更年期だからイライラするのは仕方がない。。
でも、できることなら毎日笑顔で過ごしたい。
更年期障害がツライ人とそうでもない人がいます。
原因や症状、正しいケアの方法などを紹介していきますね。
更年期とは?
更年期とは、閉経前後の5年間を更年期と呼びます。
この期間に現れる様々な症状で、ほかの病気に伴わないものを更年期症状と呼びます。
更年期障害とは?
更年期症状の中でも症状が重く、日常生活に支障をきたすものを更年期障害と呼びます。
更年期障害は大きく3つに分類されます。
- 自律神経失調症状
- 精神症状
- その他の症状
自律神経失調症状
のぼせ、発汗、寒気、冷え性、動悸、胸痛、息苦しい、倦怠感、肩こり、めまいなど。
精神症状
イライラやキレやすいなどの情緒不安定。
うつ症状も精神症状です。
その他の症状
腰痛や関節痛、嘔気や食欲不振、皮膚の乾燥感やかゆみ、尿が近く外陰部の不快感など。
ほかの病気の症状ではないということが前提です。
更年期チェックテスト
- 顔が突然ほてる
- 暑くないのに汗がでる
- 手足が冷えやすい、または腰から下が冷えやすい
- 理由がないのに、動悸や息切れを感じる
- 寝つきが悪い、または眠りが浅い
- すぐイライラしたり、怒りやすくなる
- 気分が落ち込んだり、不安になったり、憂鬱で何もする気になれない
- 頭痛を感じたり、めまいや耳鳴りがある
- 疲れやすさや、体の重だるさを感じる
- 肩こりや腰痛、手足の痛みを感じる
- 生理の周期が不規則になったり、経血の量が少なくなったりする
チェック数が3つまでは注意が必要なレベルです。
3つ~7つまでは改善が必要なレベル。
7つ以上は専門の医師に診てもらうことが必要なレベルです。
更年期障害の原因は?
どうして更年期障害になるのか?
それは、女性ホルモンの急激な減少に体が適応しないというのが原因です。
女性ホルモンは30代の後半から急激に減少し始めます。
ゆっくりとしたカーブで減少してくれるなら体は対応できます。
グラフの通り急激な曲線を描きながら一気に減少します。
一気に減少するので体が対応できません。
するといろいろな弊害がおきます。
イライラに始まり、めまいやホットフラッシュなど。
そして、閉経後に曲線がなだらかになります。
この時期に、体はようやく慣れて更年期障害も落ち着きます。
エストロゲンの減少
エストロゲンとは、女性ホルモンの一種です。
女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがあります。
エストロゲンの減少は卵巣の機能低下により起こります。
お肌や頭皮の潤い、女性らしい体つきに必要な女性ホルモンがエストロゲンです。
30代後半までは、エストロゲンを分泌してくださいと脳の視床下部が指示を出します。
すると、体が反応してエストロゲンを分泌します。
潤いが足りなくなった場合などに体がキャッチして指示を出すわけです。
ところが、30代後半からエストロゲンを出せと脳が指示を出しているのに量が全く足りなくなります。
すると、体のバランスを崩し
- イライラする
- 顔がほてる
- 汗が突然ふきだす
といった症状にみまわれます。
セロトニンの減少
セロトニンとは三大神経伝達物質の一つです。
セロトニン;衝動、心身の安定、心の安らぎ、癒し
ノルアドレナリン;興奮、意欲、不安、恐怖
ドーパミン;快感、学習、モチベーション
セロトニンが不足すると、
- 疲れやすい
- 食欲不振
- 過食気味
- 寝つきが悪い
- 不眠
- 突然日中に眠たくなる
- 偏頭痛
- 便秘や下痢
- 低体温
- 免疫力の低下
などの症状があらわれます。
精神的には
- ボーっとする
- 倦怠感
- 集中力の低下
- イライラする
- キレやすくなる
- 落ち込みやすい
- うつ症状
- 衝動的
- 欲求不満
- ストレスが溜まる
- 依存症気味
など。
セロトニンが安定していると、精神的に落ち着いた日々を送れて身体的にも健康に過ごせます。
エストロゲンはセロトニンの分泌を促進するので、セロトニンの減少はエストロゲンの減少に伴います。
自律神経の乱れが、セロトニン神経系の働きの乱れにつながり、脳内の慢性的なセロトニン不足になります。
ストレスの増加
更年期障害でイライラすると、ストレスもドンドンたまります。
本来であれば、セロトニンがイライラする感情のブレーキを踏んでくれます。
しかし、更年期障害でエストロゲンの減少からセロトニン不足になっている体は、ブレーキがきかない状態です。
イライラは増長されやすくなります。
セロトニンが感情のコントロールを行うので、この時期はセロトニン不足を補うサプリメントなどが有効なケアです。
また、ストレスが原因で寝つきが悪くなったり、浅い眠りで睡眠不足になったりします。
質の良い睡眠をとる工夫が必要になります。
更年期障害の症状とは?
