「ナットウキナーゼ」をご存知ですか。
「ナットウキナーゼ」が体にいいのは、あの納豆に含まれる成分だから、という説明では、簡単すぎるでしょうか。
大豆食品の中でも、健康食品として有名な納豆から生まれる「ナットウキナーゼ」。
納豆からしか抽出されない成分で、血液をサラサラにしてくれる効果があります。
さらには、高血圧を防止したり、コレステロール値を下げる効果まであるのです。
最近メタボが気になる方には、特におすすめの「ナットウキナーゼ」。
その成分や効果について解説します。
ナットウキナーゼって何?
ナットウキナーゼとは、名前の通り、納豆に含まれる成分で、納豆のネバネバ部分がその正体です。
ネバネバの中にあるたんぱく質を分解する酵素のことを、ナットウキナーゼと言います。
納豆は、煮た納豆に納豆菌を混ぜて発酵させた食品です。
納豆菌で発酵してできた納豆からナットウキナーゼは生まれるので、ナットウキナーゼは納豆以外の食品からは生まれることはありません。
ナットウキナーゼは誰によって発見されたの?
1925年に、北海道帝国大学の大島教授により、納豆菌が発酵する過程で産まれる酵素の一つで、タンパク分解酵素である「プロテアーゼ」が研究されました。
それが後に発展して、1980年代に「ナットウキナーゼ」と名づけられました。
血栓の元となるタンパク質を溶解する特性があることがわかっています。
納豆との違い
納豆にすでに、血栓を溶解を促す成分である「ナットウキナーゼ」は含まれています。
しかし同時に、血液の凝固を促す、つまり「ナットウキナーゼ」とはちょうど逆の特性を持つ成分「ビタミンK2」も含まれています。
そのため、納豆を食べると、「ナットウキナーゼ」が体内に入って血栓を溶解するのに対して、同時に「ビタミンK2」の作用で、血液の凝固が始まってしまいます。
ただし「ビタミンK2」は、決して悪者ではありません。
骨を強く保ち、骨粗しょう症の予防に役立つます。
しかし言い換えれば、「ビタミンK2」は血液をサラサラにするには邪魔な成分ですから、血液の流れをよくするためには、「ビタミンK2」が除去された「ナットウキナーゼ」を積極的にとる必要があるのです。
ナットウキナーゼで血液サラサラ
血液の流れをよくする食材はいろいろあるのですが、血液の凝固を抑えて、血栓を溶解するという特性を持った成分は、「ナットウキナーゼ」だけです。
この特性ゆえ、血液をサラサラにして、脳梗塞や心筋梗塞の血栓症を予防するのに効果があります。
「ナットウキナーゼ」が血液の流れをよくする仕組みは、血栓の主成分であるフィブリンにナットウキナーゼが直接働きかけて分解して溶解します。
さらに、体の中にある血栓溶解酵素のウロキナーゼとプラスミンを活性化させることで、血液の凝固を抑制するからです。
このようにあらゆるところからアプローチをして、血栓を溶解しようとするのです。
それならば「ナットウキナーゼをたくさん摂ったら、血液が固まらなくなるのでは?」と不安になられる方もいるかもしれません。
ナットウキナーゼの副作用は聞きませんが、何事にも適量というのがあります。
もしもサプリメントでナットウキナーゼを摂るのならば、一日の摂取量を守って服用するようにしましょう。
こんな人こそナットウキナーゼがいい
脳梗塞・心筋梗塞の血栓症予防
血液の中に血の塊(血栓)ができ、血管を詰まらせてしまう血栓症の予防されたい方には、ナットウキナーゼはおすすめです。
一般的には脳梗塞や心筋梗塞で知られていますが、これらの病気は、寒暖の激しい場所にいたり、生活習慣や食生活の乱れから起こるメタボリックシンドローム、略してメタボが原因だと考えられています。
その予防には、ストレスのない健康的な生活を心がけることですが、その上で「ナットウキナーゼ」を摂取すれば、血栓症予防になるでしょう。
また血栓症患者などに「ワルファリン(商品名:ワーファリン等)」という血を固まりにくくする薬を処方されている方は、「ビタミンK2」の影響です。
納豆を食べないように医師から注意されているはずですが、そんな方でもナットウキナーゼなら摂取することができます。
ただし、ナットウキナーゼが心疾患の予防に効果があるか、科学的証明はまだされていません。
ですから代替医療として勧められるかどうかは意見の分かれるところなので、ナットウキナーゼだけを信頼して予防薬のように使われないほうがいいと思われます。
高血圧予防
ナットウキナーゼで血液がサラサラになりますから、高血圧予防になり、高血圧が原因の病気の予防にもなるのです。
高血圧になると、血管に負担がかかるようになり、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなったりして、動脈硬化を引き起こしやすくなります。
動脈硬化は、脳卒中や心疾患のような重大な病気につながり可能性があるので、血圧を正常に保つことは大事なのです。
ナットウキナーゼなら血流の流れをよくする働いてくれるので、高血圧予防に役立ちます。
コレステロールが気になる人
血液中のコレステロールは、バターなどの動物性脂肪を多く取ると増加します。
すると、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞などの病気にかかる可能性が出てきます。
こうした病気にかからないためにも、コレステロール値を上げないように心がけることと、すでにコレステロール値が高い方は下げることが大切です。
そのためには、糖質過多の食事を控えて、有酸素運動を定期的に行うといった健康的な生活も大事ですが、ナットウキナーゼもコレステロールを下げる効果があるので、積極的に摂取することをお勧めします。
効果的な摂取量と摂取の仕方
血栓を溶かすナットウキナーゼの活性を示す単位をFUと言い、1日2000FUが摂取量の目安とされています。
ナットウで同量のナットウキナーゼを摂ろうとしたら、納豆を70グラムほど食べることになります。
大まかに言うと、納豆なら1~2パックの納豆を食べれると、それだけのナットウキナーゼを摂取することができます。
しかし、納豆には「ビタミンK2」が含まれているので、血液をサラサラにする効果は、ナットウキナーゼのみを摂取した時のようには現れません。
また、ナットウキナーゼは熱に弱いという性質を持っています。
50度以上に加熱すると、ナットウキナーゼの効果がなくなるので、納豆からナットウキナーゼを摂取したい場合は、加熱せずに食べるほうがいいでしょう。
賞味期限が間近の納豆も、その活性が少なくなるので、安定したナットウキナーゼを摂取するのなら、サプリメントの方がいいのです。
ナットウキナーゼを摂取するのは、いつがいいの?
