断で飲んだ場合全て自己責任です。

 

万が一のことを考えて、医師や薬剤師に相談するのがいちばん確実な方法です。

 

ただし、市販の鎮痛剤などによって母乳を介して赤ちゃんに影響が出たというケースはいまだ報告されていません。

 

あまり神経質になりすぎもよくないですが、100%の安心を保証することはできないということをお忘れなく!

 

 

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