更年期障害の代表的な症状です。
- イライラ
- 肩こり
- 倦怠感
- 頭痛
- のぼせ
- ほてり
- ホットフラッシュ
- 腹痛
- 腰痛
- 不眠
- 動悸
- 息切れ
- うつ状態
- 不安感
- めまい
などが更年期障害の症状です。
1つの症状が重くキツイ状態の人もいれば、複合的に症状があらわれる人もいます。
更年期症状・更年期障害の治療は?
更年期障害の治療法は大きく4つあります。
- ホルモン補充療法(HRT)
- プラセンタ療法
- 漢方薬による治療
- 抗うつ薬・抗不安薬による治療
ホルモン補充(HRT)
減少したエストロゲンを補充する療法です。
期待される効果は
- ホットフラッシュの改善
- 発汗の改善
- 血管運動系の症状の改善
- 閉経後骨粗しょう症の予防と改善
- 泌尿器生殖器の萎縮性膣炎や性交痛の改善
- 悪玉コレステロールを減らし脂質異常を改善
- 不眠症状の改善
- コラーゲンを増やし肌のハリや潤いの改善
などが期待される効果とされています。
漢方薬や抗うつ・抗不安薬と一緒に使うこともあります。
お医者さんと相談をしながら薬を組み合わせることで、症状の緩和や改善がより期待できます。
プラセンタ
プラセンタといえば美容やアンチエイジングの代表的なイメージがあります。
更年期の治療ならプラセンタ注射が保険適用で打ってくれる病院が多いのですが、美容目的だと保険適用外になります。
事前に確認が必要です。
漢方薬
HRTが使用できない場合などで漢方薬は有効とされていました。
更年期障害の症状がいくつもみられるひとには、まず漢方薬から治療を試みることが多いようです。
抗うつ・抗不安薬
精神症状が主な場合には抗うつ・抗不安薬が使用されます。
婦人科とあわせてカウンセリングを行うことも効果的とされています。
心と体のバランスをとり、まずはストレスを取り除くことが大事です。
若年性更年期(プレ更年期)とは?
通常であれば30代後半からエストロゲンの急激な減少とともに更年期症状がみられます。
しかし、最近では食生活の乱れや過激なダイエットなどによる心身のバランスの乱れや自律神経失調などが原因で、月経不順やのぼせやほてり、発汗などの更年期障害のような症状が20代でも経験する人が増えています。
卵巣機能が低下するということは、ほとんどないそうです。
プレ更年期の原因として
- 過激なダイエット
- ストレス
- 睡眠不足
- 不規則な生活
- 自律神経のバランスの乱れ
などです。
ストレスが続くと、交感神経ばかりが過敏になり睡眠不足に。
自律神経のバランスが崩れて女性ホルモンの分泌に影響をおよぼし月経不順などのトラブルにつながります。
男性の更年期とは?
