「これを食べればキレイになる」
というものはありません。
ただし、
何を食べてもよいということではなく、
気をつけなければいけないことは
たくさんあります。
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よくある間違いや問題点をいくつかご紹介します。
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野菜は生がいい?
サラダはオシャレでヘルシーなイメージがあり、
女性に大人気です。
ただ、野菜は生のほうが、
ビタミンが壊れなくてよいというのは事実ですが、
生で食べられる野菜は限られています。
ビタミンが濃いのは緑黄色野菜で、
これは加熱して食べるものが多いのです。
また生野菜は
「体を冷やす」という問題もあります。
生野菜を食べたあとに
トイレが近くなったりしていませんか?
意識してみると、
体を冷やしてしまっていることに
気づくかもしれません。
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野菜はぜひ温野菜でとりましょう。
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調理するときに加熱時間を短くする、
あまり水にさらさないなどの工夫をすれば、
ビタミンは通常、
半分以上残ります。
炭水化物に偏った食事は?
一人暮らしの女性などは特に、
パン、おにぎり、麺類などの
炭水化物中心の食事になってしまうことが
あるようです。
朝はトースト、昼はコンビニのパンかおにぎり、
夜はパスタなどのパターンです。
炭水化物はエネルギーにはなりますが、
太りやすい上に栄養豊富とはいえません。
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炭水化物に偏っている人は、
それを減らして、かわりに温野菜と、
肉か魚などのたんぱく源をとりましょう。
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肉食
「肉は太る」という
イメージがあるようですが、
決してそういうものではありません。
豚ばら肉や霜降り牛肉などの
脂身の多い肉を除けば、
肉はたんぱく質が豊富で肌にもよい食べ物です。
たんぱく質は、
[char no=”2″ char=”かみやま”]炭水化物よりもずっと脂肪に変わりにくいので
ダイエット中の人にもおすすめです。
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脂肪の少ない鶏の胸肉やささみ、
豚のヒレやもも肉などが特にいいでしょう。
マクロビオティックなど、
動物性のものが悪いという考え方もあるようですが、
医学的にはそうとはいえません。
ベジタリアンのような食生活をすると、
肌が乾燥してハリがなくなってしまいます。
また、たんぱく質が不足すると、
生理が遅れるなど女性ホルモンのバランスが乱れ、
肌トラブルや老化を進める原因になることがあります。
動物性のものを食べると毒素がたまって、
アトピーになるとか
老化が進むなどという人もいますが、
科学的根拠はありません。
サプリメント
「バランスのとれた食事が大切とわかっていても、忙しいとなかなかできませんね。そんなあなたに、よいものができました」
こんなフレーズをよく耳にします。
要するに、
サプリメントや健康食品などで
補おうという発想です。
サプリメントなどがすべて無意味だという
意味ではありません。
サプリメントは
食事の代用にはなりません。
合成のビタミンなどは
食品に含まれるビタミンとは違うので、
ものによっては有害になる可能性も
指摘されています。
例えば、
抗酸化ビタミンとして人気のビタミンEも、
サプリメントで大量にとると
骨粗潅症のリスクを高めることが報告されています。
「生活が不規則で、最近食事もバランスよくないし」
などという〃後ろめたさ〃から、
サプリメントに頼りたくなってしまう人が
多いのでしょう。
まるで不健康な現代社会の
「免罪符」のようです。
[char no=”6″ char=”編集長”]
でも、ちょっと待って。
「忙しいから、バランスよくはできませんね」
という前提に私は疑問を感じます。
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私自身は仕事と育児をしながらも、
精一杯食事には気をつけています。
仕事のときは、
お昼はお弁当を買うことが多いですが、
野菜だけはゆでて持っていくようにしています。
ブロッコリーなどはゆでたものを
冷蔵庫で数日は保存できるので、
小分けにして持っていくことができますし、
