年末年始や年度末など、飲み会が自然と増える季節は、むくみやすい人にとっては辛い季節でもあります。
ただでさえ夕方には足がパンパンなのに、さらにお酒がむくみを増長させてしまい、心から飲み会が楽しめなくなってしまうことも。
そんなむくみでお悩みのあなたに、お酒を飲む際にむくみにくい方法をご紹介します。
飲み過ぎた朝は顔がパンパン
控えているつもりなのについつい話が盛り上がって、気が付けば飲み過ぎてしまった。
朝起きて鏡を見たら顔がパンパンに腫れていて、外に出るのも憂鬱…
なんていう経験をした人は多いのではないでしょうか。
またむくみだけではなく、二日酔いで頭がガンガンしたり、脱水症状になる人もいるでしょう。
そもそもお酒を飲むとなぜむくむのでしょう。
まずはお酒とむくみのメカニズムを見てみましょう。
お酒とむくみのメカニズム
まず、むくんでいるというのがどういう状態かと言うと、「細胞間に間質液という水分が溜まっている状態」を言います。
何だか少し難しいですね。
人間の体には、動脈・静脈という血管と、それに沿うようにリンパ管というものが張り巡らされており、栄養を運んだり、余計な老廃物を運んだりする働きを担っています。
心臓から送り出されている血液は、毛細血管と呼ばれる末端の血管まで到達すると、小さな隙間から徐々に染み出していきます。
この染み出していくものを「間質液」と言います。
通常は血管から染み出される水分の量と、再吸収される水分の量が一定であることが正常なのですが、この水分量のバランスが崩れると、行くところを失った間質液が皮下に溜まってしまい、これが俗にいう「むくみ」の正体です。
「血管」と「水分量」が飲酒後に起こるむくみの原因のポイントとなります。
お酒が血管を膨張させてむくみに繋がる
お酒を飲むと血の巡りがよくなると言いますが、これは間違いではありません。
お酒に含まれるアルコールを摂取すると、血管は膨張します。
膨張に伴って、間質液を逃がす血管の壁に出来た穴も大きくなり、水分を通過しやすい状態になって「むくみ」を引き起こします。
また、出ていくほうの水分量が多くなるため、さらに喉が渇きやすくなり、水分を過剰摂取してしまうようになります。
するとまた水分を溜め込んで…と悪循環になってしまうのです。
では、水分量のバランスをできるだけ均等に保つためには、何を注意したら良いのでしょうか。
塩分多めのおつまみはむくみの天敵!
焼き鳥、塩辛、焼き魚、唐揚げ、締めにお茶漬けなど、近頃の居酒屋は種類も豊富で、お酒も進む美味しいおつまみがたくさんあります。
ですが、これらの美味しいおつまみを頂く際に特に注意しなくてはならないのが「塩分」です。
体内の塩分は、カリウムの働きで尿や汗として体外に出されます。
しかし、塩分を取り続けると、カリウムの働きが追い付かなくなり、すると、余分なナトリウムを中和しようとして体が水分を蓄え濃度を下げようとします。
その結果水分の摂取過剰となり、やはりむくみの原因となります。
そのため、カリウムの摂取を意識すると、むくみ軽減につながることがあります。
カリウムはほうれん草やたけのこ、にんにく、豆類などに多く含まれていますので、おつまみをチョイスする際はこれらの食材を使用したものを意識するとよいでしょう。
定番の枝豆などもカリウムは豊富ですが、塩分量に注意しましょう。
飲酒前の対策方法を知りたい
そうはいっても、いざ飲み会が始まったら忘れがち。
付き合いで食べる機会も出てくると思います。
そんなときは、飲酒前に対策をしてから飲み会に挑みましょう。
有名なものはウコンが入ったものを飲酒前に摂るが方法あります。
今ならコンビニにも売られていますね。
ウコンに含まれる成分がアルコールの分解を助ける働きがあります。
ウコンが苦手という人は、果汁100%のオレンジジュースもおすすめです。
オレンジに含まれる成分が、血中のアルコール濃度を下げてくれる効果があります。
また、カテキンの入った緑茶もおすすめ。
アルコールなどの栄養成分を阻害してくれる役割があるそうです。
上手にアルコール成分をコントロールすることで、余分な水分量が減り、むくみも減らすことができます。
また、空腹状態で飲酒をしてしまうと、胃がダイレクトにアルコールを吸収してしまい、体によくありません。
空腹を感じている場合は、上記のものと一緒におにぎり一個程度お腹に入れておくと良いでしょう。
少量チビチビ飲みが効果的
口に入るものだけでなく、お酒の飲み方も見直すと、むくみの解消になるかもしれません。
お酒の席での飲み方は人それぞれだと思いますが、一番むくみに優しいのは、少量ずつチビチビ飲む方法です。
理想としては、自宅で一人でテレビなどを見ながら少しずつ飲むような飲み方です。
お酒を一気に飲んでしまうと、体に水分を溜め込みやすく、水分量のバランスが崩れ、結果的にむくみに繋がってしまいます。
付き合いでどうしてもという場合は仕方ないですが、量をコントロール出来るようであれば、少しずつ飲みましょう。
また、一度に大量に飲酒するとむくみだけでなく、アルコール中毒などになる危険性もあります。
適量をちびちび、が一番良いことを覚えておきましょう。
体を冷しすぎないことも大切
体を冷やし過ぎないことも大切です。
お酒を飲むと体が火照ってきますが、火照っているからと言って、家につくなりそのままソファでごろ寝したり、薄着で長時間過ごしたり、クーラーに直接あたったりするのはNGです。
冷やし過ぎると利尿が促進され、喉が渇いて水分を欲します。
そうなるとまた飲みすぎて血管内の水分が漏れ出し、むくみが亢進されてしまう…
そんな悪循環に陥ってしまいます。
過度に温める必要もありませんが、冷やし過ぎはよくありませんので注意しましょう。
蒸したタオルでむくんだ部分を少し温めてあげると、むくみが楽になります。
むくんだ朝は利尿作用高めの飲み物を
お酒の飲みすぎでむくんだ朝は、利尿作用が高めの飲み物を飲むと良いとされています。
尿を出すことで余計な水分を排出できるからです。
利尿作用が高い飲み物としては、コーヒーや紅茶、緑茶が代表格ですが、これらにはカフェインも含まれています。
カフェインは利尿作用があるだけではなく、血管を縮小させる効果もあり、飲酒後の胃腸に負担もかかるため、飲みすぎには注意しましょう。
お茶が好きなら、とうもろこし茶(コーン茶)や黒豆茶、はとむぎ茶がおすすめ。
温めて飲めば、利尿作用だけでなく、飲みつかれた体も温まり、ほっこりする朝を過ごすことができるでしょう。
リンパマッサージでむくみケアも
起きてからむくんでいるなと思ったら、リンパマッサージも効果的。
リンパは細胞活動で生じた老廃物を排出する働きをしています。
そのためリンパマッサージをしてリンパの動きを良くしてあげると、余計なものを出すのを促すことになるので、むくみが改善しやすいとされています。
マッサージをする前に、入浴や軽めのウォーキング、ストレッチなどでリンパの流れを良くしておくと、さらに高い効果が期待できます。
おわりに
いかがでしたか?
飲み会はとても楽しいものです。
でも、気になることがあると素直に楽しめないですよね。
お酒は飲みすぎなければ薬になるとも言います。
むくみだけでなく、飲み方を気を付けることで体調も良くなると最高ですよね。
お酒も体も、上手に自分をコントロールして思いっきりお酒を楽しめるよう、工夫してみましょう!
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コメント
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