更年期といえば女性と決めつけている人も多いようです。
しかし、男性も更年期があり女性同様にうつ状態などになる人もいます。
男性の場合はテストステ(男性ホルモン)の減少によって起こります。
40代~50代にうつ状態が発生しやすくなります。
健康面などでも大きく変化をする年代なので、精神的に迷いも生じやすく不安を抱えやすい状態におちいります。
症状は
- めまい
- 動悸
- 全身倦怠感
- 頭痛
- 頭重感
- 多汗
- のぼせ
- 下痢
- 呼吸困難
などです。
自律神経症状も多く発生します。
抑うつ状態や不安感。
緊張や精神的に不安定など。
男性に更年期なんてないと思っている人が多いので、自分はダメになってきたから衰えてきたからなんだと決めつけて、不眠なども重なり悪化させる人が多いようです。
男性の自殺者が多い年代でもあるので、注意が必要です。
食事の改善や、運動不足の解消、ストレスの解消に気を配りましょう。
症状がひどいときは女性同様に治療を受けることも必要です。
治療にはホルモン補充療法やカウンセリングなどがあります。
更年期症状は何科?
更年期の症状を感じ始めたけど、いろいろな症状が入り混じっているので何科に行けばいいのか悩んでしまう。
病院に行こうと思っていた日に限って調子がいいので先延ばしにしてしまう。
更年期だと確定してしまうのがイヤなので行きたくない。
いろいろな理由で病院へ行くのを戸惑っている人が多いようです。
ただ、先延ばしにして症状を悪化させるより、早めのケアで楽になるほうが本当は良いと気付いているはず。
まずは、婦人科へ行くことをオススメします。
うつ症状が一番重たいけど年齢的にも更年期障害の可能性が高いという人も、まずは婦人科で診てもらうのがいいでしょう。
かかりつけの婦人科がベストです。
更年期症状・更年期障害の女性特有の病気に関しての専門家なので、トータル的に判断してもらうことができます。
他の科からスタートし『婦人科で一度診てもらってください。』というケースがほとんどです。
まず、婦人科からスタートして必要であれば心療内科などでカウンセリングをして貰いましょう。
更年期障害の検査
更年期障害の検査は下記の流れが一般的です。
- 問診
- 内診
- 血液検査
- 骨量・骨密度検査
- 心理検査
問診
まず症状の聞き取りです。
病院へ行く前に、だいたいで良いのでどのくらい前から症状を感じていたのか、どんな風に症状を感じているのかなどをイメージしておくと良いでしょう。
内診
産婦人科系の検査を行います。
卵巣や子宮内の状態確認。
婦人科系の病気の早期発見にもつながります。
血液検査
女性ホルモンの血中濃度を主に調べます。
- エストラジオール(エストロゲンの濃度 10pg/ml未満になった場合、更年期障害が疑われます。)
- FS(卵胞刺激ホルモン濃度 40mIU/ml以上の場合、更年期障害が疑われます。)
この2つで更年期障害と診断されるかどうかが決まります。
骨量・骨密度検査
エストロゲンの減少は骨形成や代謝異常につながり、骨量も急激に減少してしまいます。
骨粗しょう症は自覚症状がほとんどないため、急に転びやすくなり骨折してから骨粗しょう症に気付く人が多いようです。
心理検査
心の状態を検査します。
更年期障害はイライラがつきものです。
また、うつ症状や不安症状になる人も。
年齢的に更年期に当てはまる人は『更年期だから』と勝手に納得してしまう傾向にあります。
適切な治療を行えば気分も楽になります。
まずは、婦人科で診てもらいましょう。
更年期症状・更年期障害の薬
治療と同様にホルモン補充療法(HRT)やプラセンタ、漢方と抗うつ薬が更年期の薬です。
ホルモン補充療法(HRT)
更年期障害の薬といえばまず、ホルモン補充療法(HRT)です。
足りなくなったホルモンを補う。
まず、血液検査でどれくらいホルモンの分泌量があるのが検査します。
そして、一人一人薬の量を決めていきます。
費用は個人差があるので一概にこれくらいとは言い切れません。