「ナットウキナーゼ」の摂取のタイミングは、夕食後から睡眠前に摂取するのが効果的だと言われています。
なぜなら、血栓は深夜から早朝にかけて出来やすいからです。
寝る前に納豆を食べるというのは抵抗がありますから、やはりサプリメントの方がいいですよね。
おすすめのナットウキナーゼ サプリメントランキング1
「小林製薬の栄養補助食品 ナットウキナーゼ EPA DHA 約30日分 30粒」
口コミでもっとも評価が高いナットウキナーゼのサプリは、こちらの「小林製薬の栄養補助食品 ナットウキナーゼ EPA DHA 約30日分 30粒」でしょう。
たった二粒で、ナットウキナーゼを2500FUも摂取できて、その上EPAとDHAも配合されて、血液サラサラ効果が期待できます。
着色、香料、保存料もすべて無添加なので、安心です。
納豆の匂いはしないものの、口に含んだときに、納豆独特のネバネバ感を感じる人もいるようなので、大の納豆嫌いという人は抵抗があるかもしれません。
アマゾンや楽天などでネット販売をされていますし、ドラックストアでも買えるので、購入のしやすさでも一押しのサプリメントです。
おすすめのナットウキナーゼ サプリメントランキング2
「ヤクルト ナットウキナーゼ プラスフコイダン」
一日に摂取しておきたいナットウキナーゼ量2000FUをしっかり取れて、なんといってもお菓子感覚なのが嬉しいサプリが、ヤクルトの「ナットウキナーゼ プラスフコイダン」です。
一日に6錠も摂らなくてはならないのですが、水で飲んでも、噛み砕いても構いません。
でもおすすめは、噛むほうです。
なぜなら噛んだときのミルクのような甘さは、もっと食べたくなるおいしさです。
さらにこちらのサプリには、もずくから抽出された「フコイダン」が配合されています。
「フコダイン」は、血液の凝固を抑止する効果があるだけではなくて、抗酸化作用や、がん予防の効果もあるといわれています。
匂いもなく、飲みやすいソフトカプセルの「ナットウキナーゼ プラスフコイダン」は、一日必要なナットウキナーゼにプラスして、もずく一食分のフコイダンも一緒に摂れるお得なサプリとなっています。
おすすめのナットウキナーゼ サプリメントランキング3
「ディアナチュラスタイル ナットウキナーゼ×α-リノレン酸・EPA・DHA 20日分 20粒」
とりあえずナットウキナーゼを始めてみたいという方におすすめなのが、Asahiの「ディアナチュラスタイル ナットウキナーゼ×α-リノレン酸・EPA・DHA 20日分 20粒」です。
税込み799円というお手ごろ価格がなんとも嬉しく、そのうえナットウキナーゼの一日摂取したい目安量2000FU もしっかり抑えています。
さらに、青魚に含まれることでおなじみのオメガ3系の必須脂肪酸である「αリノレン酸」も配合されています。
「αリノレン酸」は、脂肪になりにくく、ダイエット効果も期待できる成分ですから、特にメタボでお悩みの方には力強い見方になってくれるサプリです。
おすすめのナットウキナーゼ サプリメントランキング4
「リコメン堂 納豆キナーゼ ヒラタケ粒プレミアム 90粒」
リコメン堂の「納豆キナーゼ ヒラタケ粒プレミアム 90粒」は、一日2粒でナットウキナーゼを2100FUも摂れる高評価のサプリメントです。
さらに、EPAとDHAが配合し、更にヒラタケパウダー(ASK-1)もプラス。
体にいい成分がぎゅっと詰まった粒カプセルは、かわいらしく三角の形をしていて、小粒で飲みやすいのが特徴です。
匂いもないので、納豆嫌いのかたにもおすすめできるサプリです。
おすすめのナットウキナーゼ サプリメントランキング5
「DHCの健康食品 ナットウキナーゼ30日分」
たった一粒で、ナットウキナーゼ3100FU も摂れるというのが最大の魅力のサプリです。
これほどのナットウキナーゼを摂れるサプリは、他には見当たらないでしょう。
ただこちらのサプリは、独特の匂いがあり、またそのカプセルの質感のせいで、飲みにくいというのが難点です。
それに慣れてしまえば、これほどナットウキナーゼを摂取できるサプリはありませんから、一度試されてもいいかもしれません。
まとめ
「ナットウキナーゼ」は納豆から抽出された成分で、特に血行を良くするのに効果があります。
血栓も溶解してしまうという特性は、「ナットウキナーゼ」ならではのもの。
運動不足でお悩みの方、血圧が気になる方など、「ナットウキナーゼ」を取って、心も体も元気なりましょう。
コメント