ほうれん草などの葉野菜は
ゆでてから冷凍もできます。
特に緑黄色野菜は自分で手をかけてとらないと、
どうしても不足しがちなのでこうしているのです。
「一人暮らしだから料叫はできない」
「材料を買ってもあまってしまう」
という声をよく聞きますが、
冷凍やら電子レンジやら便利なものを使えば、
決してそういうものではないと思います。
仕事でも勉強でも何でもそうですが、
できないといえばできないし、
いい訳はいくらでもあります。
でも、やればできることもたくさんあるのです。
「現代人は忙しいから、○○はできない」
という呪文のようなこのフレーズが
テレビや広告などから常に流れることによって、
私たちは「できない」と
洗脳されてしまっているのではないかと
思うことがあります。
子供に、
「あなたはこれもできなくて、あれもできなくて……」
と小言をいい続けると、
本当に「できない子」になるとよくいいます。
それと同じではないでしょうか。
「緑黄色野菜を1日100グラムとるべきです」
と申し上げると、
「ええ?」と、
まるでフルマラソンを完走しろと
いわれたかのごとくに目を丸くして
「できないですよね?」と
同意を求められてしまうことがあります。
でも、お弁当か朝ごはんにでも
温野菜を1品プラスするだけで、
それはかなうことです。
野菜をゆでるなんて、
10分でできます。
しかも毎日でなく、
まとめてゆでて保存すればよいことなのです。
食事だけではありません。
「現代人は、十分に運動なんてできない(からこのサプリメントでやせキ字しよう)」
「現代人は十分に睡眠をとるなんてできない(からこの化粧品でキレイになりましょう。」
など、現代人は、
かくも「できない子」に仕立てられてしまったのです。
[char no=”6″ char=”編集長”]
「できない」と決めつけられたまま
不健康な生活を続け、
パッとしない肌に悩み続けるか、
自分で立ち上がって道を切り開くか。
それはあなた次第です。
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自分の足で、
「できない子症候群」から脱却してください。
美肌になる生活週刊とは?
体の中からキレイになるために、
生活面で何に気をつけたらよいか。
よく、そういう質問をされます。
[char no=”1″ char=”かみの”]
答えは簡単で、
誰でも知っていることです。
睡眠と食事と運動。
[/char]この3つが健康のための柱であり、
それはもちろん美容にも通じることです。
つまり、早寝早起きをする、
バランスよく食べる、
適度に運動する。
これだけで終わってしまう話なのです。
「これをすればキレイになれる」
という決定打はありません。
玄米と野菜中心の肌によい食生活をしても、
睡眠不足・運動不足では
決してキレィにはなれません。
ヨガやピラティスを取り入れてみても、
食事が悪かったら
やはりキレイにはなれません。
[char no=”2″ char=”かみやま”]
「何をしたらよいか」を探す前に、
三本柱を正すべきです。
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また、
「何をしたらよいか」の前に、
「しないほうがよいこと」
はたくさんあります。
食事でいえば甘いもの、
脂っこいもの、刺激物、冷たいもの、
カフェイン、アルコールなどをとりすぎない。
また、タバコを吸わない、
夜更かしをしない、
ということです。
[char no=”1″ char=”かみの”]
特別なことは必要なく、
まずは「普通に健康的な生活をする」
[/char]ことが大事なのです。
そういう基本的なところをきちんとしないで、
「何かキレイになる美容法はないか」と尋ねるのは、
素振りも筋トレも何もしないで、
いきなりラケットを持ってきて、
「テニスがうまくなる方法はないか」
と尋ねるのに等しいことです。
「普通に健康的な生活を」
という提案だけでは
美容の情報番組も雑誌の美容記事も
成り立ちませんから、
メディアでは常にいろいろな美容法が紹介され、
流行っては消えていきます。
「美容にはこれを食べるとよい」とか、
「このお茶を飲むとよい」とか、
そういう美容法が無意味とはいいませんが、
それらは基本ができてからの話です。
基本の三本柱を守ってさらに余裕がある人は、
そういうものも試してみるとよいでしょう。
[char no=”6″ char=”編集長”]
「私は忙しくてとても健康的にはできないから、そのかわりにこのお茶でキレイになろう」
というようなのが、
最も安易で危険な発想です。
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