おおよそですが
- 湿布やパッチなどの貼り薬の治療費は1カ月分1,500~2,500円ほど
- 塗り薬の治療費は1カ月分3,000~5,000円ほど
- 内服薬の治療費は1カ月分1,500~3,000円ほど
- 注射の治療費は1カ月分1,000円~2,500円ほど
プラセンタ注射
美容目的だと保険適用外ですが、更年期の治療だと保険がきくことが多いプラセンタ注射。
保険適用になるには肩こりや腰痛などでは難しいようです。
うつ状態がひどい場合や、めまいなどで日常生活に支障をきたしている場合は保険適用になるようです。
最近では美容目的でウソをつく人が増えたため、病院側も『はい。そうですか。』とはいかないようです。
治療費は保険適用だと1回500円ていどです。
1日3回を毎日打つのが理想とされています。
症状がひどいときは、できるだけ通いやすい病院でプラセンタ注射を打つのがベストです。
漢方薬
漢方薬は専門の漢方医の人に診てもらうのが一番ベストです。
漢方医は、あなたの様子を全体的に判断して、様々な漢方薬を調合してくれます。
- イライラがひどい時や不眠でしんどい時は柴胡加竜骨牡蛎湯
- 手足の冷えやのぼせなどがつらい時は桃核承気湯
- 肩こりや頭痛に悩まされる時は加味逍遥散
など定番の漢方薬があります。
漢方薬やサプリメントは継続してこそ効果を感じることができます。
最低でも3カ月は様子を見る必要があります。
診察料で1,500円~2,000円くらい。
薬代は2,000円~4,000円くらいです。
月一の病院通いで済むのと経済的にも負担が少ないので漢方薬治療を選ぶ人が増えています。
抗うつ薬
うつ症状がきつい時は、心療内科で受診をして抗うつ薬を処方してもらいます。
初診の場合は3,000円~6,000円ほど。
最新の場合は2,000円~3,000円ほど。
処方される薬によって違いますが、保険がきくのでおおよそ3,000円ほどの薬代が一般的です。
更年期の症状が軽い人、重い人の差は?
更年期障害の症状は人それぞれです。
『まったく辛いこともなかった。』
『更年期って何??って』
というくらいの人もいます。
逆に、本当につらい時期を過ごす人も。
昔からホルモンバランスの乱れもなく、月経不順などにも無縁だから更年期障害の症状もなかったというわけではないそうです。
婦人科医の見立てだと、性格や夫婦仲や仕事環境や人間関係。
外的要因が症状の重さ軽さに影響を与えているのではと言います。
考え込みやすい、不安に思いやすい、ネガティブ思考の人はやはり重くなりやすいそうです。
逆に、更年期なんだからと笑って済ませるタイプの人は、軽い症状の傾向にあるようです。
職場やご近所さんとの人間関係がうまくいってなかったり、夫婦仲が冷え切っていたりすると更年期障害の症状も重くなるようなので注意が必要です。
とにかくポジティブに明るく生きることが大事です。
更年期の症状があるからと家に閉じこもりがちなのはダメ。
できるだけ外に出てストレス解消をしましょう。
更年期の症状を軽くする方法
更年期の症状を軽くするには2つのポイントがあります。
1つは前述したように、気持ちの持って生き方。
ネガティブにとらえずポジティブに考えるクセをつける。
もう一つは、エストロゲンの減少が急激すぎることに体がついてこないのが問題なので、減少のカーブを緩やかにしてやること。
サポニンが含まれているサプリメントは、エストロゲンの減少のカーブを緩やかにしてくれる作用があります。
大豆イソフラボンは女性ホルモンの構造式に酷似しているので、同じような働きをしてくれます。
この2つのサプリメントで補うことによって、体が慣れてくれるのでイライラの緩和などに期待がもてます。
自律神経のバランスが悪いと感じる人は、亜鉛が整えてくれる役割があるのでそれもプラスすることがオススメです。
- イライラする人はサポニンと亜鉛
- ホットフラッシュはサポニンと大豆イソフラボン
更年期に注意したい病気は?
更年期付近は更年期障害だけでなく、女性ホルモンの減少にともないリスクの増える病気もあるので注意が必要です。
女性ホルモンには血管をしなやかに保ち、動脈硬化の予防や内臓脂肪の分解をしやすくする作用があります。
女性ホルモンが減少するということは、『動脈硬化』『脂質異常症』『糖尿病』などに注意が必要です。
隠れ肥満や隠れていない肥満も更年期付近から多くなります。
『動脈硬化』のリスクが高くなるということは、『心筋梗塞』『脳梗塞』の心配もでてきます。
エストロゲンの減少にともない骨代謝のバランスも乱れます。
閉経後は1年に12%、10年後には20%も減少します。
『骨粗しょう症』のリスクも高まるので注意が必要です。
閉経後は血圧の上昇、LDLコレステロールの増加も心配です。
病気の予防にはエクオールが良いとされています。
エクオールはLDLコレステロールを減らし、動脈硬化やとうにょうびょうのりすくを軽減する作用があります。
エクオールは体内で生成できる人と、そうでない人がいます。
日本人は約半分が生成できると言われています。
今は自分が生成できるのかどうかを調べることもできます。
エクオール系のサプリメントで補うことをオススメします。
イライラを根本的に解消する7つの方法
更年期を迎えると意味もなくイライラすることが増えます。
イライラはストレスのもと。
すべての万病のもとにつながるので、自分に合う解消法を見つけることも大事です。
太陽をしっかり浴びる
更年期がくるとエストロゲンの減少にともない『セロトニン』も減少します。
セロトニンは睡眠中に分泌されますが、起床後に太陽を浴びることでセロトニン神経系を刺激できます。
セロトニンの分泌を促す効果があるので、朝日をたくさん浴びることが1日のストレス軽減にオススメです。
ミネラルをたっぷりとる
イライラしている人に『カルシウムが足りないんじゃないの?』って言ったことありませんか?
血液中のカルシウムが正常な神経活動を支えているので都市伝説ではありません。
ただし、カルシウムだけではダメでマグネシウムとのバランスが大事です。
カルシウムの量はマグネシウムとのバランスで調整されるので、双方をバランスよくとることが大切です。
ビタミンB1不足も脳のエネルギー不足からイライラにつながります。
最近はダイエットなどで『糖質制限』をされている人が多いようですが、脳が必要としている糖質は炭水化物から得られるグルコースという糖質です。
そして、ビタミンB1が不足すると脳に必要な糖質を届けることができません。
脳がスッキリしていないとイライラします。
ダイエットも大事ですが食事制限より運動やウォーキングなどがオススメ。
ストレス解消にもつながります。
食べ物が難しいときはサプリも
食事だけでは補いきれないのが必要な栄養です。
サプリメントは最近でこそ一般的に聞くようになりましたが、昔は少し欧米の人が飲むものという感じでした。
日本人も食生活が欧米化してきたので、どうしても足りない栄養を補う必要があります。
更年期付近は女性ホルモンの減少を補ってくれるものが必要です。
大豆イソフラボン・エクオール・サポニン・亜鉛などはサプリメントで補うことがオススメです。
もちろん食生活も注意が必要です。
アロマでリラックス
香りは鼻からだけでなく、肺や皮膚からも吸収します。
体全体でアロマ効果を吸収します。
特に更年期のイライラには、気分を落ち着かせたりリフレッシュしたりとアロマは効果的です。
イライラに効果的なアロマオイルは
リツエアクべバ:柑橘系の中にグリーン系の香りもあり、リフレッシュ効果が期待できます。
ネロリ:ビターオレンジの花の香りで鎮静効果が期待できます。
オレンジスイート:柑橘系アロマの代表です。ストレスを和らげ冷え性にも期待できます。
ラベンダー:アロマと言えばラベンダー。リラックス効果や目の疲れ肩こりにも期待できます。
たばこをやめる
タバコを吸っている人は『イライラが解消できるから』と言います。
しかし、逆に言うとニコチン中毒だからイライラがたまります。
タバコを吸いたいという中毒症状がイライラのもとになっています。
根本的解決を望むなら禁煙です。
禁煙に成功した人は
- イライラしなくなった
- 集中力が上がった
- 自分に自信がついた
- 不安や焦りがなくなった
という感想を持つ人も多いと言います。
また、タバコが『うつ』の症状を引き起こしているとも言われています。
百害あって一利なしのタバコ。
この機会に禁煙をオススメします。
更年期のイライラ対策 簡単にできること
仕事中などに突然意味もなくイライラしてしまうと困ります。
電話の音や雑音が頭の中で響いて、すべてがイライラする原因に思えます。
そういう時は、まずその場を一回離れましょう。
無理にガマンをしようとするとイライラが増長します。
いったん離れて気持ちを入れ替えることが大事です。
好きなニオイを持ち歩くのも効果的です。
ニオイ袋で好みのニオイをポーチに入れて、イライラが止まらないときに取り出して嗅ぐ。
これだけでもスッキリと気分が入れ替わることがあります。
または、好きな芸能人やお笑いの動画をスマホでちょっと見てリフレッシュするのも効果的です。
目的は『イライラをなくす』。
そのための自分なりの手段をいくつか日ごろから用意しておくことがベストです。
ひどいときは病院で薬を
イライラの頻度が多い人はお医者様に相談して薬を処方してもらうこともオススメです。
一番ダメなことはガマンすること。
ガマンしていれば過ぎ去るからと放置していたら、イライラが訪れる間隔がドンドン短くなります。
ツライ時はお医者様に相談して、薬で気持ちを落ち着けることも大事です。
昭和の母親は『薬に頼ってたらダメ』という人が多かったのですが、今はとにかくダメなことはストレスをため込むことです。
サプリメントで改善
更年期の症状がでる根本的な原因は女性ホルモンの減少です。
とくにエストロゲンの減少が大きな要因になっています。
エストロゲンの減少を補うことで症状の緩和が期待できます。
生活習慣の改善や、運動不足の解消でストレスも解消することも大切。
足りなくなったものをサプリメントで補うことも1つの手段として有効です。
サプリメントが向いている人
漢方薬は体の不調の症状を和らげる働きはありますが、女性ホルモンを補う働きは残念ながらありません。
そこでサプリメントが働いてくれます。
病院が基本的に好きではない人や、忙しくてなかなか病院に通えない人にはサプリメントがオススメです。
食事の改善も大事ですが、毎日のレシピや栄養管理が大変です。
1日2~3粒を飲むだけという手軽さが現代人にはピッタリのようです。
更年期サプリメントの成分と特徴
更年期障害・更年期症状の緩和に有効とされるサプリメントが最近は増えています。
代表的な成分は
- 大豆イソフラボン
- エクオール
- サポニン
- ポリフェノール
- プラセンタ
- マカ
などがあります。
大豆イソフラボン
大豆イソフラボンは構造式が女性ホルモン(エストロゲン)と似ていることで更年期サプリの代表になってきました。
エストロゲンの減少によって起きるイライラの緩和やお肌の潤い、骨粗しょう症の予防などに期待がもてます。
また、エストロゲンは女性らしい体を作るホルモンです。
『美』にうるさい人には欠かせません。
エクオール
大豆イソフラボンは体内でそのまま吸収する人と、エクオールに変化して吸収する人がいます。
エクオールという成分にして吸収する人のほうがエストロゲン活性が高くなることがわかってきました。
日本人は約半分の確率でエクオールにできる・できないが分かれます。
世代が若くなればなるほど確率が減り20代の女性は30%に満たないことも最近わかってきました。
食生活の変化によるものが大きいようです。
自分がエクオールに変化できるかどうかを調べる検査キットがあります。
(ソイチェック)という商品で一般的に売られています。
価格は4,000円前後です。
サポニン
サポニンは女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少を穏やかにしてくれます。
エストロゲンが急激に減少することに体が対応できず、さまざまな不調の要因になります。
減少のカーブを緩やかにすることで、対応力も上がり不調の緩和が期待できます。
ポリフェノール
ポリフェノールの中で、亜麻リグナンは大豆イソフラボンと同じようにエストロゲンと似た働きをします。
ブドウ種子ポリフェノールは抗酸化作用が高いので、年齢とともに衰える抗酸化力を補えます。
美容効果も高い成分です。
プラセンタ
プラセンタは美容成分として有名な馬や豚の胎盤に多く含まれる成分です。
昔から治療の時に使われていた成分で、自律神経の調整にも効果が期待できます。
活性酵素の除去・抗炎症作用・免疫力アップ・組織修復作用など、いろいろと効果が期待できるので美容の大きな味方です。
マカ
マカは精神を安定させる働きがあります。
血液の上昇も抑える効果があるので、ホットフラッシュの緩和にも期待ができます。
サプリメントのメリットとデメリット
サプリメントのメリットは
- 副作用の心配が少ない
- 様々な症状を緩和できる
- 食品よりも効率的
- 通院しなくて良い
などが考えられます。
デメリットは
- 即効性は期待できない(3カ月以上継続が必要)
- 重度の更年期症状には不向き
- うつ症状にも不向き
などが考えられます。
サプリメントで予防・ケアは期待できますが、重度の症状だとすぐに何とかしてほしいのが本当のところです。
そうなると一番は治療です。
生活に支障をきたしているくらいであれば、専門のお医者さまに相談することが一番です。
オススメの更年期サプリメント
高麗美人
品質の高い高級高麗人参のサポニンがエストロゲンの減少をおだやかに。
30日間の返金保証がついていて、1粒でも袋に残っていれば返金に応じてくれるほど品質と製品に自信を持っています。
鉄分はプルーンの約84個分。
亜鉛は青ピーマンの約35個分。
その他、ビタミンB群やカリウム、カルシウム、マグネシウムと、更年期に不足地がちな栄養素がたっぷりと入っているので、リピート率が高く100万袋突破した大人気サプリメントです。
キレイ・デ・エクオール
エクオールが2粒に10mgの高配合で1日の推奨摂取量を満たしてくれます。
エクオールは更年期の症状だけでなく、美容にもとっても効果が期待できる成分です。
お肌の乾燥や頭皮の感想を防ぎ、エイジングケアが望めます。
エクオールの吸収能力を最大限に高めるための乳酸菌「EC-12乳酸菌」も1,000憶個も配合されています。
これは、カップヨーグルト10個分の乳酸菌と同等です。
毎日、カップヨーグルトを食べている人こそ、キレイ・デ・エクオールはオススメです。
美肌・薄毛ケアにも期待がもてます。
白井田七
高麗ニンジンの7倍のパワーを持つと言われている田七人参。
サポニンだけでなく、フラボノイドやギャバが入っているのでイライラに効果が期待できます。
アサイーベリーやザクロも入っているので抗酸化作用が期待できるサプリメント。
15日返金保証と高麗美人より期間が短いのが少し残念です。
まとめ
更年期のイライラは、少しの工夫で緩和ができます。
一番ダメなことは家に閉じこもることです。
必要な時はお医者さんに相談することが楽になる近道です。
それ以外でも、日ごろの生活習慣を変えたりサプリメントなどで足りなくなった栄養を補充することでケアや予防ができます。
楽しく生活することを一番に考えてください。
コメント